ひざっこぞうのがんばるブログ

スキルス胃ガンになっちゃったバツイチ母の闘病メインだけど他にもいろいろ書いちゃう日記

腸閉塞で入院その5・・・漢方外来

2009-02-11 | 闘病生活
2.3日かと思っていた入院から早くも11日。
退院することとなりました。

この日は、以前から予約していた漢方外来受診の日。
退院手続き前に受診してしまえば、会計が1回で済むと言われたので
とりあえず荷物をまとめ、服を着替えて予約時間まで病室で待機。

看護師さんが、この日の分の栄養剤と用具一式を持ってきましたが
そんなものをやっている時間はありません。
「でももうこれ、Mさんのものだから」と言われたので
家に帰ってヒマなときがあったらやりましょうと、お持ち帰りすることにしました。

栄養剤のパッケージと腸ろうをつなぐためのチューブが
前回の入院の時には洗って再利用していたはずなのに
今回は1回ごとの使い切りになっていました。
まさか毎回捨てるわけではあるまい?
消毒して再利用するのよね?
でなければ、なんとももったいない話です。

さて、診察時間になり名前を呼ばれたので外来診察室へ。
テレビでは何度か拝見しているN医師ですが
実際にお会いするのは初めてです。
どんなお方なんでしょう。

テレビは実際よりも太めに映ると言いますが、本当なんですね。
診察室に入ってお顔を見るなり「え?この人?」と思いました。
思っていたよりもずっとほっそりしていて、小柄。
ずいぶん違うもんだなぁ。。。

私が診察室に入ると、N医師は
「今、どんなことで困ってるの?なんでもいいから自分の言葉で話してみて」と
ただひたすら私に話を促します。

これがなかなか難しいですよ。
えっとぉ。。。と、しどろもどろになりながら相談したいことを並べてみましたが
そんなにすらすらと話せるものでもありません。
ちょっと言葉に詰まるとすかさず「なんでもいいよ、自分の言葉でいいからね」と
やさし~く急かされます。
言葉自体は優しく親切で患者主体に考えてくれていると思われますが
実際にその場にいると、ただ焦るばかりです。

だいたいねぇ、どんなことで困ってるかって?
それはさっき問診表に書いて渡してあるでしょ。
なんのために丁寧に書いてきたと思ってんの?
それ読んでくれりゃいいじゃん。

それでもどうにかこうにか症状を話し終えると
いくつか質問がありました。

私、本当は手術後の下痢のことをどうにかしたくて受診したんですけどね
この日は冷え性外来の日。
紹介状を書いてくれるI医師のご機嫌を損ねないために
「冷えと低血圧をどうにかしたい」とちょっとばかりウソをついたために
この日の受診となったわけですが
さて、下痢のことをどう切り出すべきか・・・と思っていたら
N医師の方から「下痢はしてないの?」と質問がありました。

ここぞとばかり、手術以降ずっと悩んでいることを打ち明けると
「そういうのは西洋医学ではどうにもならないからねぇ
漢方でどうにかしてあげたいねぇ」と言ってくださいました。
ここで初めて私、この医師に好感を持ちました。
どうにかしてあげたい、と言ってくれるだけでもうれしいですもん。

お腹の状態を見たあと「舌を出して」と言われました。
舌を見るとむくみがわかるんだそうです。
そんなこと初めて知りました。
私は、脱水症状になりやすいわりには、むくみも出やすい体質なんだそうです。

その後、N医師はなにも言わずに処方箋を書き始めました。
おいおい、どんな薬を出すのか、説明なしですか?
そして「僕の顔を見るなら週1がいい?月1がいい?」と聞きます。

おいこら、人気者を気取ってんじゃねぇぞ。
今後の治療にどの程度の通院が必要で、どんなペースが理想的なのか
そこから決めるもんじゃないのかい?
先生の顔を見に来てるわけじゃないんですけど。(興味はあったけどさ)
せっかく好感を持ったのに、ここで少々の反感を覚えました。

月に2回くらいなら無理なく通えますと答えると、ようやくそこで薬の説明。
前にも書きましたが、補中益気湯と当帰芍薬散です。
胃腸の働きを助け、血流を良くして冷えやむくみを改善し
さらに抗がん作用もあるとのこと。

どのくらい飲むものなのか、どの程度で効果が出てくるのかも、説明なし。
まぁ漢方ですから即効性がないのはわかっていますし
効果の出方も人それぞれなんでしょうけど
もう少し今後の見通しを聞かせてほしかったなぁ。
ただいきなり、じゃあこの日にまた来てね、と言うだけでした。

全般にせっかちで、独特のペースをお持ちの先生でしたね。
ちょっとやりにくい感は否めませんが
今の私にとっては、頼みの綱でもあります。
担当医師団に相談できないことを話す機会を与えてもらえるわけですからね。
I医師はあまりN医師の診察内容に関わりたくないご様子ですが
そこんとこはうまくご機嫌をとって
どうにか、この不調を乗り切れるように持っていきたいと思います。

これで入院中のイベント終了。
退院手続きに行くと、思いがけない金額を請求されました。
4人部屋に入ってたんですが、差額ベッド代を徴収すると言うんですね。
でも、私が自分で4人部屋を希望したわけではなく
6人部屋が空いていないからという病院側の都合で入れられただけだし
入院時に「差額を払う」という承諾書も書いていません。
当然払う必要はないので、会計カウンターで一悶着。
もちろん、払わなくていいことになりましたよ。
あったりまえです。

迎えに来た母と、大量の荷物を持って退院。
いきなりの退院だったので、事前にちょっとずつ持って帰ってもらうということができず
たった11日間の入院でもかなりの荷物になりましたね。
まぁ私があれこれコンビニで買いこんだお菓子とか飲み物や雑誌が
かなりの量を占めておりましたけれど。。。
これも元気で過ごしていた証拠と思えば、ね。
母はあきれておりましたけれど。

入院のお話はこれでおしまいです。
長々読んでいただきありがとうございました。
まだまだ今後、通院が続きますので、ヨロシクお願いいたします。