湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

嬉野温泉にて、その名のとおり。

2018-03-23 23:01:13 | ポエム
山里の
湯けむりの宿


すこし古びた温泉宿
浴衣の裾をはだけながら


日本酒の利き酒だからと
一口一口が悪かったの


よろよろと足をふらつきながら


ねーねーと
甘えん坊になってみたり


気だるいのろさ加減がなんとも
自分でも気持ちいい


温泉に浸かりながら
庭木の間からみた三日月の
美しかったこと


私は
こんなに遠くにいる

私は
こんなに豊かなきもちでいる


数ヶ月前には
到底考えられなかったこと


桜が三分咲きの
温泉街の川沿いの宿


良い知らせを受けて
胸を撫で下ろせば


嗚呼と
命の輝きは
どこでだって煌めいてゆくものなのです。

空を見上げて
ありがとうてつぶやいていた












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