惰天使ロック

原理的にはまったく自在な素人哲学

Making Table 2.1

2010年03月27日 | 「普通」の世界
2-5aの表2.1を作るのは、別に難しくはないのだが、これでも多少は手間がかかっている。

  ① 表そのものはExcelでひょいと作る(マジ3分)
  ② それを印刷してpdf化する。これの場合はPrimo PDFを使っている
  ③ pdfをAdobe Readerで表示させ、適当に拡大表示する(400~800%)
  ④ 拡大表示したページを切り抜いてPhotoShop等にペーストする
  ⑤ レイヤ複製
  ⑥ 下のレイヤをこのblogの背景色で塗りつぶす
  ⑦ 上のレイヤの描画モードを「比較(暗)」あるいは「乗算」にする
  ⑧ レイヤを結合し縮小する(この場合横500px程度)
  ⑨ 新規レイヤを描画モード「比較(明)」で作成
  ⑩ 新規レイヤをこのblogの文字色で塗りつぶす
  ⑪ レイヤを結合する
  ⑫ png形式で保存して完成

こういう作業に慣れている人にとっては、別にわざわざネタにするほどのことではないと感じられることだろうが、仕事なんかでも、この程度の手間もかけたがらない、というか、かけることを知らない人が多いわけである。せめてExcelのフォントは「メイリオ」にしろよ、と。

・・・何をいきなり素人の料理自慢みたいなことを書いているのだ、と思われてしまうことだろうが、いいではないか。素人の料理自慢みたいなことばっかり書いてるblogはたくさんあるわけだから。・・・いや、だからそういうことではなくて、

本当は言いたいのは、こんなことだ。仕事というのは普通、退屈でバカらしいもので、それで食い扶持を稼いでいるのでなかったら金輪際やりたくないようなことばかりではあるわけだ。それどころではない、退屈でバカらしいことは金を貰ったってやりたくない怠け病のわたしにどうして曲がりなりにも勤め人が務まっているのかというと、わたしは内心では上述のごとき(本当は無意味な)ひと手間の集積のようなことが自分にとっての本質的な仕事だと見なしていて、プログラミングや原稿書きの方を補足的な作業だと思っているからである(それはそれで大事なのだ。プログラムを書かなかったら、その変数名が何気なく百文字以上もあったりするような「イタズラ」も仕込んでおくことはできないわけだ)。

だから仕事嫌いのキミもそうしろ、などというバカな話ではなくて(笑)、外側から見たら直接的には絶対的に何の価値もない、意味があったとしても負の意味しかなさそうな行為が、自分の内側ではなぜか本質的な意味や価値を担っているということが、普通にありうる、ということである。それをあえて文字にして具体的に書けば上の①~⑫のような手順を書くことになるわけだが、それを読んでも誰にもそれは決して読み取ることができない、ということである。

「素人の料理自慢」のblogというのもきっとそんな一面があるのに違いない。へたくそなレシピとへたくそな料理写真を公開していったい何のつもりだと感じることがあったら、きっと書いてる人の内側では誰にもわからないしわかることのできない、何か途方もないことが生じているのに違いない。誰も他人のイタズラ心の中身など知りたいとは思わないことだが(実際問題として、知ろうとすればひどい恐ろしい目に会うことになるはずだ)、それが普通に存在することの事実を見失ったら、哲学に意味はないとわたしは思う。
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