ひざっこぞうのがんばるブログ

スキルス胃ガンになっちゃったバツイチ母の闘病メインだけど他にもいろいろ書いちゃう日記

46回目の点滴&漢方外来

2009-02-07 | 闘病生活
入院中の話を書き終えていないので
漢方外来を受診したことをご報告していませんが
それを書かないことには説明がつかなくなってきたので
ちょいとすっ飛ばして、そちらの話を先に書かせていただきますね。

入院最終日、かねて予約していた漢方外来を受診してまいりました。

テレビにもご出演なさっているN医師。
お顔だけは存じ上げておりました。
基本は、I医師と同じ外科のガン専門医なのですが
西洋医学に限界を感じて漢方を研究し
ご自身の外来に漢方相談日を設けていらっしゃいます。

私も西洋医学の対症療法には反感を覚えることも少なくないので
以前からどこか漢方の相談にのってくれるところはないかと思っていました。
そんな話を知人にしたところ、N医師のことを教えていただいたんです。

ガン専門医なら私の状況もよくわかってくださるはず。
しかも同じ病院の同じ科で、カルテを共有していただけるのですから
こんなにありがたいことはありません。
相談したいことをいくつか頭に叩き込んで訪ねてきました。

そのときの詳しい様子はまた別の機会に書き記すとして
長年、冷えや低血圧に悩んでいることや
特に胃摘出手術以降、低血圧がさらにひどく
そのせいかダンピング症状も時折かなりつらいことがあることなどを相談しました。
さらに、手術の後遺症で下痢に悩まされ体重が増えないので
もっと体力をつけて健康になりたいと訴えたところ
N医師は「そういうのは西洋医学じゃどうにもならないからねぇ
漢方でどうにかしてあげたいねぇ」と言ってくださり
2種類の漢方薬を処方してくださいました。

補中益気湯と当帰芍薬散です。
胃腸の働きを助け、血流を良くして冷えやむくみを改善し
さらに抗がん作用もあるとのこと。

どちらも食前にお湯に溶かして飲むものだそうですが
お腹いっぱいになっちゃうといけないから
食間でもいいし、無理に飲まなくていいから、と言われていました。

できればちゃんと飲みたいです。
でもTS-1を飲み始めたせいか、ここのところずっと気持ちが悪く
食事の量も控えめでした。
時には強烈な吐き気を感じることもあるため
漢方独特の味と匂いに抵抗を感じてなかなか飲めないまま
昨日、再び漢方外来の受診日を迎えてしまいました。

昨日の受診日。
飲んでいないと言ったら怒られるかしら・・・と不安を抱えて診察室を訪ねました。
すると「う~ん、かわいそうにねぇ。
じゃあ、気持ち悪いのを治す薬をあげるからそれを飲んで
まずはちゃんと食べられるようにしてあげようね。
そしたらまた飲み始めましょう。」と言って
今度は六君子湯(りっくんしとう)という薬をくださったので
昨日の夜から飲み始めています。
これは匂いもあまり強くないので飲みやすいです。

漢方ですから即効性はないと思うのですが、気のせいか、調子がいいです。
気持ち悪いのも治まっています。
注意書きに「リンゴやバナナなど、カリウムを含む食べ物を多く摂ってください」とあるのですが
私は暗示にかかりやすいのか、さっそくバナナが無性に食べたくなって
おいしくいただいております。

さて、2日連続の通院で、今日はI医師の診察日です。
血液検査の結果は良好。
先週も点滴を受けているにもかかわらず、かなりいい数値が並んでいました。
白血球は3700。好中球が1665。まずまずです。
肝機能の数値も、I医師が首を傾げるほどまったくの正常値に戻っていました。

TS-1を飲み始めて気持ちが悪いことを訴えると
頓服の吐き気止めを処方してくださいました。
そして、漢方外来でも薬をもらったことと、気持ちが悪くて飲めないことを話すと
「漢方は腸ろうから入れればいいじゃない」と一言。

そっか。。。そういや、前にも言われたことあったよなぁ。
どうして私は気づかないんだろう。
栄養剤を入れろと何度も言われているのにまったく使っていない腸ろうのチューブ。
こういうときには、ものすごく便利なものじゃないですか。
まずい薬はみんなここから入れればいいんですから。

予定通り点滴を受けて帰宅してから、さっそくやってみました。
お~。なんの抵抗もなく摂取できますねぇ。
気持ち悪くもなりませんよ。
これなら1日3回ちゃんと飲めそう、いや、ちゃんと入れられそうです。

しかも、腸ろうから腸に直接水分を入れると、うまい具合に空気が押し出されてきます。
つまり、ガスが出るんですね。
すっきりします。
そういや、スポーツドリンクや栄養ドリンクを入れてもいいって言ってたっけ。
こうなると、なんでもかんでもここから入れてみたくなっちゃいますねぇ。
なんとなく、ロボットになった気分。。。

処方された漢方が、私の体質に合っているといいんですが。
冷えや低血圧から解放されたらどんなに快適でしょう。
長く続けないと効果は現れないでしょうから、しっかり飲み続けていこうと思います。

飲み続けると言えば、入院中から処方されている痛み止め。
オキシコンチンと言う名前の、ガンの痛みを緩和する薬です。
モルヒネと同じ麻薬系の薬らしいのですが、モルヒネよりも副作用が弱く
最近の主流になっているものだそうです。

でも、腸の詰まりがとりあえず改善された今、それでも飲み続ける必要があるのかどうか
疑問に思っていました。

この薬は、やはり即効性が弱く、何度か飲まないと効果が出ないため
痛みがある場合には忘れずに飲み続けなければいけないそうです。
おそらく医師は、飲むのを止めてしまった場合に
もしも痛みが再発したら、また効くまでに時間がかかるからという理由で
飲み続けさせたいのだと思います。
でも私は飲みたくないです。

で、そんな話をやんわりとしてみました。
思った通り、あまりいい顔はなさいませんでしたが
それでも「じゃあ量を減らしてみる?」と言ってくださり
次回の処方時に、半量に減らして様子を見ることになりました。

さすがに私も今回、ひょっとしてガンの悪化があるかもしれないという状況で
いきなり勝手に飲むのをやめる勇気はありませぬ。
もしもひどい痛みが出たらイヤですからねぇ。
でも、痛くないなら余計な薬は飲みたくないですから
徐々に減らして様子を見ると言う提案には賛成です。
処方の量が減る前に、時々あえて「飲み忘れて」みようかとも思っておりますが。。。

次回は点滴はお休み。診察もお休み。
漢方外来も2週間後なので、やはり来週はお休み。
ちょっと一息入れられます。

別々の日に通院しなきゃいけないのが不便ですが
しばらくがんばってみます。

I医師の使用している診察室のPCが、かなりご機嫌斜めで
印刷が思うようにできませんでした。
でも、5月には新病棟が完成し移転するので、そのときに機械も新しくなるとかで
今の時点では買い換えてもらえないんだそうです。
もうちょっとがんばって、だましだまし使わなきゃいけないんだよ~と
看護師さんと共に嘆いておられましたが
買い換えたら買い換えたで混乱することも目に見えていると笑ってらっしゃいました。
移転したら院内の人たち「荒れる」よ~、覚悟しておいてね、とのこと。
混乱するんじゃなくて、荒れるんですか?
いったいどんな雰囲気になることでしょう。

新病棟には足を踏み入れることなく病気から解放されることを期待しておりましたが
どうやらそれは無理なようです。
ならばいっそ、その混乱ぶりを見ることを楽しみに待つといたしましょう。

うふぷりんリベンジ

2009-02-04 | 我が家の近況報告
入院前日に最悪の体調をおして買ってきた「うふぷりん」。
当然のことながら、買ってきただけで食べることはできませんでした。
私の分も娘ッ子がペロリ。悔しいったらありゃしない。
ならばリベンジするのみです。

明日は娘ッ子の誕生日なのですが、バイトで不在だということなので
一日早くプリンでお祝いしましょうということになり
まだ万全の体調とは言えないながらも
今日はいくらか調子も良かったし、他にいろいろ買いたいものもあったので
朝から都心へと出かけてまいりました。

この前とほぼ同じ経路をたどって、あれこれ買い物。
あのときの悪夢がよみがえります。
こういうのも「トラウマ」っていうんでしょうか。
出かけなれた場所ではありますが
これからしばらくは、行くたびにあの苦痛を思い出すのでしょうね。

さすがに、お店に入ってお茶を飲んだりランチを食べたりする勇気はないので
必要なものだけをさっさと買って、さっさと帰ってまいりました。

この前は、娘ッ子の夕飯に山形の「牛肉どまんなか」という駅弁を買ってきましたが
今日は仙台の「照り焼きビーフ弁当」を購入。

娘はこの手のお弁当が大好きなので、今日のお夕飯はこれでOK。

でもなんか寂しいので、おかずにもう一品。

サイゴンというベトナム料理のお店の揚げ春巻き。
かつてお勤めしていた頃によくランチで食べていたものですが
おいしいんですよ。
ずっと、また食べたいと思っていました。

・・・が、こんなに小さかったっけ?(もやしの大きさと比べてみてください)
これで1本210円って、高くないですか?
ちょっとがっかりしました。

でもいい匂い。
娘よ、早く帰ってこい。
今日はご馳走だぞ。。。(手抜きだけど)

腸閉塞で入院その3

2009-02-03 | 闘病生活
入院2日目。

熱も下がらず、痛みも引かず。
昨日の夜コンビニまで行けたのだからもう大丈夫だろうと思っていましたが
そう生易しいものではなかったらしい。
朝、トイレへ行っただけでギブアップです。

右を向いて寝ないと痛みや吐き気が激しくなるので
一晩中ずっと右を下にして寝ていたら
顔の右半分がパンパンにむくんで、ひどいことになっておりました。
このむくみ、いつになったら治るんだろう。

レントゲンを撮るようにとの指示がありましたが
レントゲン室まで自力で行けそうにありません。
また車椅子で連れて行かれるのかと思ったら
機械の方から病室へ出向いて来てくれました。
デッカイ恐竜のような機械を引き連れて「レントゲン撮りに来ましたよ~」と
陽気なおじさん登場。
サッと撮ってサッと帰っていかれました。

もうこれでなにもすることはなし。おとなしく寝ているだけです。

お腹のポートに針を刺して、いつもなら抗がん剤を入れるところですが
逆に腹水を外へ出すことに。
この腹水がどれだけ溜まっているかによっても
腸閉塞の原因が腹膜のガンの悪化によるものかどうかの判断が変わってきます。
ちょっといや~な気分。
けっこう腹水、出ました。

痛み止めのモルヒネを昨日の倍量に増やしてもらい
ようやく痛みから解放されたと思ったら、今度は下剤を飲むことに。
とにかく、腸の中のものが出てしまわないことには検査もできないので
やむを得ませんね。

また、見たことのない薬が登場しました。
目薬のようなボトルに入った液体の下剤。
これを10滴から20滴、お水に溶かして飲むのだそうです。
前回の入院から約1年。
痛み止めの水薬といい、この下剤といい
ずいぶん新しいお薬が増えていること。

夕方、下剤が効いてきたのか少量のお通じアリ。
でも思ったほどには出なくて、どうにもすっきりしません。
医師も、たびたび回診に来ては「出た?」と聞いてきますが
う~ん、あんまり。。。

・・・と思っていたら、その夜。8時頃だったでしょうか。
よっこらしょとベッドの上へ起き上がったとたん、お腹の中で「コポッ」と音がしました。
おっ?と思いましたね。
その後、ガスが出始め、左を向いて横になっても苦しくなく楽になりましたので
あの音は、腸の中で詰まったものが通った音だったのではないかと思われます。

そこからは順調。
薬のせいもあるけど、痛みもほとんどなく体も楽になりました。
まだ少々の吐き気はあるものの、翌日には熱も下がり
腹水もほとんど出なくなりました。

入院3日目はなにもせず、ただ寝ていただけでした。

そして4日目。
腹水が出なくなったのでポートの針を抜き、少し身軽に。
で、とりあえず小腸の検査をすることになりました。
栄養剤を入れるための腸ろうのチューブから造影剤を入れて
その通り具合を診るというもの。
検査を受けながら私も画像を覗き見ていましたが
造影剤は問題なく大腸まで通り抜けて行きました。
どこも細くなったり詰まったりしていないとのこと。よかったです。

その後、その造影剤が大腸を通り抜ける様子を診るため
1時間おきにレントゲンを撮りました。
が、これはやっぱり、あまり通りが良くないらしい。
造影剤そのものに下剤が含まれているそうで
本当ならすぐにでもトイレに通うことになるはずなのに
一向に気配がありません。
結局、翌日まで出ないまま。
やっぱまだ、どこかで滞っているのでしょうか。

それでも翌朝には、いくらかお通じもあり
まったく詰まっているわけではないことが判明。
翌日、あらためて大腸の検査をしましょうということになりました。

この頃にはもう私、お茶とお水と飴玉だけの生活にうんざりしておりまして
回診に来た若い医師に
「コーヒーや紅茶は飲んでいいか?チョコレートはなめてもいいか?」と
尋ねてみましたが、この医師も判断がつきかねるらしく、はっきりしません。

しょうがないのでコンビニで、チョコレート味の飴玉を買ってきました。
コーヒーはさすがにマズイかもしれないけど、紅茶くらいならいいだろうと
ミルクの入っていないタイプのものをチビチビと。

早く食事がしたいです。

次回に続きます。

腸閉塞で入院その2

2009-02-01 | 闘病生活
入院当日。

早朝、病院へ行きたい一心でむっくりと起き上がり
さてどうやって病院まで行こうかと考えました。
こんなにつらいのだから、救急車を呼んでもいいかしら。。。
でも、救急車に乗るにしたって、一応は着替えてから行きたいし
起き上がって着替えられるくらいなら救急車なんて呼んだら悪いし。

やはり自力で行くことに。

タクシーに乗ろうか、バスで行こうか
それともいつもどおり自転車→地下鉄→徒歩で行こうか。

タクシーもバスも、途中で酔って吐きそうな気がしたので
いつもどおりの経路で行くことに決め
パジャマよりはマシっていう程度の普段着に着替え
前日、化粧を落としただけで寝てしまった顔も洗う気になれず
帽子を目深にかぶって通院用のバッグひとつ持って出かけました。
さすがに病院最寄駅から病院まではタクシーを使いましたけどね。

とりあえず採血をすませ、いつもなら検査結果が出るまで1時間ほど
談話室で時間を潰すのですが、今日はそんな悠長なことを言っていられません。
まだ診察の始まっていない外来受付へ行き、受付のお姉さんに事情を話して
検査結果が出る前に診察を受けたいとお願いしました。

このお姉さん、とても美人なんですがいつも無表情で
患者のどんな些細なわがままもぴしゃりとはねつける気の強いお方なのですが
この日は私の顔を見るなり目を真ん丸くして
「座ってるのと寝てるのとどっちが楽?どっちでも好きなほうでいいよ」と
ひじょうに優しくしてくれました。
羽の生えた天使に見えて、思わず抱きつきたくなりましたねぇ。

奥から、様子を聞きつけた看護師さんも駆けつけてきて
ちょっとした点滴や注射などに使う処置室のベッドへ寝かせてくれました。
あぁ、ここまで来ればもう安心。
涙が出るほど安堵しましたよ。

もうじき先生がくるからねぇと励まされながら
体温、血圧、脈拍、血中酸素濃度を計り、待つことしばし。
I医師ご出勤の気配がしました。

看護師さんから話を聞いて「Mさんどうした~?」とやってきたI医師。
私の顔を一目見て「とりあえず点滴ね」
I医師自ら針を刺してくれたのですが
いつもなら私の細い血管もたやすく扱うI医師が、やけに手こずっています。
「先生にしちゃずいぶん時間かかりましたねぇ」と言うと
脱水症状がひどくて血管が干からびている・・というようなことを言われました。
そんなにひどかったんですか。。。

そしてレントゲンを撮ってくるようにとの指示。
車椅子で点滴台ごとガラガラと運ばれました。
レントゲン室でも、女性の検査技師さんが手馴れた手つきで服を脱がせてくださり
私はもう、恥ずかしいとも言っていられず、されるがまま。
また車椅子で処置室へ戻り寝ていると、再びI医師登場。
血液検査でも炎症反応が出ているし、レントゲンを見てもたぶん腸閉塞だから
ちょっと入院していこうか、と言われました。

予感はありましたけれど、一応「入院しないとダメ?」と聞いてみました。
2.3日食事を抜いて腸の中のものを全部出してしまわないといけないから
その間は点滴が必要になる、だから入院しないとダメと言われて納得。
看護師さんがさっそく入院の手配をしてくださり
また車椅子に乗って入院病棟へと移動しました。

病室がまだ空いていないということで
手術後や重篤な患者さんが入るリカバリー室のベッドで待機。
入院病棟担当の医師が来て、お腹に聴診器を当てていましたが
「腸がほとんど動いていない」とのこと。
ここまできたらもう、筋肉痛なんかじゃないことは明らかですね。
完璧な腸閉塞です。
これだけ大騒ぎしてもしもただの筋肉痛だったらなんて言い訳しようか
などという心配は無用だったようです。

ここでようやく痛み止めの点滴が始まりました。
原因がわかるまで我慢してねと言われていたんです。
薬が効いて痛みが治まり落ち着いたところで、母親と娘ッ子に連絡。
リカバリー室には他に誰も患者さんがいなかったので
その場で携帯を使ってもよいと言われ、横になったまま電話して
とりあえず必要なものを持ってきてくれるよう頼みました。
これでもう本当に気がかりなことはなくなりましたので
ほっと気が緩み、ようやく眠ることができました。

この後しばらくは、痛み止めの作用でぼんやりとしていて記憶もあいまい。
母親が、パジャマの他に手術用の浴衣などまで一式持ってきたのは覚えていますが
どうやって病室へ移動し、どうやって着替えたのか、さっぱり覚えておりませぬ。

ただ、痛み止めが切れてまた痛くなってきたのに
点滴の痛み止めは時間が決まっているからと使ってもらえず
かわりに水薬を、赤ん坊のようにベッドの上で
チューチューと吸わせてもらったのだけは覚えています。
この薬はいつでも飲めるからね、痛くなったらいつでも言ってねと言われ
そんなに便利な薬があるならなんで手術のときにも飲ませてくれなかったのか
それとも新製品かしら、などとぼんやり考えておりました。

その後、再度点滴の痛み止めを入れてもらったのですが、あまり効果がありません。
医師によれば、ガンの痛みには効かないのだそうで
ということは、今の痛みは、ガンの悪化によるものという可能性があるわけです。
で、その夜からモルヒネを使うことになりました。

モ、モルヒネだぁ?
まるでガン患者じゃないのさ。
って、そうか、私はガンを患っているんだった。
あらためて、自分がどんなにやっかいな病気を持っているのかを実感しましたね。

その後もどうやって過ごしていたのか、よく覚えていませんが
夕方にはテレビを見ていましたし、携帯からブログに書き込みもしたし
とりあえず必要なものをコンビニで調達してきましたから
痛みは治まって動けるようにはなっていたんだと思います。
でも記憶があいまいだということは
ほとんど夢遊病者のような状態だったのかもしれませんねぇ。

そういや、母親はいつ帰ったんだっけ?

夜には熱が上がり、吐き気も襲ってきて再びダウン。
モルヒネで痛みが治まったからと言ってすぐに元気になれるってもんでもないんですね。
おとなしく寝ることにいたしました。

あとで聞いた話ですが、この時点でI医師は
ひょっとしたら手術して人工肛門を作らなきゃいけないかもしれない、と
最悪の事態を想定していらしたそうです。
閉塞の原因が腸の癒着によるものだったら、そうなっていたんでしょうね。
よかったよぉ、ただ食べ物が詰まっただけで。

次回に続きます。

45回目の点滴

2009-02-01 | 闘病生活
入院中の話はいったんおいといて
昨日は久しぶりの点滴を受けてまいりましたのでそのお話を。

白血球が8100!
今までの最高記録です。
入院でしっかり体を休めたからでしょうか。
これだけ免疫力があれば、この冬もまた風邪をひくことなく過ごせるでしょう。

好中球の値がまた出ていなかったけど、問題ないでしょうね。
肝機能を表す数値もすっかり落ち着いておりましたので
予定通り抗がん剤の点滴を再開することになりました。

さらに、入院中にI医師と相談した結果
経口のTS-1もまた飲み始めることになりました。
入院中のレントゲン画像を見ると
直腸のあたりにモヤモヤしたものが写っているらしいんですね。
それがひょっとすると腹膜のガンが悪化したものかもしれないということで
抗がん剤を増やして、一気に消してしまいたいということでした。

また、以前に抗がん剤を変えようかという話もあったのですが
肺や肝臓にも転移はみられないし
卵巣に転移していたと思われる影も、その後は写らないままだし
ってことは、まだタキソールは効いていると思われるので
新たな抗がん剤にチャレンジするよりは
このままもうしばらく続けるほうがいいのではないかということで
今までどおりの治療を継続することで意見は一致。

白血球の減少さえ抑えられれば、TS-1を飲むこと自体には
なんの抵抗もありません。
多少気持ち悪くなったりだるくなったりもしますけれど
それほど耐えられないものでもなかったし
年末からずっと抗がん剤治療をストップしていて少々の不安もありましたので
さっそく今日から飲み始めています。

入院中から飲んでいた痛み止めと吐き気止め、
その前から飲んでいた消化酵素と整腸剤、
それに、詳しくは後日に記しますが、新たに加わった漢方薬2種。
そしてTS-1。
お~、薬漬けですねぇ。
朝晩飲むものと、毎食後のものと、食前のものとあるので
いったい今は何を飲めばいいんだっけ?な状態です。

さらにI医師は、腸ろうを使って栄養剤も入れろ、と。
そんなことやってられませんって。
あれは入院して一日中寝ていられるからこそできるものであってね。
家で長時間かけて点滴みたいなことしてらんないですよ。
「栄養剤のボトルを背中に背負って歩けるようなものがないですかねぇ」と話すと
「点滴用のならあるんだけど
栄養剤はまだそこまで需要がないからできないんだよね」とのこと。
ウエストポーチかなにか使って、自分で作ってみようかしら。。。

腸ろうの周辺の皮膚がかぶれてしまって痒いので軟膏をもらい
腸液が固まったと思われる膿のようなものをきれいに取ってもらい(痛かった!)
久しぶりの化学療法室で、点滴受けながら爆睡してきました。

2週続けて1週休み、のペースでの治療がこれからまた当分続きます。