特別な日

平成15年4月3日午前10時半。

父の命がこの世から消えた日。

あの日から8年が経った。
とにかく朝から大忙し。
祖父が「泗水（しすい）に連れて行ってくれ」と言っていたので、ドタバタで朝を迎えた。

泗水はかつて祖父が住んでいた町で、祖母たちはここに眠っている。
その納骨堂で「先祖祭り」が開かれていて、それに行きたいというのだ。
幸いお坊さんは9時前にやってきて、9時半前にはお経が終わった。
ある程度出かける準備はしていたものの、やっぱり本格的に出て行こうとすると
他にも色々やらなきゃいけないことが出てくる。
10時前に祖父から催促の電話があった。
10時には来いと言われていたのだが、お坊さんが来るまではムリ！と断っていたのだが。
すっかり忘れていた模様。

ちょっと毒吐かせてください。
アンタの息子と奥さんのためにお経をあげてくれるお坊さんを断るわけにはいかんだろうが！

コホン。

40分かけて祖父を迎えに。
そのまま泗水へ向かい、お参り。
満開の桜の下ではお花見している人たちがたくさん。
どっかの知事が見たら顔をしかめるんだろうなぁ…。

今度は市内に戻り、先月出産した従妹のところへ。
これは全く想定していなかったので、途中のコンビニでご祝儀袋を買い、
叔母へのお見舞いの袋も買ったのだが…。
祖父は「そんなもん、用意しなくてもいい！」

そりゃ、アンタはそうかもしれないけどさぁ！こっちは手ぶらで行くわけには行かないんだよっ！

従妹の家でほんの少し過ごしたあと、今度は父のお墓参りへ。
道中にある熊本城が激しい混雑。
ここでかなりの時間を食ってしまった。

いったん我が家で休み、食事をして（17時に！・私は食べなかった）祖父を送って行った。
あと10分いる！という祖父を「こっちにも都合ってもんがあるんだから！」と説得して。

うーん、祖父も90になって、どんどん我がままになっていっているなぁ。
母が「伯母が入院している」と言っても「ふーん（だから何？）」という状態。
自分のこと以外に関心なし。

曾孫が絵本を読んで！と近寄って行っても「そんなもん要らん！」と突っぱねるし。
可哀想に…。拗ねている姿も可愛かったけど。

はぁ…。もうすぐある従弟の結婚式が思いやられるわ…。