360のゲーマーアイコンをナイトロアーの主人公に変えてみました。実はナイトロアーがレアの作品である事は360を買って初めて知ったんです。レアのアイコンパックの中に懐かしいナイトロアーのキャラアイコンがあり、そこで初めてレアの作品だと知った訳です。
当時ナイトロアーは友人のMSXで遊んだんですが、画面は単色で俯瞰画面で主人公はFFの黒魔導師や999の車掌みたいな顔でどう見ても一般受けするようなゲームではありませんでした。その友人は他にもカレイジアスペルセウスとか今思えばマニアックなゲームばかり持っていました。カレイジアスペルセウスは媒体がテープだった為、いつも始めるまで数十分待っていた記憶があります。
ある日、私は友人からMSX本体を借りる事ができました。サンヨーのMSXでROMスロットを2基搭載、テープレコーダー搭載くらいの記憶しかなかったんですが、便利な世の中になったものです。ググってみたらこちらのサイトでサンヨーの「PHC-30」という機種だという事が判明。うわコレだコレ、懐かしい!
MSXは家庭用TVに接続して使うため、せっかく借りたのはいいのですが家にはTVが1台しかなかった事もありなかなか遊ぶ事ができません。しかもウチは親がゲームには口うるさかった為、お願いして使わせてもらう訳にもいきません。ハナから遊べる可能性は限りなくゼロに近かったのにどうするつもりだったんでしょうね、当時の私は。
で、しょうがないので当時の私は力技に出ました。TV(視覚)がダメならスピーカー(聴覚)で行けと。このPHC-30には音声出力用のスピーカーが本体に備わっていました。そこで、ベーマガ読者だった私は手頃なMSX用のゲームミュージック打ち込みリストを見つけて入力する事にしたのです。モニタなしで。
モニタなしですから当然今入力しているプログラムが入力ミスしていても目で確認する事はできません。モニタは自分の頭の中にあるのですから。今思えばなんつー気の遠くなるような事をやっていたんだと思いますが、しかしその時の私はただひたすら「プログラムを走らせた時に内蔵スピーカーから奏でられる音楽」目指してひた走っていたのです。せっかくMSXを借りたのに何もしないまま返すのも悔しかったんでしょうw
やっと入力も終わり祈るような気持ちでプログラムを走らせます。何せここで失敗だったら最初から入力し直すしかないのですから。「おお!」内蔵スピーカーから流れる電子音。成功したんですよ、恐ろしい事に。確か入力したのはグラディウスだったか沙羅曼蛇だったか、コナミのシューティングの曲だった事は覚えています。
結局ナイトロアーを遊ぶつもりで借りたMSXは肝心のナイトロアーで遊ぶ事もなく、途方も無い労力を費やして1曲のゲームミュージックを奏でただけで返却したのでした。