じいたんに、カンファレンスから家裁のことまで
事の顛末を、夜、報告した。
事務的なこと…今日のカンファレンスの内容はもちろん、
ばあたんに後見をつけなければならないだろう、という
新しい情報に加えて、
泣きわめいて、医者に食って掛かったことも、
伯父さんに、心のドスを突きつけたことも
(「いい年して、親の「大丈夫」に甘えんなや!」
といった内容を怒鳴ったことも、父のことも)
家裁で、出しゃばってあれこれ、口出ししたことも、
全部、洗いざらい。
じいたんの代わりを、果たせなかった
という悔いで、とぼとぼ帰ってきたわたし。
それから、何より
じいたんの息子を傷つけたこと、嫌な思いをさせたこと
じいたんがどれだけ息子を大事に思っているか知っているのに
だから、謝りたかった。
じいたんの気持ちを改めて考えると
一瞬差した魔で、伯父の名誉を傷つけたこと、
取り返しがつかず、泣く資格もないのに泣きそうで。
でも。
すみませんでした、と土下座しようと思った瞬間、
じいたんの手が、わたしの肩をぽんぽん、叩いた。
「お前さん、良く言ってくれたね。
それだけのことは、お前さんでなければ、言えないさ。」
わたしが、ぽかんとしていると、じいたんは続けた。
「おじいさんとおばあさんのために、
お前さんは、恥も外聞もかき捨てて、
お前さんの判断で、
精一杯やってきてくれたんじゃないか。」
「なかなか、それだけ手厳しいことを、ずばりと
目上の人に、率直に言うことは、できないものさ。
おじいさんは、お前さんの、その性分を、
とても気に入っているよ。
…わしに、鬼のように怒るのは勘弁願いたいがね」
と、茶目っ気たっぷりに、満面の笑みで許してくれたのだ。
うおううおう、泣いてしまった。
じいたんの膝の上で。
大恩は謝せず。
…じいたんの愛情、一生忘れない。
事の顛末を、夜、報告した。
事務的なこと…今日のカンファレンスの内容はもちろん、
ばあたんに後見をつけなければならないだろう、という
新しい情報に加えて、
泣きわめいて、医者に食って掛かったことも、
伯父さんに、心のドスを突きつけたことも
(「いい年して、親の「大丈夫」に甘えんなや!」
といった内容を怒鳴ったことも、父のことも)
家裁で、出しゃばってあれこれ、口出ししたことも、
全部、洗いざらい。
じいたんの代わりを、果たせなかった
という悔いで、とぼとぼ帰ってきたわたし。
それから、何より
じいたんの息子を傷つけたこと、嫌な思いをさせたこと
じいたんがどれだけ息子を大事に思っているか知っているのに
だから、謝りたかった。
じいたんの気持ちを改めて考えると
一瞬差した魔で、伯父の名誉を傷つけたこと、
取り返しがつかず、泣く資格もないのに泣きそうで。
でも。
すみませんでした、と土下座しようと思った瞬間、
じいたんの手が、わたしの肩をぽんぽん、叩いた。
「お前さん、良く言ってくれたね。
それだけのことは、お前さんでなければ、言えないさ。」
わたしが、ぽかんとしていると、じいたんは続けた。
「おじいさんとおばあさんのために、
お前さんは、恥も外聞もかき捨てて、
お前さんの判断で、
精一杯やってきてくれたんじゃないか。」
「なかなか、それだけ手厳しいことを、ずばりと
目上の人に、率直に言うことは、できないものさ。
おじいさんは、お前さんの、その性分を、
とても気に入っているよ。
…わしに、鬼のように怒るのは勘弁願いたいがね」
と、茶目っ気たっぷりに、満面の笑みで許してくれたのだ。
うおううおう、泣いてしまった。
じいたんの膝の上で。
大恩は謝せず。
…じいたんの愛情、一生忘れない。