認識

見えないものは
無いのです
だけど
心配とか嫉妬とか
会話の間の空気が遠いとき
聞こえた言葉の裏にある
下心とか嫌悪とか
気付いてしまったら
あるのです
見えないものが
見えるようになって
計れるようになって
数値化です
じゃあどれくらい好き？
あれと比べたらどっちが嫌い？
差です
差ができたら
ふつうなら順番をつけて
判断をします
ふつうならね
それが恋愛や喧嘩の始まりです
決めつけなのです
そんな風に見えないものに
名前をつけるから

たとえば
死ね
なんて、とても聞きたくない言葉ですけど
し、と、ね、という文字自体に
罪は無いのです
化学のように
ある一定の思いで、ある一定の文字が組み合わさり
声に出すと
途端に悪い言葉になります
だからって
し、と、ね、の事を嫌いになれますか？
嫌いだから、し、と、ねは
声に出したく無いなんて
それこそナンセンスですよね

つくられたものは
つくられたもので
つくられている

認識なんて
そんなもの