やっぱブログだべさ。

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 まずは「初めに・お約束」をお読み下さい。

キャンプのお話~クラス編~

2007年07月06日 | キャンプ
 6月最後の火曜日、キャンパー達が到着。そして、次の日、キャンパー全員の演奏を聴いて、オーケストラやバンドの組み分けをする「ミニ・レッスン」。早い話がオーディション。なんと、ばよりん&びよらは30人(一人10分ずつ)、朝9時から午後3時半まで休憩を挟んで全員聴きました。毎度の事ながら疲れた。でも去年よりレベルが高くて、嬉しかった。
 
 ミニ・レッスンの次の日から、リハーサル・授業がスタート。私は個人レッスン11人(8人は毎週1時間半、2人は1時間、1人は30分)、violin performance class、上のオーケストラのばよりんパートの練習のコーチング、カルテットのコーチング、楽典の授業を教えてマス。あとスタッフオーケストラのコンマスもやってます。はっきり言って、日中はかなり忙しいデス。コンサートで弾くために自分の練習もしなきゃいけないし、クラスプランやレッスンプランもたてなきゃいけません。

 個人レッスンは、皆結構上手で、ちょっと教えにくい子も居るけど、あと1,2回レッスンしたら、教え方のコツみたいのは分かると思われます。が、ここに一人、問題児が。

 エレキ・ヴァイオリンを弾くロックンロール少年、ジョーダン、11歳。前髪を長くし、ちょっと小太り、ロックンロールな風貌。クラシックは殆ど弾かないんだって。なのに、ばよりんのキャンパーは全員、オーケストラと室内楽に入れられるから、毎日クラシックな時間は耐えられないみたいデス。

 さて、彼は自分で書いたエレキ・ヴァイオリンの曲を弾きたい、と言い、私の教えているスタジオに、エレキセットを持ってきました。
*5本弦のエレキばよりん(緑)
*アンプ
*”エフェクト”セット (ぺダルが6つに、コードの穴がやたらたくさん)

 ひぇ~こんなの聴かされるのぉ?!いくら私が「ジャズ・即興系の勉強も一応しました、ポップも弾きます」ってキャンプ側に言ってあるからって、ロックンロールはちょっと…。

 結局、彼はレッスンではなく、コンサートで弾いたんだけど、物凄くロックンロールな音でした。エフェクトのペダルによっては、エレキギターみたいなギュインギュインな音が出たりする。

 私は一体何を教えればイイわけ?! という事で、弦楽器の先生のミーティングを開き、色々suggestしてもらった結果、「もうバッハとか忘れて、ロックに生きなさい」って言って、ロックな即興の役に立つ様なテクニックだけ教えたらどうか、という事に落ち着きました。

 さて、ワタクシの教える、オケのばよりんパート練習(=sectional)。去年は2nd violinだけ、6人をコーチしてたんだけど、今年は先生の人数・それぞれの仕事の関係で私が1st,2nd両方、13人をいっきに指導する事になりました*去年、最初はsectionalが嫌で嫌でたまらなかったけど、少人数だったので、それぞれの子供とwork出来てそれがとても良かった。子供たちは「Chewieのsectional、楽しいし、大好きだよ」って言ってくれたので、気がついたら私自身も楽しんでたのです。私のsectionalのテーマソングまで作ってくれたりして、嬉しかった♪

 が、今年、13人ですって?! 二パート一緒にですって?! という訳で初日。
「おはようございます。Chewieデス。今年のsectionalは私が一人で13人をみなきゃいけないので、ちょっと私自身も心配してるんだけど、皆が静かに話を聞いてくれたらスムーズに出来るから、言う事ちゃんと聞いてください。」そしたら、皆神妙な顔して、話を聞いてる。おぉ凄い、今年はばよりんのレベルだけじゃなくて、精神年齢も高いのか?

 10分後。お喋り、よそ見、しまいには、上記のジョーダンが挙手。「今何時?」どっかーーーーん

 「その質問には答えかねます」

 ったくもう。他の子供たちが私の答え(と表情)に凍りついたのは言うまでもありません。
 
 時々、1st violinだけ、2nd violinだけ、って弾かせなきゃいけない時も勿論あるんだけど、そうすると弾かない方の子たちはお喋りを始め、Chewieは「はいはい、静かにして、聞こえないから」と何度言った事か。

 という訳で、第2回目のsectionalでは、五線譜の紙と鉛筆をたくさん用意し、片方のセクションが弾く間、弾かない側の子たちは聴音をさせました。一音ずつ音を確かめながら弾かせる練習をしてたので、音を書き取れるでしょう、と思って。お陰で子供たちは黙っててくれたわん。他の先生に「これでclassroom teachingも上手く出来る様になったね」って言われました。前は5人以上の子供を一辺にhandle出来なくて、他の先生に「どうやってコーラスの指揮なんかやってるの?!」って聞いたりしてたので。

 そして、2回目のsectionalではジョーダンは途中で「トイレ行ってもいいですかー」とか言うので、はいはい、もう何処へでも行っちゃって~って感じでした。お陰で彼が居ない間、事は大変スムーズに進み、他の子供達も和を乱す人が居ないから弾きやすそうだった。

 と、これで一週間経った訳なんだけど、子供のオーケストラはどうにかこうにか形になってきてるみたいです。

 Violin Performance Class。自分の教えている生徒を全員集めて、何を教えてもOK!というクラス。去年は生徒が8人くらいしか居なかったので、毎回一人ずつ何かしら弾かせていました。が、今年は人数が多いので、そんな時間は無い。という事で、色々クラスプランを練ってみた。やってみたかったのは、ヴァイオリンだけのアンサンブルと、基礎練習。こちらも、classroom teachingみたいになります。
 
 この授業は50分なので、第一回目の授業:基礎練習25分、アンサンブル25分。基礎練習は意外とみんな、さらっと出来ちゃった。 
 アンサンブルは2つ用意して、私の大好きな曲、MozartのAve Verum Corpusのコーラスを4パートに分けて弾かせ、それからジャズっぽい2パートのカノンを弾いてみた。今度、このクラスをMozart組とジャズ組に分けて、少人数のアンサンブルにして、キャンパーコンサートに出品しようと思ってマス。 
 去年も教えた子たちが、「こういうクラスも楽しい」って言ってくれたのでホッとしたし、普通に一人一人弾かせるよりも、「ちゃんと教えた感」が残ります。ちゃんとクラスプランを練って、時間配分も考えて、うぅむ、学校の先生って大変なんだなぁ

 

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