時折、思い出したように
グーグルマップを広げて
クリック一つで
『どこでもドア』
ストリートビューでお散歩
思い出のある場所は
何度でも見たりして
その時あった人は
今、元気でいるだろうか
ご機嫌で暮らしているだろうか
色んな思い出を胸にして
キュンとした痛みと温かみが
この身を駆け巡る
そりゃ
LINEやメール一つで
メッセージは残せるけれど
遠い場所で
祈るように
相手の立場や
相手の動向を
思いやるからこそ
黙ったままで見守っているかんじ。
きっと
アクセスすれば
溢れ出す思いに
話が止まらなくなるにちがいないこと
わかっているから
わかっているけれど
いま、この我が身に
起こっていること
説明するには
どれをどこまで話せばいいのかしら
急に
回り始めた歯車は
どこまで回り続けていくのだろう
自分でもわからない
ふと
いつかの
あの日に
思いが飛んでいくけど
すぐに
現実にもどらなきゃいけなくて
親として
ちゃんと
しっかりと足で歩んでいかなきゃいけないと思うだけ
白い薔薇を
友達から頂いたら
アレンジメントするのは
これしかなくて、、、。
早まった
もう一つの人生に
もう少し寄り添って
両手を添えて
ベールを上げて
その頬の涙を拭うまで