初めてあった人や
数度目でも、
もっとその人を知りたい時や
その場を和やかにしたい時など
ごく普通の大人の会話
世間話と言うものをするのだろう。
ご家族は?
兄妹は何人?
お仕事は何をされてますか?
童話『星の王子さま』で
王子さまは言う
大人はどうして、数字のあるものを聞きたがるんだろう
なるほど(笑)
私は大人だけど
どう言うわけか、
私は昔から
その人がどんな仕事かや
年や兄妹が何人かよりも
音楽とか好きですか?
どんなのを聞いてますか?
好きなアーティストとかいますか?
若い子に対しても
お年を召した方でも
こうした話を聞くと
もし、私が知らない人の名を聞いたにしても、
どんな感じなんですか?
歌っている人は誰ですか?
どんな話にも持っていける。
私が知る音楽であれば
なおさら親近感がわくと言うもの。
深い話はできないかもしれない。
けれど、流行歌であれば
その時代の話や
アーティストだったりした場合は
ちょっとしたききかじりのトピックスをおり混ぜたりできる。
私にとっては
どんな音楽を聴いてる人かーで、
親しみを感じるかを決められるものとして、話して、聞いてきた。
私は?って。
6歳離れた兄が映画音楽や
演歌をよく聞いていたので
大いに影響を受けた。
両親でさえ
流行歌は好きだし、
映画は好きだった。
五歳の時
『マイフェアレディ』のミュージカルのオリジナルサウンドトラック盤があったことを覚えてる。
洋盤、演歌
そこに、体の不自由な兄のラジオから流れてくる歌に
平凡、明星の歌詞本を見ながら
よく兄に歌わされた。
耳のいい兄は音にはうるさかったので、私にはちょっとしたレッスンのようだった。
そのうち、歌詞本の中で
出てくる歌の半分以上は歌えるほどになった。
動けない兄との遊びの一つだったかもしれない。
しかし、いつしか
フォークソングに出会う
もちろん、兄も一緒に聞いていたが
兄は、その頃には
療養所にはいって
夏休みや冬休みにしか家には帰ってこなくなった。
自分で選んで聞いていく。
かぐや姫、風、チャゲアス、
さだまさし、イルカ
近くの県民センターまでは
自転車で、コンサートにも
よく出かけていた。
その頃
日本歌謡選手権だったか
五木ひろしがグランドチャンピオンになったのか、再デビュー
その頃から聞いていたために
友達には『五木ひろしが好きだ』とは言えず(演歌なので)
もう一つ
『さだまさしのファンなの』とも言えず(暗くてバカにされるので)
この2人のアーティストが
私の今までにおいて
一番コンサートに行った数が多いとは(笑)
さだまさしさんに関しては、
中学の時に
同級生に、さださんが好きだと言う女の子がいた。
私は中学での転校生だったために
さださんを好きだと言う子には
心を許せた気になり
その子がファンレターを書いたと聞けば、私もファンレターを書いた。
のちに、その子は嘘をついていたことがわかったので
私ひとりが、さださんに
熱を上げていたことになるけれど
裏切りとは思わないし
たんなるエネルギーの出し方の違いだったんだと解釈した。
きっかけは、『精霊流し』の曲
くらーい歌だけれど
何故かそれの情景が浮かび
日本の風景を大事にしてる、さださんのスタンスが好きになっていった。
その頃の私の好きなタイプは
銀ブチメガネに、細身のジーンズ
神経質そうな風貌から出てくるギャップのあるユーモアのある人
まさにそのとおり
私が転校生になる前の中学に
そんな風貌の片思いの先生がいた。
バレーボール部の副顧問だった。
重なったのかもしれない。
その先生との会話は、
またこの次に書こうかな。
とっても大好きな先生だった。
そういえば
よくありがちな
生徒から先生に恋するアレ(笑)
後にも先にも
その先生しかいなかったと
こうして書いて気づいた(笑)
おかしいね。
そうだ、そうだった。
そうだ、今度は、
岩井先生のことを書こうかな
そうそう、歌のこと。
中学後半から高校生の頃は
誰しも、自分だけのアーティストが居たりする。
のめり込む時期かしらね。
表面はフォーク全般
夜中のラジオとともに。
映画もよく見にいったけれど
その音楽なんて
超ヒットした映画音楽ぐらいしか興味のない友人が多い中
昔の映画音楽も、よく聞いていた。
そこに
親の好きな浪曲も、歌謡浪曲もきいていたから、まるで雑食のごとく
クラシック以外は聞いていたのかもしれない。
だからかな。
人と仲良くなりたい時は、
その人の音楽を知ることが
自分なりの世間話となり
そこから紐づいて話が広がることに
嬉しさやドキドキを見つけられる。
親近感は音楽から。
そうだ、そうだった。
今でも、話を始めるとき
雰囲気を見て、
相手に音楽の好き好きを聞いてみたりする。
今も、変わりないかもしれないね。
始まりは、和歌山から。
私の音楽は、そこだろう。
初めて、人前で歌ったのも和歌山にいたころ。
ピンキーとキラーズ
『恋の季節』5歳のとき。
和歌山を離れる少し前。