じいたんばあたん観察記

祖父母の介護を引き受けて気がつけば四年近くになる、30代女性の随筆。
「病も老いも介護も、幸福と両立する」

ここで懺悔。じい、ごめん。

2006-08-01 21:11:43 | じいたんばあたん
今朝、目が覚めたら8月1日とは思えない清清しさだった。

起きて、ぱむだTシャツとジーンズに着替えて、じい宅へ。
保険証を預かっていたので届けに行った。


じいは今日、かかりつけ医に行く日なのだが、わたしは付き添えない。
医者から「熱が下がって咳が止まるまではお祖父さんとは接触しないように」
と、きつーいお達しがあったからだ。

熱は微熱程度に収まってきたのだけど、結構咳が出るので
じいに会うと確かに移しちゃいそう。
90を超えた人にとって風邪は文字通り命取りになりかねない。

なので、じいの食事中
(二階のダイニングで友達と一緒に朝食をとる)を狙って
保険証を届けに行った。


鍵を持っているので、少しだけ部屋を覗いてみる。

金曜からこっち、4日ほど顔を出せていないせいか、
どことなく部屋が荒れていた。もの寂しい気配。

一瞬、片付けていこうかと思ったが、
今日は幸いヘルパーさんの来る日なので、
電話かファックスで色々お願いしておこう(風邪菌を残しても困るし)
と思いなおし、
一番目立つ場所へ、目立つ色の袋に入れた保険証と手紙を置いて祖父宅を後にした。


じいは、病院から帰ってきてから、ちゃんと「無事帰ったよ」と電話を入れてくれた。(普段は連絡もなしでふいと出かけてしまうのだが)

よほど淋しいのだろう、
わたしが熱を出していると分かっていても
じいは、電話を切ることがなかなかできないでいる。
しきりに「かわいそうにねぇ、お前さん」と繰り返している。


じい、ごめん。

昨日はデイケアだったから、つい、じいに黙って、
東京まで出てきてくれた教え子に会いに行ってきたんだよ。
熱があっても、ひと目どうしても、顔を見たくて…。

それで多分治りが遅いんだ、わたし。

わたしの具合が悪くてデメリットを蒙るのは、じいたんなのに…
ホントごめんなさいorz

夜までに熱が下がれば顔だけでも出せるんだけど…