人差し指をギューと押し付けて
くっついた言の葉が
人差し指から離れないように
そ〜と。。。
次のページを繰ったりするときも
言の葉が付いた指は使わずに
中指を自然と差し出して
若干、小指さえも上向き加減で
バランスを取っていたりしている
我ながら可笑しくて
その指使いはいかがなものか?
それでも
言の葉の付いた人差し指は
どこにも触れませんように
ピーンと空を向いている
慎重に慎重にと思う自分がどこかにいる
何処かに触れてしまうと
せっかく違う場所で紡ぎ出した想いが
チリジチばらばらになりそうで
そ〜と、そっと。。。
やっとたどり着いた場所で
人差し指をぎゅーっと押し戻す
解き放たれた言の葉達は
一瞬のうちに適材適所へと向かっていく
私の思いが広がって
言の葉たちは言葉となって言霊となる
いかなる人のいかなる場所へと
向かっていくのか
どうか、私のあの人の心の奥底に
届きますよにと
いつもあなたの事を想っていますと。