東京大阪ラプソディー

私が生まれ育った故郷「東京」の友人たちへ、また私の「大阪」での生活を知る心優しき人たちに、徒然なるままに綴っています。

大阪締めで・・・

2012-10-21 15:27:40 | 日記
 秋晴れである。あの1日を除いては本当に悔しいほどの好天が続いている(笑)
そして秋は祭りのシーズンでもある。
私の地域でもいくつかの地車囃子が聞こえてくる。好きな人にはジッとしていられないリズムらしい。。。

「花」を包むと、どこの社中も大概タオルやお宮さんのシールを準備しており、お返しにいただく。

特に校区のお宮さんの地車には知り合いも多く、鉦や太鼓で音頭をとって大阪締めをしてくれる。
「せーの、打~ちまひょ(パン パン) も一つせ(パン パン) いおう(祝う)て三度(パパン パン)」と、のんびりとした手締めである。
 
店の前で盛大に音頭をとってくれる者も、方向を指示する者も、だんじりの先頭に乗っている人もみんな馴染み(PTAや子供会などを一緒にやっていた地域の先輩や仲間)である。
春、夏、秋と・・祝儀を出さないわけにはいかないのだ (笑)

大阪の舞台関係でも近年、江戸の打ち方をやっていたが、落語の桂米朝師匠などが「それではあかん」ということで、大阪締めを復興させたという。
各地にいろいろな打ち方があるが、大きくは江戸(東京)型と大坂(大阪)型に分かれる。
全国的に知られているのは江戸型のリズムの速い「シャシャシャン、シャシャシャン、シャシャシャン、シャン」(3・3・3・1)である。
これを1回やるのが「一本締め」、3回繰り返すのを「三本締め」というが、最近よくやる「よおー、ポン」は、「一丁締め(いっちょうじめ)」と呼び、正式な場で「一丁締め」をやると白い目で見られるのであまりやらない方がいい。
シャシャシャン、シャシャシャン、シャシャシャン、シャンとやるのは、「三が三つで九」「それにもう一つのシャン」を入れ、九に点を加えることで漢字の「丸」となり、「すべて丸くおさまる」という意味になる。

ウチの校下では金曜日の晩に小学校の体育館で「だんじり囃子」を教えている。生涯学習の一環である。
むかし共にPTAや子供会をやっていた地元の仲間たちが、そうしたことに今でも携わりながら「ふるさと創り」として先頭に立って頑張っている。私はこのだんじり関係は向いてないと思うのでパスしたが・・・

20年ほど前、一緒に親子運動会やキャンプ、校庭解放事業などで遊んだその子どもたちが今では「若いもん」としてしっかり歴史を引き継ごうとしている。
見てくれはヤンチャながら子どもの頃から知った顔の子たちが多いこともあって、実に爽やかに接してくれる青年たちばかりだ。
地域に根ざした昔ながらの真っ当な教育の有り方だと私は思った。彼らがリーダーとなる日もそう遠くはないだろう。