やっぱブログだべさ。

 こんなブログタイトルでも…まぁイイんでないかい? 
 まずは「初めに・お約束」をお読み下さい。

『ニホン語日記』のお話。

2009年04月06日 | ご本
どうやらウィーンへ行く前から時差ボケになってしまった様で 疲れてるのに夜は寝付けない上に、何故か6時半にはパッチリ目覚めちゃった。5時間も寝てない気がする…。
 原因は2日続けてディナーが5時前だった事かしらん。お仕事先のホテルの従業員用カフェテリアで食べるしか無くて。でもとっても美味しかった 

 
 はてさて、最近読んだご本でとっても面白いのをご紹介デス。
 井上ひさし著「ニホン語日記」(文藝春秋)



 1993年の本だから、話が古いんだけど軽い話から結構難しい話まで、色々。面白い章は、電車の中で読んでいて吹き出しそうになり怪しい人になりそうだったので、途中でストップ 「大学サークルの勧誘文」とか「プロ野球選手座右の銘十傑」とか。

 さて、一番ほぉぉぉぉ~~~~と思った事二つ。

 「△△から○○目」

 駅と駅の間の数え方が、静止している物の「左から何番目」の数え方と違う、というお話。
 乗り物の場合、「△△駅は○○駅から幾つ目」と数えるのに、△△駅は基点としないのでーす
 だけど、「左から3人目が誰々」という場合は一番左の人が一人目。

 そんな事普段考えないけど、そう言えばむか~しむかし、まだ子供の頃「左から何番目」etc,の言い方が良く分かってなかったChewie。一番左は数えるのか数えないのか。いつも数えないで考えていて(「左」=一番左の人と考えていた)「違~~~う!!」と言われた事多数。

 このコンセプトを、日本語を喋る外国人はどう受け入れるのか?? と、井上サンはイギリス人に聞いてみた。「単なる言語習慣のちがいですから、頭から憶えればいいんです」とおっしゃったそうな。

 が、「英語圏から来て一番まごつくのは、日本語の『まで』の使い方です。」
 日本語で「月曜まで忙しい」と言ったら月曜一杯は忙しい、って意味だけど、英語だと「日曜の終わりまで忙しい(月曜は暇)」って意味。

 と読んで、あぁぁぁぁ????? そう??  "until"ってそうかも・・・そうかもしれない・・・気付かずに使ってたけど、でも自分でも「月曜は暇」って意味で使ってるんでないかい? 

 考えると混乱してくるけど、それが面白いトコロであります。


 次。
「牛歩論」

 日本の国会とアメリカの上院の戦術の違いについて。なぜ演説の主張の代わりに「牛歩」なのか(そーーーいえば93年頃、牛歩してたかも!)。

 それは水田耕作と狩猟というコミュニケーションの祖形の違いなのだそうです。
 水田耕作の労働現場では、集約された水田にて体の動きは小さく、全てのエネルギーは「すぐ近くの己の足もとにただひたすら注ぎ込まれる」。
 狩猟の労働現場は広くて、仲間と大声で合図をしながら、エネルギーは獲物に対して、己の外へ、なるべく遠くへと投げられる。

 これらがデスね、一方では牛歩や能を生み、一方では演説やオペラを生んだ、と。
 そう書いてあります。

 いや~~~~納得。「大声で」ってのがまたヤケに納得(笑)。
 
と、そんな感じのご本でした。こーいうの結構好き

 さーて、8時半になったし そろそろ人間活動を始めようかしらん。