Caroの住人たち~Caroどうぶつ病院のスタッフブログ~

Caroどうぶつ病院の看板犬・猫などのスタッフ紹介や院長のひとり言、院内の様子や新情報、病気のお話などを紹介します。

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今年の診察は、今日でおしまいです。

2015年12月30日 17時02分28秒 | 病院のアレコレ

本年も当院に来院して下さいまして、ありがとうございました。

12月31日から1月3日まで、年末年始のお休みとさせていただきます。

お休み中にご迷惑をお掛けいたしますが、ご理解頂けますようよろしくお願いいたします。

 

尚、夜間(21時~3時)であれば、近くのどうぶつの総合病院では、365日年中無休で診察を行っております。

夜間ですので、通常よりも診察代は多少かかりますが、緊急の場合はお電話:048-229-7299して頂ければと思います。

 

本日12月30日で、今年の診察は終了になります。

今年も色々な出来事がありましたが、皆様のご協力のお陰でなんとか無事に診察を終えることができました。

診察をさせて頂いたのに、病気を治すことができなかった皆様には、本当に申し訳ありませんでした。ひとえに私の勉強不足、経験不足です。

来年からも日々精進をモットーに頑張ります。

皆様にとって、来年もよい年でありますように。


犬と猫の認知症

2015年12月04日 23時51分26秒 | 病気のお話

先月末、仕事終わりに動物行動学の勉強会(日本獣医生命科学大学の入交先生)に行ってきました。

会場が渋谷…

普段はまず行かない場所&診察後に行ったため、当然開始時刻の19時半には間に合わず…。

でも、後半の認知症(認知機能不全症候群)の講義には間に合いました。

 

認知症は、人と同様、高齢の犬や猫にも関りのある病気です。

人も動物も、昔より医療が発達し、寿命がのびてきております。

犬では、11-12歳の犬の28%、15-16歳の犬の約68%が1つ以上の認知機能障害がある…

猫では、11~14歳の猫の30%、15歳以上の猫の約50%に同様の兆候がある

という論文があるそうです。けっこう多いっ

 

認知症は、いわゆる正常な「老い」とは違い、立派な病気です。

脳が急激に委縮し、脳室が拡大し、神経細胞の数がどんどん減っていく病気です。

 

どんな症状があるのか?というと、

見当識障害…迷子、ドアの開く側がわからない

相互反応変化…いつもやっていた事が出来ない。お父さんを認識できず唸るなど

睡眠、行動の変化…夜泣き、徘徊

トイレトレーニングを忘れる…トイレに行くことを忘れる。トイレがわからなくなる。

活動性の変化…鬱。ずっと動き続ける。

など、人と似てますね。

 

治療法はあるのか???

残念ながら、多少の改善はありますが、完治はできません。進行を緩めて、互いのQOL(生活の質)を高めることを目標にします。

治療法は、大きく4つに分けられます。

 環境修正・・・動物にやさしい環境をつくる! 例としては、トイレを行きやすくする、足元に滑りどめマットをひく、家具の大移動は控える など

 行動修正…ストレスのない環境を作ってあげて、脳に刺激を与える

犬を叱らない、適度な運動、頭を使わせる遊び(穴を空けたカプセルの中にご飯を入れて、遊ばせながらご褒美を与える…など)、頻繁にトイレに行かせてあげる(人の場合も、事あるごとにトイレに行こうと声をかけるそうです)

 栄養療法…脳は酸化物質であるフリーラジカルに弱いっ

DHA(ドコサヒキサ・・・)、EPA(エイコタペンタ・・・)や抗酸化物質を多く含んだサプリを与える。

⇒市販の食事では、Hill’sのPRO健康ガードの「脳」という製品には、色々な栄養素が詰まっているのでお勧めです。

むかし同メーカーで、動物病院でのみ扱っていたb/dという製品があったのですが、その復刻版だそうです。

 薬物療法

いくつかのエビデンスのある薬が出てきているようですので、興味のある方は、サプリと一緒に試しても良いと思います。

また、人用の漢方(抑肝散)を動物に使用することもあるそうです。

 

認知症はごく初期に見つかれば、その進行をより緩やかにすることができます。

かなり進行した状態になると、人も動物もお互いに、ストレスを感じるような状況が生まれます。

普段から、今まででは起こらなかった何気ない変化に気づくことで、人と動物たちのQOLをより高めることができると思います。

動物をその命のある限り、最期の瞬間まで看てあげることは大切ですが、ご自分だけで背負ってしまうと、大変ですよね。

「この頃年とったかな~」と感じたら、まずはスタッフにお声掛けくださいネ。