とある何でも屋スタッフブログ

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由比宿─興津宿、2010年12月に書き忘れた旅

2011-06-18 | 東海道歩き
2010/12/12(日)・・・の日記を書きかけのまま忘れていた!
なのにしつこく書くとはどういうことかというと、このコースは身近な地元歩きとして紹介したいからなのです(^^)

さて、この前日は吉原宿─蒲原宿を歩いたばかり。
でもこの日も晴れていたので、むくむくと東海道歩き欲がわいてくる。

◆冬で富士山が綺麗にみえる
◆休みで、晴れている
◆体力ありそう
この三つの条件が揃うのは次はいつかわからないのである。

ということで、この日は「由比宿─薩た峠─興津宿」である。
(蒲原宿─由比宿はもう歩いているので微妙に飛ばします)
2008/12/31に歩いたから歩かなくていいかな、と思っていたのだが、私は重大なことに気づいてしまったのである。

「宿場から宿場を制覇していない!!」
「しかも一部だが、道間違ってた!!」
これはあってはならない。

制覇しなくては。しかも2008年は興津側から登った、逆ルート。
まだ一度も江戸側から登ってないのだ。
リベンジするしかない。

ということで「JR蒲原駅」から歩きスタート。
歩き出すとあっという間に由比宿に到着する。



▲東木戸跡。宿場の出入り口を「木戸」とか「見附」と言ったりする。惣門と言う所もある。
大きな門があったと思えばいいね。
道の両脇に石垣が組んであって、その上に土塁を築いてあり、その間に木戸があった。夜は閉じてしまう。
道がこのように鍵状になっているのが木戸跡の特徴。車を運転する人にとってはやっかいかもしれないけど、あえて昔の道をそのまま残しているところに感心してしまう。
大名行列同士がかち合わないようにすること、敵に攻められても、もたつくようにという目的があった。
ここを過ぎればまたすぐに本陣公園。

本陣は偉い人たちがとまる幕府公認の旅籠のことで、一般庶民にはあんまり縁が無い。
そして、普段は旅籠(たぶん高級旅籠)だけど、大名行列が重なって本陣がいっぱいになっちゃった時に「本陣」としての役割を果たすところが「脇本陣」。
本陣と脇本陣は、街道沿いに「跡」の石碑が残っていたり、建物が復元されたり残っていたりするので旅の目印にもなるのだ♪





本陣だけあって立派♪
ここの外には馬の水飲み場があるが、現在は野生化した亀が王国を築いている。

見学もそこそこに、本陣公園を出る。
この本陣公園の前には「東海道由比宿おもしろ宿場館」というものがある。
そこの二階は桜えび料理が食べられて、なおかつ海が見渡せるレストラン「海の庭」がある。
もう少し西側に「井筒屋」という蕎麦屋さんもあって、ここは大人気のお店で行列ができているため、入ったことがない。
さて、これから薩た峠に向かうのである。
・・・おなかすいた。←ご飯も忘れて飛び出てきたらしい
飲食店が開いている時間ではないのだ。

幸いなことに由比は漁師の町である。
魚屋さんはいーっぱいあるのである。

で、黒はんぺん購入したのだ。
「そのままでいいでーす♪」
というと、お店の人が
「ああ、食べてくだね(微妙にしぞーか弁)。ほいじゃー切り目入れてあげるよ」
と、ありがたいことに袋をハサミでちょっと切ってくれた(^^)
お礼を言って店を出て、早速もぐもぐ食べ始める。2枚食べたところでベルトポーチにしまい込む。
また後で食べるのである。
由比川を渡る前に「西木戸跡」がある。

ここを見て、普通に由比川を渡っていた私であるが、ちがうのだ。
ここからちょっと斜めの道に入るのが旧道。
旧道にはいると道祖神などもあった。そして常夜灯もあり。

よし、まずは一個目の正規ルートクリア。


そして由比の商店街を歩く。
漁師町である。「桜えび」「しらす」の看板がいっぱーい。
ついでに酒屋もいっぱい。
正雪」の貼り紙が幾度となく私に誘惑をかける。しかし・・・

だがしかし!

これから薩た峠を越えるので温かくなってしまう!!
日本酒好きの私にそれは許せない。(好きなのに下戸)←「速いのにエコ」とはちがう
しかも重くなる。既に重いリュックにそれはまた許せない。
お土産は軽いもので!と決めているのだ。

やがて駿河湾が見えるようになり、倉沢の街並みに入っていく。


今日はやけに自転車の人と会うし、反対側から歩いてくる歩き人にもよく会う。
日曜日だからか。

倉沢も間の宿。
峠の前には間の宿が置かれた。

▲間の宿倉沢の本陣・・・といっても「間の宿」だから宿泊施設だったのではなく大名たちの休憩所ね。

▲こちらは脇本陣。
 

そしていよいよ海がよく見え始める。

漁師さんの船が駿河湾にたくさん出てるのがみえる。海の向こうには伊豆半島がうっすら見えている。
この伊豆半島も、空気が澄んでいる冬でないとほとんど見ることができない。
薩た峠、いよいよだ。


夏みかんの小径♪

薩た峠は柑橘類やびわの栽培がたくさん。
途中でたくさんの袋にはいって「100円」という無人販売がいくらでもある。
2008年に登ったときには柚子が10コぐらい入って「100円」というのがあり、荷物が重くなるのがどうしてもいやだった私は泣く泣くあきらめた。
今回も夏みかんは・・・そんなに欲しくないな(^_^;
荷物が増えるのは何においてもガマンならない。

ということで、夏みかんに脇目もふらずに歩く。
景色には脇目をふる。
あと、立て看板にも。

ここは幾度となく戦場となってきた。これは忘れてはいけない。
絶景が望めるところでもあるが、多くの人たちが亡くなった場所でもある。

あっというまに展望台に到着♪早い。あんまり苦労して登っていないというのに。
駐車場にはクルマがいっぱい。
タクシーまであった。
自分も展望台のぼらせてもらうのだ。

ちょっと富士山ぼんやりしてきたかなぁ。

さて・・・先へ進もう。

またしばらく歩くと、こんどは「清水市(旧)指定眺望地点」という碑が立っていた。

では、そこからの眺めを撮ってみる。

これもこれでいい(^^)

さて、こんどは寄り道せずに下りです。
ものすごーくたくさんの人に挨拶しながら(今回は団体ツアーが多かったからなのか、挨拶しても5組に1組ぐらいしか返事が返ってこない)下る。
線香のニオイがただよってきたら、薩た峠は下り終えである。(下は墓地になっている)
なんかあっという間に終わりました。
難所ではなかった。

昔、ここが難所だったわけは崩れやすかったり、舗装されていないから滑ったりぬかるんだり、落ちたり、ということだから、現在は特に難所ではないんしょ(←またかっ)


そして降りきると寒桜咲いているのをみつけた(^^)


しばらくいくと興津川。川越し遺跡。

興津川も、静岡県には大変多い「徒歩渡り(かちわたり)」の川。
軍事上の理由から、橋を架けることが許されなかった。

興津川を渡り終え・・・ここから、以前の私は旧道を通らずに行ってしまったので、このときは用心しながら旧道を行く。

そのうち、興津の美味しいケーキ屋さん、ラ・ローザンヌが見えてくる。
すると、もうじきに興津宿に到着。

ここで興津のたい焼き屋さん「伏見」に行こうと思い、そこまでテクテク歩いていったのだが、予約注文殺到中で買えなかった・・・。
(この「伏見」のたいやきには、卵は入っていないとのこと。卵アレルギーの人でも大丈夫♪)

こんどは「ずんどう焼き」を求めて少し東側に戻る。
ずんどう焼きというのは、黄金まんじゅうとか、今川焼きとか、大判焼きとか・・・そーゆー焼き物。
お腹がすいていたので、「ツナ」と「小倉」を購入(^^)
歩いた後は格別にうまい!

この興津には、やたらと美味しい店が多い。
「食べログ」の「興津駅 グルメ」にもたくさん載っていたが、どれも既に有名なのだ。
味わってみたい人は、ぜひ由比から歩いてみよう(^^)♪
本当に歩いた後の庶民グルメは最高なのだ!

最後には何しに来たのだか(グルメか?)わからないまま、この日の歩きは終了~。
ポケットピカチュウの万歩計を見ると、22,000歩ちょいでした。