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白アリ被害

2011-08-17 23:08:44 | Weblog
 久々のブログです。長い盆休みがあり、新しい現場でした。築200年以上は経っている大きな家の仏間の前の和室の床が、少々下がっていました。また歩くと、ぼこぼこしていました。見た感じではほとんど気がつかない状況でしたが、畳をあげると白アリ被害の覆われた床板が姿を見せました。部屋の隅ですが、意外に広く被害がありました。床板をめくると、タルキ・大引きもかなりひどい状態でした。一部屋だけでなく、隣の部屋との境の敷居や大引きにも柱の床下部分にも被害跡がありました。白アリの改修は、白アリの被害に遭った部分を全て取り除き、防虫剤を塗布するのが望ましい。しかし、広範囲に及ぶので施主に相談しました。白アリ駆除をする業者を紹介し、床を直す工事はそれからになりました。直しても何年か後に、同じような被害が出てきたのでは責任重大です。私は構造上換気口がなく、風通しが悪いのが原因のように思います。200年以上昔に建てられただけあって、床下は粗いタルキ・細い丸太の大引きで作られていましたが、上部は太い丸太が多く見え、大断面の鴨居は力強さがあります。最近の住宅では、ここまで長持ちしないのが分かるように思います。
 長い盆休みでしたが本当に盆休みをしていたわけではなく、道具の手入れをしたり、住宅関連の知識を高めたりしています。本を買ってきて木造の伝統工法の最前線のことや、あらゆる材料について知識を蓄えています。