その昔、世界はファミコン派とセガ派に分かれ人々は互いにいがみ合いを続けていた。
・・なーんて出だしの今回の話。
80年代、まだPCエンジンが出現する以前。
小、中学生の間ではファミコン派とセガ派の二つの派閥が存在して
何かにつけて論戦を繰り広げておりました。少なくとも私の周りでは。
当時の私はセガ派かと思いきやバリバリのファミコン派。
常に先頭に立ってセガ派(と言っても2人しかいなかった)を弾圧してました。
「ピットフォール?だっせ、スペランカーのパクリwww」
「マリオないじゃん。つまんね」
当時の自分を小一時間問い詰めたい気持ちです。
マークIIIが登場してTVで「青春スキャンダル」や「奇面組」や「北斗の拳」のCMを見るたびに
実はちょっと羨ましく思っていたんですが、それは表に出さずにひたすら弾圧。
そんなファミコンLOVEのガチガチ保守派な少年が
一気にセガに傾倒するきっかけになったのが大学に入学した年の事。
当時発売したばかりだったスーパーファミコンを下宿の先輩に遊ばせてもらったんですが、
その圧倒的な性能を目の当たりにして当然ながら滅茶苦茶欲しくなって。
ところがその頃はスーファミはどこに行っても売り切れの時期で。
それ以前に貧乏学生にはスーファミを買う財力はなかった。
しかし、せっかく1人暮らしをする事になって好きなゲームを好きなだけ
できる環境にあるのに肝心のゲーム機がファミコンだけ。
まだファミコンが現役の頃でしたけどさすがに物足りなさは感じていた。
先輩のとこでスーファミを見ちゃった以上物欲は収まらない。でも金はナイ。
そんな時たまたま立ち寄ったゲームショップで見つけた黒い物体。
メガドライブです。
その存在は知っていたけど購入しようなどとは夢にも思っていなかった。
けど・・値段がナント9800円!(定価は21000円)安っ!!
という訳で何とも現金な理由でメガドラを購入したのです。
値段相応なのか本体はやけに軽いし振るとカラカラ音はするし
手にしての第1印象はあまりいいモンじゃなかった。
けど同時に買った武者アレスタ。コイツに魂を抜かれた!
結果、1人のメガドライバー・・・そしてセガ信者が誕生する事となった訳です。
いやあ最初のソフトが「おそ松くん」だったら今頃どうなっていたのか・・。恐ろしい。