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湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

琵琶湖に向かう③

2018-06-29 20:41:29 | 旅行
京都2日目は
朝から
国宝 三十三間堂へ。

学生時代でも
独身時代でも、女子ばかりの幾度かの旅。

京都に来れた時に必ず三十三間堂が予定に入っているものの、必ず行けない場所だった。

午後から琵琶湖に移動する前に
ここだけは押さえておきたい場所だと
今回の旅はピンポイントで移動。


この日は、まさに梅雨の晴れ間
晴れ渡る空は青く
三十三間堂の中の約千体もの観音立像。
慈悲の優しい空間に在わす千手観音像たち。
風神像と雷神像


その観音堂に入った途端、涙が止まらなくなった。
何故かわからない。
ただ、ただ、静かに流れていく涙

研ぎ澄まされていくような感覚、無に近い感覚。
わけも分からず、ハンカチで拭う。


この圧巻なまでの空気感。
これが国宝と呼ばれる訳なのか?


今まで一度も来れなかった場所が
今回来れた意味は?

真摯に向かう気持ちは、自分では分からぬ有り難さと心の静寂。








お昼前には、琵琶湖へ移動

友達に迎えに来てもらってランチ
ビューポイントを転々と案内してもらう。

やはり、琵琶湖は美しい。
水のある場所は、落ち着くわたしなのだ。







そして、自分のお土産にと買った、お猪口。
焼き物がある場所では、自分のものを買うのは、お猪口と決めている。

お値段が手頃と言うこと。
小ささが持ち帰るのに都合がよいこと。
各地の思い出になること。
あとから、
お酒を飲むこと以外にも使えること。


この日は、『琵琶湖ブルー』と呼ばれるものを購入。
ことのほか、ご満悦な色。
素敵だった。




そして、友達が
琵琶湖には一番古いと言われる『海水浴場』へとつれていってもらう。
友達は、自分の家に近いこと。
昔、琵琶湖タワーが近いこと。


そんな話をくれたが、
その綺麗な砂場の水面を目にした風景は
小さい時に、父に連れてきてもらった場所だった。


覚えてる。この風景。琵琶湖バレイが見える場所。
ここだ、、、、。

嗚咽した。



ここで、出会えた。
数少ない幼い頃の思い出の一端。

不思議な感覚だった。

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京都に向かう②

2018-06-27 21:06:00 | 旅行
富士山を超えて
しばらくすると
見えてくる大都市

それは、あの人が住んでいる街

窓に張り付いて
面影を窓に写してみる

消して描いて、また消して
そうだ、笑顔のステキな人

キュンとした思いを抱きながら
京都とへと到着

あっという間の距離だなんて。


何十年ぶりの京都の駅は
まるで宇宙ステーション

私が雨を呼んだのか
娘が風を起こしたのか
横殴りの雨となった

だれだ?
シッポリと濡れる街も美しいと言ったのは(笑)

傘が斜めに
心も斜めに

それでも、予定どおりの店へと行く

歩いて
歩いて
重い足をひきづって

タクシーを駆逐しょうと言ったじゃない

なのに
タクシーだけでは
ワンポイントだけの旅になる
それで京都に来たといえるのかと
若者に言われたら
変な意地が張り出してしまう


お昼ご飯を頂いて
錦市場へ
そして、一番の目的地『小野数珠屋』へと。
ここは、お忍びで、ガクト、キョンキョン、各有名人がきて、パワーストーンのものを作っていくところ。

娘が作るから
私も作ってみた










そして
歩き回り、夕方へと。

ここんところは、
日本酒の辛口が好きで。
なので、伏見のお友達と黄桜酒造さんの
『カッパカントリー』へと。

ステキな京美人、京女の彼女は
お着物と言う気遣いの方。
益々好きになってしまう。

気持ちよくお話させてもらったあと
あの、勤労の志士達の『寺田屋』へ
散歩しながら、駅まで送っていただいた。

お猪口二杯で気持ちのよい酔い。
しあわせな時間

実は京都に行くまで
色んな思いがあった中
彼女と娘と私
共有した時間が気持ち良く
その『時』
嬉しかった思い
確実な思い出となった











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京都へ向かう①

2018-06-26 22:40:32 | 旅行
23日、東京出発
めったにないこと

娘と新幹線にて京都へ。

色んなことが頭をよぎる

ちょっと体調に不安がありながら
別に何かが確定しているわけではなく

いや、確定するのが怖くて
この旅が終わるまで
知らないままでいいと思うことにして

ナーバスになるより

最後の旅を楽しもうと

いや、十分にナーバスか。

青い空が、きれいな空に見えたら不安はないのだけれど。

私が青い空をそのまま見れなくなってしまうんじゃないかという不安

しかし、京都に行くことが決まった時
こうして娘と向かう幸せは
かつて、自分の母親とは果たせなかったこと。

うちの娘が、そんなふうに思っているのかなんて全くわからない。

母親というパトロンのいるラッキーさを
きっと思うだけのことだろう

それでも
過ぎてしまえば、
よい思い出になればと思うのは
実は私だけの方だとしても
思い出は思い出になるだろう

東京から、新幹線へ

まずのお楽しみは、富士山

その日は、西に行くほど雨だという

私は
富士山には、とんと縁がない

私は雨水の生まれ。
雨との縁のほうが多いからさ。

新幹線は、進む

先に見えたのは、ふ、じ、さ、ん?


まるで墨絵のようだった

見えたと言えるのか
見えないと言うのか

不思議な感覚だった


加工は一切なし
このままの色




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