東京大阪ラプソディー

私が生まれ育った故郷「東京」の友人たちへ、また私の「大阪」での生活を知る心優しき人たちに、徒然なるままに綴っています。

Sくん「お食い初め」をこなす・・・

2012-10-16 17:05:49 | 日記
 Sくんの誕生からちょうど100日目。
生涯にわたって食いっぱぐれのないように…そういう願いを込めて6キロほどに成長したSくんを囲みながら私と家内と息子夫婦の4人で「お食い初め」を執り行う。

作法に則り、箸を持って仕切りをするのは「お食い初め」に参加した人の中で最年長者である。
我々の部屋を担当してくれた仲居さんは私の方を向いて一生懸命説明してくれるのだが、あいにく私は年長者ではない旨を告げて家内を指差すと、「あれっ!」というような顔をして照れ笑い。よくあることなので最近は気にも留めないが・・・

地方によって方法も色々とあるようなのだが、ここでは白い小さな石3個、赤飯、蛤のお吸い物、お造り、里芋などの煮物、海老などの酢の物がお膳に乗せられている。
 
まず石に箸をつけてから(歯固めの儀:石のように硬くて丈夫な歯が生えそろいますようにという意味)、その箸で赤飯、吸い物、赤飯、お造り、赤飯・・・と順番に食べさせる真似をする。
  

三方の上に乗った形のよい祝鯛も場を盛り上げてくれて注文して正解である。
赤飯が一、二粒口の中に入り、口をもぐもぐ!

仲居さんはおめでたい掛け軸の説明などもしてくれ、場を和ませてくれた。
長寿を意味し縁起の良い鶴と亀、老松、幸せや財をかき集める箒を手に持った翁ら夫婦。。。

日本人は昔からこうして子どもの健やかな成長と幸せな未来に夢を託してきたのだろう。

あやすとたまに猛烈に可愛い笑顔を見せてくれるようになったSくん。
そうして微笑んでくれる限り、Sくんのセレモニーは欠かさずに手伝ってあげたいな~と思いを新たにしたお爺とお婆であった(笑)