明けましておめでとうございます。
寒く乾燥している日々が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
寒い時期に多い病気は多々ありますが、雄猫さんでは、尿路結石(尿管結石、尿道結石)による尿路閉塞もこの時期に多く発生します。
尿管結石は、近年、特にアメリカン・ショートヘアーやスコティッシュ・ホールドなどの純血種といわれる猫さんに多く発生する事が知られております。元々血液中のカルシウム濃度が高い特発性高カルシウム血症や上皮小体機能亢進症などが原因で、尿中のカルシウム濃度が高くなり、シュウ酸を多く含む食事をとっていると発生しやすくなります。
特に冬は猫さんはお部屋でじっとしている子が多く、代謝が落ち水をあまり飲まなくなるため、尿がさらに濃くなり尿結石などができやすくなります。水をより多く飲んでくれるような工夫(流水、温度、味、食事など)も必要です。
尿つながりですが、当院では今年から新しい尿検査機器を導入しました。
動物専用の尿検査機器で、検査をする人によって結果が変わらないように、自動で尿試験紙を読み取ってくれる器械です。また、尿の濃さを測定する尿比重計も動物用の機器です。
今回導入した器械は、腎不全を進行させると言われている尿たんぱくをより的確に診断するUPC(尿たんぱくクレアチニン比)という項目を院内で測定できる器械です。今までは外注で測定していた項目が院内で検査ができるようになりました。より迅速な診断と治療ができるようになります。
検査費用の変更(やや上がりました(^_^;))がありますが、ご協力の程宜しくお願いいたします。
より良い検査で、正しい診断が出来るように今年も精進できるように頑張ります本年も宜しくお願いいたします。