湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

十三夜

2022-10-10 23:11:00 | コラム
少し前、友人と仲違いのようなことになってしまった。

それ以前も何度か
互いの溝は手の届かないほどだと思いつつ、切るにきれないような
不思議な縁で繋がっていたように思う。

満月になれば
私が写真を撮り、それを送る。

仲違いのようになってから
私は天候の不具合から満月に出会ってない。

いずれ、仲違いをするだろうと思いつつ、どこかで、補い合うような
出会された使命と言うか
その時の運命の引き合わせだったのでしょう。

ですから、
もう、満月に出会ってないこと。
写真を撮って送ってないことが
なんだか罪悪感に似たような感覚が長く残っていて
送るたびに、はしゃぐ彼女の言葉だけがこだましているよう。

ちょっとした仲違いと言っても
やり直せるかと問われれば
私は無理だと答えるでしょう

人には
その時々に必要があって出会う人と言うものが居るのだと思う。

その時期を過ぎてしまえば
もう必要がなくなるのだと。

出会いがあれば、別れがある。
別れがあるから、新しい出会いもするのでしょう

そうした言葉は
昔から、色んな言葉で語られてきたように思う。

何故、罪悪感があるのか。

悪いことをしたとは思っていない。
ただ、互いの違いがあまりにも大き過ぎて、認めらなかっただけ。

どちらがどうのと言うことはない。

ただ、口火を切った、、、
切らされたのは、わたし。

切ないのか、悲しいのか
サッパリしたのか、
まんまとやられたのか

私の性格を手球に取らせてしまったのを分かりながら、自分が決めた。

満月が巡り巡ってくるたびに思う。

ただ、『満月なんだなぁ〜』って。

もう、写真を送ることはない。

色んな彼女の言葉を思い出し
感謝もするし
尊敬もする

しかし、否定もするし、拒否もする

色んなものが混ざっているから
満月の度に
何が何やら分からない感情だけれど
いつまでも、満月は雲の向こうな気がしている。

今日も見えず、、、。

見えたからといって
何をするわけでもないが。

と、とりとめのない感情と言うのは
なんだか厄介なものだね。


谷村新司『十三夜』






コメント (2)
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