このところちょっと重めの本ばかり読んでいたので、結構軽めのこの作品はなんだかあっけなかった感じ
誘拐(しかも狂言)を犯人(主人公)の視点で語る、という話の展開は面白いと思ったし、
携帯電話やフリーメールやインターネットの掲示板を使ったやりとりも
"なるほどね~、これなら真似しようって思う人がいるんぢゃないの?"と感心してしまった
(もっとも、これらの手段はすぐアシがつきそうだけど・・・
この作品が発表された当初は、そのあたりの情報が浸透してなかったのかな)
作者自身の
「"いい人"の出てこない小説を書きたかった」という言葉通りで、
登場人物の誰にも親しみを感じられなかったのも、
妙に冷めた気持ちのまま読んでしまった原因かもしれない
いつも書いていることだけど,
私は映画でも小説でも登場人物に対する"思い入れ度"で作品に対する"入り込み度"が変わってくるので・・・・(実は、ここにreviewを書くようになって自覚した)
と言っても、重い話ばかり、それも話にどっぷり浸かって読んでばかりいると疲れるので、たまにはこういう軽い作品もよいかな
Amazonなどの評価を見ると、珍しく原作より映画のほうが評判が良い
仲間由紀恵好きだし、是非映画版観なくては・・・