名言暴言直滑降

自作の詩や、いろんな人の名言暴言を紹介。

青葉

2015-11-12 17:02:19 | あ行 (自作の詩)
若返る
色をつけた退廃

思えば
私が種であった頃
ただ音だけの世界で
昼も夜もなく
ぷかぷかと浮いていた
腹の中で
温かい血と細胞
何より私たちはつながっていた
ことば通り
つながっていたのだ

赤として生まれ
断ち切られた時に
最初の自立はやってくる
小さいから過酷とか
無理解だから免れた不安とか
後々思いを馳せる事が出来るのは
また別の自立

ある程度の成長から
向かっているのが死へなのだと
思い至った時
生活という色は一気に青冷める

ただ何も無い所に向かおうとしている恐怖
時と共に刻まれてきた目に見える形が
老いるという生きてきた証拠

ああ、ブルー、ブルー、ブルー

青の中に投げ出された身は浮かばれず
空は空でも空虚の中で探すのだ
つながれる喜びを探すのだ

元来た道を辿れば
永遠に成れるのだろうか
このブルーを彩れば
種から花を咲かせられるだろうか

若返る
色をつけた退廃

思えば
私が種であった頃
ただ音だけの世界で
昼も夜もなく
ぷかぷかと浮いていた
腹の中で
温かい血と細胞
何より私たちはつながっていた
ことば通り
つながっていたのだ

俄かに信じがたい出来事も
許すことが出来たら
それは
埋めた
という事になるのでしょうか

平らに成る為に窪みに色を落とし
出っ張りを削り
並んで比が無いような顔で
表情などある訳もなく

冷静沈着という完成形を美と例えるなら
仕上げたものに費やしたり捨てられた幾つかのものの中にこそ
真実はあるのだ
つまり偽りこそ美なのだと

どうして
あなたはあなた以外のものになろうとして
そしてまた
あなたはあなたにかえりたくなるのでしょう

埋めたものが
流れ出る
それは美しくない事だと思いますか

ただただ吐くその言葉すら
誰かの為になっていなくてはならないと思いますか

老いるという生きてきた証拠に嘆く

ああ、ブルー、ブルー、ブルー


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