風邪をひいて起きられなかった数日を除いて、毎晩遅く、テストドライブと称して慣らし運転に出かけている。
好きで運転するわけだが、疲れも溜まっておりいざキーを持って玄関を出ようとするときには必ずためらいがある。「今日は止めておくか」「なんだか面倒だな」。しかしそうした雑念を振り払い、駐車場へ向かう。リモコンキーのボタンを押すと、ハザードの点滅と電磁ポンプの「ギー」という作動音と共にC5が目覚める。乗り込むと革シートの香りに包まれる。ドアを閉めキーをシリンダーに差し込み、電装系がONになる位置まで回し、気持ちそこで止め、それから捻る。これは旧C5に乗っているときについたクセである。この儀式を怠るとたまにクルマが不機嫌になることがあった。
エンジンは、いかにも「あなたには関係なく電子的な命令によって作動しました」と言わんばかりに、僅かなタイムラグをもってスターターモーターにより力強く静かに回りはじめる。オートライトが既に前方を明るく照らしだしており、ステアリングを左右に振るとまるで出来の悪いロボットのように、僅かに震えながら光の方向を忠実に変化させる。
少しずつブレーキを緩めながらハンドルを切る。オイルとガスに支えられた4つ足が瞬間、震え、そして目覚め、仕事を始める。駐車場を出て、たった一つしかない街路灯にボウっと照らされた路面へと、静かにクルマは滑り出す(実際は運転席で激しく左右確認している運転者の姿が窓越しにあるのですが)。
濡れた路面は黒く光り、青白い月の光と街路灯に照らされて、うねりながら続く1本道の坂道が視界のどこまでもまっすぐに登ってゆく(通勤時は大変辛いです)。そこを4つのホイールをおもちゃのように伸縮させながら、「ラングリューヌの砂」色に輝くボディーに僅かな月光を映し出し、青白い二つの目を左右に走らせて、ゆっくりとわが深海鮫は上昇してゆく。次第に速力を増し、優雅な車体の動きは暗闇を突き進むうちに、低空を飛翔する物体のそれへと変貌を遂げてゆく。
※な~んて書いていると、ちょっとドラマティックなんですが。
実際は近所のコースをひと回りして、最後はセブンイレブンでお菓子買って、帰る。


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◆最新のハイドラクティブ
このクルマに採用された最新のハイドラクティブ・サスペンションは極めて優れた性能を持っている。ハイドロ・シトロエンの乗り心地に関して、「船のような」あるいは「浮遊感」といった言葉が良く使われるが、今回の新C5に関して私が感じたのは「飛翔感」とでも言うべき新たな感覚である。
もちろん基本的なサスペンションのメカニズムは同じなので、これまでのハイドロ・シトロエン同様、ゆったりと揺れる、浮遊する、という感覚は共通する。だが直線路を走っていると飛行機が離陸のために滑走路を助走していく時の感覚に似たものを感じる。(当然ながら飛行機はその後離陸するがシトロエンはいつまでも路面から離れられない。)離陸しそうで出来ず、ひたすら滑走路を助走し続けているような感覚である。これはクルマ全体に感じられる「軽さ」から来るものかも知れない。
これまでのハイドロ・シトロエン同様、いつまでも走っていたくなるような楽しさに変わりはなかった。
※まだ300kmちょっとしか走ってません・・

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(今日は土曜日。ということで、前回の続きである。)
◆夜間のドライブ
ディレクショナル・ヘッドライトは、走行中にステアリングを切る早さと量に応じて、全くの直線路以外では絶えず照射点が移動する。動きはあまりスムーズではなく、微妙に震えながら若干、ぎごちなく光軸が左右に移動してゆく。地下の駐車場など低速でステアリングを切るときも作動し、ライトの動き自体は、周囲が暗い場所であれば常にはっきりとわかる。
このシステムの大きなメリットである「安全性」だが、実際に夜間走ってみて、カーブの連続する区間などでは道なりに前方が照らし出されるので、確かに視界は良くなる。ただ一方でクルマの動きが掴みにくくなる。というのは、今まで乗っていたクルマでは常に車両前方を一定の角度で照射するので、ガードレールに挟まれた狭いカーブなどでは光の反射している場所の変化や明るさで、無意識にクルマの位置を掴むことができた。しかし、光軸がカーブに沿って動くことによって、確かに前方進路の視界は良くなるのだが、クルマの位置というか車両感覚が微妙に狂うのである。
例えば、首都高などで結構なスピードで下りのカーブを走ることがあるのだが、今までよりも不安を感じる。ライトの照らし出す向き、場所が一定ではないからだと思う。
しかし、それでもメリットの方が多いとは思うし、これから馴染んでいけば解決する問題だろう。おそらく、一度これに完全に慣れると、普通のヘッドライトの方が不安に感じられるようになるのかも知れない。
◆コックピット
全体のフォルムや樹脂の質感などはそれほどグレードアップしていない。大きく違うのは、デザインである。デザイナーのセンスだけで、ここまでディテールも含めた印象が洗練されるものかと感心する。
色の設定、形、配置など制約のある中で最大限のデザイン的な改良・工夫を施している。本来旧型ではハザード・スイッチであった場所を、前席&後席のシートベルト警告表示に切り替えているところなどは秀逸なアイデアだと思う。コスト面の課題もあったのだろうが、旧型の特徴を出来るだけ活かしつつここまで印象を変えてくるとは、もう見事と言うしかない。クルマ版「ビフォー・アフター」というべきか?
機能面では、センターコンソールのオーディオ、ドライブ・コンピューター、エアコンなどのコントロールパネルは、実際に乗りはじめれば当初の印象よりも使いやすい。ただし似たような形のボタンが幾何学的に並んでいるので、やはり馴れを要する。
◆駐車時
前後のソナーはかなり正確に作動する。まだそれほどシビアに性能を確認する機会に恵まれていないが、バックソナーだけでなく、斜め前方/後方、前方のソナーを備えており、狭い駐車スペースから脱出する際には前方ソナーは十分機能すると思う。ただ前車では時折動作が怪しい時があったため、まだ全面的には信頼できない装備である。また駐車時には、やはり小回りが効かないのを痛感する。

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納車翌日、早速妻実家までのロングドライブに出かけた。どちらかというと必要に迫られての移動であったため、クルマのことを気にかけている暇はなく、写真もあまり撮れなかった。会社勤めの常として、平日は夜遅いのでなかなかいい具合の光の中で写真を撮ることができない。第一、路上でピカピカの新車の写真を熱心に撮っている姿というのは相当に気恥ずかしく、1枚か2枚、さりげなくゲリラ的に撮っておくというのが小心者の私には限界である。
このサーブルという色、なかなかいい色なのだが、写真に撮るとなると難関である。おそらく、周囲のひらけたところで、光が強すぎない時に(例えば、曇りの日の早朝)何枚も固定カメラで撮って、後でベストショットを選びだすというのが定石なのだろう。しかし、それをやるには次の週末まで待たねばならない。ここらへんがサラリーマンブロガーの宿命であろう。
さて、初のロングドライブは、家族4人を乗せて朝100kmほど離れた目的地に移動し、夕方、同じルートを遡って帰ってくるというものであった。ルートの7割が高速で、帰りは最後の10kmほどヘッドライトを使う時間帯であった。
まだまだ解らないことは沢山あるが、その中でこのクルマについて幾つか気が付いた点を挙げる。
◆一般道
走り出してすぐ気付いたのは、このクルマは大変「静かである」ということ。数字的にもそうなのだと思うが、加速の仕方、揺れ方など全体の挙動がとにかくゆったりと落ち着いている。それでいて加速はスムーズで、かなりの勾配の上り坂でも涼しい顔で登ってゆく。このあたりはV6+6ATのマッチングによるところ大と思われる。ただしこの6ATのセッティングには少しクセがあり、1速がかなりローギアに設定されているため、踏み初めで期待値よりも少し加速が遅れるきらいがある。大げさにいうと「つんのめる」感じがする。40km以降の中間加速は十分すぎるほどの力感があるので、これは馴れ(加速の仕方&ATの設定)で解決する問題かもしれない。
ハンドルは軽くスムーズ。車庫入れでも拍子抜けするほど一定の操舵力でクルクル回る。故障さえしなければこれはこれで良い。高速ではしっかりと重くなる。セルフセンタリングはもちろん装備していないが、センター位置を無理矢理保持しているような感覚(現在、ハンドルの左右の振動が気になるので、これは要調整、固体差なのかもしれない)である。直進性は良く、車重の違いもあるが、横風の影響は旧C5・2Lに比べて殆ど気にならない。
◆高速域
後期型のXmと比べると、全てが軽い感じ。実はサイズ、車重は殆ど変わらないのだが。後席住人の意見では「身体に伝わる振動が少なく、静か。」だそうで、過去No1のXmよりも好評だった。(ちなみに後席住人の過去の乗り心地評価はXm>旧C5>前期Xan>後期Xanの順である。)
旧C5が過去のハイドロシトロエンと異なっていたのは後ろ足の固さだが、やはり今回のマイナーチェンジではリアサスのセッティングが明らかに柔らかくなっている。これが高速域の走りにどんな影響を及ぼすか、これは事前に興味を抱いていた点の一つだった。結論としてはやはりカーブでの過重移動が増えていた。初期の「グラッ」がはっきりと感じられるようになっていた。これは見方によっては、新C5に対する旧C5の優位点であると言えると思う。
新C5ではこのあたりが走っていての悩みどころで、<注意深く操舵/加減速してなるべくスムーズかつ早く走る>という選択肢と、<四つ足を固めて駆け抜ける>という選択肢が走行中にスイッチ一つで選べる(V6の場合)ため、同乗者がいる場合にはどちらがいいのか、高速で後席に座ったことがない私にはまだ良く判らないのである。妻がクルマに馴染んだら(いつのことやら・・)高速で後席に乗せてもらおうと思っている。・・まあ1人で乗る場合には、前者がハイドロシトロエンを楽しむという意味で王道であることは明らかである。
(つづく)

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12月の発注から半年。ようやく本日クルマを引き取りに行くことができました。今日は大安で、偶然ですが妻の誕生日でもあります。・・まあこういうことを数えだすとキリがないので、まずは状況説明から。
◆納車まで
有明の本社ショールーム「跡地」で営業の方と待ち合わせ。クルマが用意されているサービス工場へ営業氏のC5で向かう。移動時間はほんの5分足らずだが、旧C5の2Lに乗っていると久々に前車の感触を思い出す。タクシー以外の乗用車に乗るのは本当に久し振りである。
工場の敷地には、旧C5中古車、プルリエル、C3などが置いてある。奥の駐車場には点検修理中のクルマが並んでいた。XanやXsaraのほかXMが意外に多く入庫していた。営業氏のC5を降りると工場の中へと案内される。「どこにあるんだろう?」目線を泳がせていると物陰に隠れるようにしてMyC5(かなり金色)が私を待っていた。
私としては過去にない長期の納車待ちだったので、車体色についてはいい加減調べたり、想像し尽くしており、まずサプライズはないと考えていた。しかし「どうも写真では再現し難い色合いである」ということが判っていたので、一抹の不安がないこともなかった。つまり「外したらどうしよう?」・・限り無く無難で、感動がなく、凡庸な色だったら・・という恐れを納車が迫るほどに抱くようになっていた。(実にくだらない悩みで腹が立つ方もおられると思いますが)
しかしそれは杞憂だった。イメージ通りの素晴らしいクルマ。ボディーカラーは落ち着いたクリーム色、もしくはやや黄色を帯びた象牙色が輝いているような、そんな色だった。そこに何度となく想像した通り、ピエール君のデザインした銀のダブルシェブロンのラインが2本、そしてブーメラン型のヘッドライトユニットが両サイドを引き締めていて、何と言うかクルマというより時計のような・・例えばオメガのコンステレーションを思わせる優雅で繊細な印象を与えるフォルムがそこにあった・・・。(もう勝手に陶酔してますので無視して下さい。)
◆納車の後
家路に着いたのは2時を回った頃だった。ハンドルの軽さ、久し振りのハイドロシトロエンの感触に緊張と感動を覚えながら、いつもの道のりを辿って家に向かった。とにかくステアリングのスムーズさと軽さ。そしてエンジンのパワー。ミッションのスムーズさ。すっきりとして高級感のあるインパネや、サンルーフに満足感を覚えながら「とにかくぶつけないように」それだけを考えながら20キロほど運転した。
燃料の注ぎ口がカギで開けるタイプになってしまって不便なことと、フロントに1トンを超える荷重がかかっているせいか、タイヤのせいかハンドルに細かい振動が結構伝わってくる点を除けば、今日のところは何も文句の付けようがない。最新・最良のハイドロシトロエン。C5にはこの称号が相応しい。(C6の発売までですが)
※今日はチョイ乗りだけで初のロングランは明日。妻実家を訪問することになっているので、詳しい感想はその後またレポート致します。
しかし・・走ってるとほんと、カッコイイですねこのクルマ。クルマに自分がつり合ってるのか、つい自問しそうになります。

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シトロエンC5の画像がシトロエン・オーストラリアのサイトにありました。
ディーラーで貰えるカタログに使われている写真の大半がここに収められています。カタログにない写真も何枚かあります。NEW LOOK C5 をボタンからセレクトするとギャラリーを見ることができます。

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日本でもようやく発表されたプジョー407。
406世代、とくにクーペの端正なエレガントさとは決別したアグレッシブなデザインを持つ。
コンポーネンツの一部はC6にも流用されています。
本国では兄弟車でもあり、まったく異なる個性をもったシトロエンC5はライバルでもある。
過去に載せた情報ですが、改めて比較記事をまとめていくつか。
407 vs C5
PSAの兄弟車(?)イメージは違いますが
でもこうして並べてみると意外と似ているような気も。
ページの最下部に写真が沢山あります。3人のテスターの採点で
僅差の勝利を収めたのは・・
C5 2,0 Hdi vs
Laguna 1,9 dci vs 407 2,0 Hdi
これはラグナとの三つ巴。
日本ではさしずめ
「マークX vs スカイライン vs レガシィB4」か?
大きな違いは全てディーゼルエンジン搭載であること。
新C5と407の比較記事
日本ではメジャーなプジョー、マニアックなシトロエンと相場が決まっているが、
ヨーロッパや豪州,NZではそうではないようだ。全く性格の違う二つのセダンとして、
ライター氏のジャッジは・・・
※ところで発表された価格を見ると、やはり安いですね。407。日本市場向け専用開発のHDDナビが全車標準で、2.2Lが税込み360万、3Lが税込み430万。C5は2LのHDDナビモデルが390万、3Lが490万。ほぼ同クラスで30万~60万(!)の価格差があります。同じPSAグループで、欧州での販売価格(ほぼ同等)を考慮すると、希少車とはいえC5は高過ぎる気がします。
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若干の紆余曲折があったが、ようやく納車日が確定した。順調に作業が進めば、来週の土曜日には引き取りになる。ちなみに土曜日は大安。
連休中の怪我のあと、近所を走ることにした。脚力強化のためである。それから朝は電動自転車のアシストを切って片道約1キロの坂道を登っている。これはランニングよりも結構キツイものがある。
1週間ほど続けていると、何だか身体が軽くなってくる。「瞬発力」と言えるものがようやく戻って来た感じがする。クルマのコンセプトはフランス車、カラダのコンセプトはドイツ車、というのが理想である。
無事納車されるといんだけど。

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イギリスの自動車販売サイトでようやく希少色「Ganache」の写真を見つけました。Dark Purpleと英訳されています。やはり写真では再現し辛い色のようですが・・様子が少しは掴めるでしょうか。
この他にも2台ほど新C5の中古車の写真がありました。
さらにここにも走行中のC5の写真がありました。(5/27追記)

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(↑これはシトロエン「純正Tシャツ」。)
既に御存じの方も多いと思うが、ユニクロのTシャツプロジェクトで、今年は企業コラボ部門でシトロエンがエントリーしている。
Tシャツ自体はおそらく5月下旬~6月の発売で、WEBもしくは店頭で購入できる。肝心のデザインだが、シトロエンのロゴマークをアーティストやデザイナーがあしらったものになるようだ。
普段あまりこういうものには関心が薄いのだが、デザインさえ良ければ買おうかな~ と思っている。新車購入記念?
※少なくとも写真の「シトロエンジャポンオリジナル純正Tシャツ」
これよりは安く、カッコイイものになることは間違いないでしょう。

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結論から先に書くと、私はマイナーチェンジ後の新しいC5のデザインが大好きである。
なぜかというと、以下は言葉の羅列になるが、
「無機質」「幾何学的」→「繊細かつ精緻な印象」
「有機的」「流麗な線」→「柔和かつ温厚な印象」
この相反する2つの要素が、見事なバランスで混在しているからである。
あえて「昇華」とか「融合」とせず「混在」としたのは、まさにそこにC5のデザインに関する魅力が集約されていると考えるからだ。
旧C5のデザインは、分類すればモノフォルムの一種で、セダンというより日本でいう所謂「ミニバン」の空間構成に近いものがある。しかし外観はかろうじて「セダン」の範疇に文法的に収めている、という代物である。これはロジックとしては、当時としてオリジナリティのある方向性だったが、実際には多くの人々の認識においては、極論すれば「不格好なデブセダン」という評価すらなされていた。
広大な室内空間を確保しながら破綻のない全体フォルム、フロント&サイドウインドーの独特かつヘッドライトユニットと対称をなす曲線によるグラフィックなど、見るべきところはあるのだが、それがヒット作「ピカソ」に短絡的に相似したフロントマスクデザイン、いまいち高級感の薄い内外装のディテールにより決定的にスポイルされてしまっていた。これは今だから言っているのではなく、旧C5のユーザーだった時から思っていたことである。
その点が、今回のマイナーチェンジでは奇跡的に払拭されていた。旧C5の長所、魅力はそのままに、欠点だけが丁寧に補われ、デザイン面だけを見ても商品性が著しく向上していた。デザイナーの手腕といえばそれまでだが、ジャン・ピエール・プルーエ氏は単に「新しい車をつくりあげる」だけではなく、既に出来ていたものを「より良く仕上げる」という仕事においても素晴らしいセンスと、プロデュース力を発揮したということだろう。
その結果、新しいC5は新世代のビッグシトロエンつまり「C6」と、ミドルサイズ「C4」のどちらとも明確に異なる個性を持つに至ったと思う。これは半ば偶然の産物であり、純粋にその成り立ちからいえばC5が異なるデザインの「混合物」であるという事実には変わりはないのだが。
そこをこれだけの完成度(=情熱)をもって仕上げたところに、プルーエ氏の真の魅力と実力がある。つまりそれは、彼の「シトロエン」に対する愛情の深さである。他人が手掛けたものの魅力を認め、欠点を補い、オリジナリティーを持たせてまとめ上げるという作業は、おそらくそう簡単に出来ることではない。特にデザイナーやアーチストの世界では。私はそういう認識の元に、新しいC5のデザインを高く評価する。
(納車が長引く→思い入れが深くなる一方 ということかも知れませんが)

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