東京大阪ラプソディー

私が生まれ育った故郷「東京」の友人たちへ、また私の「大阪」での生活を知る心優しき人たちに、徒然なるままに綴っています。

居なくなった隣の奥さんが戻る…

2009-06-02 16:06:29 | 日記
家出していた嫁、、、と言っても、有難くも我が家の話ではない。
我が家で家出するとしたら、(というより強制的に家から放り出されるなら)間違いなく嫁ではなく私の方だろう。

一週間前に隣の居酒屋の奥さんCが忽然と消えてしまったのだ。
彼女は外国から日本に出稼ぎにきたフィリピーナ。ショーパブで働いていたのを客として来ていた今のご主人が猛アタック⇒結婚という、よくあるストーリーだ。
年は十五歳以上も離れている。もちろん若いのは嫁の方である。
彼女は現地の大学も出た才媛で、こちらにきても介護の資格を取得したり、日本語もパソコンにも精通している。フィリピンでも比較的に恵まれた環境で育った子のようだ。
居酒屋は夕方5時から翌朝の5時まで、年中無休で頑張っていた。開店してからもうかれこれ6年目になる。開店して3年目に結婚したが、奥さんのCは当初店に出ておらず、気ままに専業主婦や介護の仕事をしていた。しかし雇った人の面でご主人は色々苦労する羽目に陥り、遂に従業員がいなくなるという事態になって初めてCは自分の主人の店を手伝うことになる。
仕事の覚えも早いし手も早いので当初は二人でできる範囲で頑張ろうということだったが、時間も長い、休みもないという生活はCを心身ともに疲れさせたようだ。
何回かはその兆候があったが、ある日、自宅からいなくなり連絡も取れなくなったという。店には中国人の大学生アルバイトIちゃんもいるが、毎日は来れない。
いよいよ困ってた矢先にCが戻ってきた。異国で彼女は一杯一杯だったようだ。
何度も空港まで行って夕焼け空に飛んで行くジェット機を見ながら涙が止まらなかったという。。。

当然、二人で色々な話し合いが持たれたようだ。
私もこの這ってでも行ける居酒屋がなくなると困る!
何とか最悪の事態は回避された。営業時間を短くし、休みを取ること。Cは日曜だけお店に出る。あとは他所に働きに行くという落としどころとなった。

あ~良かった。。。今日もまた生ビールをいただきに暖簾をくぐったろ!