Caroの住人たち~Caroどうぶつ病院のスタッフブログ~

Caroどうぶつ病院の看板犬・猫などのスタッフ紹介や院長のひとり言、院内の様子や新情報、病気のお話などを紹介します。

麻酔ブートキャンプ2011に参加してきました。

2011年10月16日 23時47分27秒 | 病院のアレコレ
本日は、日曜日にも関らず休診とさせて頂きました。
ご協力頂き、ありがとうございました。
また、せっかくいらっしゃって頂いたのに、診察できずお帰りになられた方に深くお詫びを申し上げます。

今日は、絶好の行楽日和の中、東大農学部内にある弥生講堂という場所で、一日中勉強漬けでした。


麻酔ブートキャンプ2011 というふざけた名前のセミナーでしたが、獣医麻酔外科学会が主催されたまじめな講座に出席しました。
もちろん、体を動かしていたわけではなく、同じ席でず~っと座っておりました。
同じ席で何時間も座っているのも結構大変なんですよ…(お尻が痛くないように座布団付きの講座でした)。


今回は、ノースカロライナ州立大学のDr.ダンカン先生に手術の時の疼痛管理(痛みのコントロール)についてと、その他に専門医の先生方に、麻酔中の循環器系のモニタリングと不整脈への実践的対応について講義をしていただきました。

一般の獣医師は、よほど大学やとても大きな病院でない限り、日常的な診療(全科・多種の動物)と一般的な外科手術~整形外科まで一通りこなす必要があるので、一つ一つの内容について常に最先端の治療や技術を学んでいかないと、すぐに後れをとってしまいます

もちろん、内容が広すぎるため、個人の病院でも得意な診療科目を進めていくこともありますが、ジェネラリストとしては麻酔の管理や手術中はもちろん、手術後の痛みも減らしていかなくてはいけないものの一つです。
言葉を発することの出来ない動物だからこそ、「痛みの緩和」はさらに重要ですし、痛みのレベルを下げる事によってその病気の治りもその子の状態もより早く改善することもできますし、リハビリの成功などにも関ってくるのです。

今日の講座で得られた最新の医療をまた、明日からの診療に確実に実践して行きたいと思います。
少しずつでも着実に前に進んでいかないといけませんね。



都内に近い、埼玉県に住んでいる事のメリットとしては、場所として今回のような勉強会に参加し易い!!!
ということは言えます。
病気が落ち着くこの時期は毎週のように休みの日は勉強会に参加しています。
その分、休日を家族と一緒に過ごせないのが残念ですが…。ごめんね…。


昼休み時間を利用して東大の中を散策しました。
私のいた農工大学もそうですが、大きな木がいっぱいある大学の構内は、本当に心が落ち着きます。
木からまた大きなエネルギーをいただいた気がします