◆最新のハイドラクティブ
このクルマに採用された最新のハイドラクティブ・サスペンションは極めて優れた性能を持っている。ハイドロ・シトロエンの乗り心地に関して、「船のような」あるいは「浮遊感」といった言葉が良く使われるが、今回の新C5に関して私が感じたのは「飛翔感」とでも言うべき新たな感覚である。
もちろん基本的なサスペンションのメカニズムは同じなので、これまでのハイドロ・シトロエン同様、ゆったりと揺れる、浮遊する、という感覚は共通する。だが直線路を走っていると飛行機が離陸のために滑走路を助走していく時の感覚に似たものを感じる。(当然ながら飛行機はその後離陸するがシトロエンはいつまでも路面から離れられない。)離陸しそうで出来ず、ひたすら滑走路を助走し続けているような感覚である。これはクルマ全体に感じられる「軽さ」から来るものかも知れない。
これまでのハイドロ・シトロエン同様、いつまでも走っていたくなるような楽しさに変わりはなかった。
※まだ300kmちょっとしか走ってません・・

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来週末にようやく、雹にやられた傷跡の修理が終わって、私の手元に戻ってくる予定です。
先週も今週も、家の掃除をしたり、LAN環境をいじったり、家内の代わりに買い物に出かけたりして、休日の気を紛らわせています。
何台もハイドロを乗り継いでおられるc5skyblueさんにして、新鮮な飛翔感、いつまでも走っていたくなるような楽しさなのですから、ハイドロ初体験3時間の私が、強烈な印象を受けるのは、当たり前ですね。いや、むしろ素人の私に判るほど、新C5の完成度が高いということなんでしょうね。
1月に、お台場のショールームで試乗した折、応対の営業の方が、「ドイツ車というのは、例えば出勤する時に、さあ今日もバリバリやらなきゃ、と迫るような緊張感を感じさせる造り方だが、シトロエンは、いざハンドルを握ると、このまま仕事をサボって何処かに遊びに行こうかなと誘惑するような車なんです」と言っていました。
なるほど!と思います。
来週末ですか。あと少しですね!
納車されたら存分にハイドロを味わって下さい。
ところで、ラリーとか事故は別にして、やはりクルマが飛ぶわけないので「飛翔感」はいくらなんでも大袈裟過ぎたかな、と思っております。
でも私としては(気分が高揚している今だけかもしれませんが)そのように感じたのも事実です。
いつまでも滑走路を助走している飛行機、に乗っているかのような感覚。夜走っているときにライトが照らしだす前方の路面や、書いてある文字や記号などの情報。そしてそれらがクルマの滑走とともに、遠方から近付くにつれ次第に大きくなり、クルマの手前で姿を消す。
まあ「滑走感」としてもいいのですが、そんな様子からも「飛翔感」としてしまいました。いずれにしても、乗り心地は、シトロエンとしてかなり洗練されていると思います。
私の C5 はようやく 2,000 km ほど走ったところです。エンジンやサスペンションの動きがだいぶん滑らかになってきて、本領を発揮しはじめているのかなという感じです。
前期型の XM から乗り換えましたので、最初のうち C5 のサスペンションにはやや物足りなさを感じました。たしかに洗練されてはいるのだけれども、昔のシトロエンのようにゆっくりと大きく揺れる感じがやや希薄かなと。しかし、しばらく乗っているうちに、車の動きが滑らかになったのか、自分が慣れたのかわかりませんが、ハイドロらしい味わいを感じるようになってきました。絶対的な車重はそこそこある車ですが、重さを感じさせない軽やかな走りになってきました。
C5 V6 では 1 速と 2 速のギヤ比が約 2 倍違いますので、1 速はアクセルを強く踏み込むとかなり勢いよく加速しますね。少し踏んだだけではじわじわとしか動き出しませんけど。トルコンの遊びを多めに与えることで、運転操作によって加速を調節しやすいように設定してあるのかもしれませんね。
冷静に観察すると、確かに足周りの固さを感じますね。まだ400kmちょっとですので、距離が延びるとともに次第に柔らかく馴染んでくるものと思います。
旧C5の時も、サスペンションが馴染むのにはかなりの距離が必要でした。確か14000kmくらい走った後に、ようやくゆったり揺れる感じになってきたという記憶があります。
今回は初めからかなり柔らかい感じですので、走り込んだ後にどういう変化を見せるか期待しています。おそらく、今の状態よりも相当、ゆったりした感じになるのではないかと考えています。
軽い感じの走り、私も大変気に入っています。ギアへの慣れも楽しみの一つです。その気になれば十分マニュアルモードでも走れますので。