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日記と雑学、それからシトロエンC5について。
Just About C5



◆最新のハイドラクティブ

このクルマに採用された最新のハイドラクティブ・サスペンションは極めて優れた性能を持っている。ハイドロ・シトロエンの乗り心地に関して、「船のような」あるいは「浮遊感」といった言葉が良く使われるが、今回の新C5に関して私が感じたのは「飛翔感」とでも言うべき新たな感覚である。

もちろん基本的なサスペンションのメカニズムは同じなので、これまでのハイドロ・シトロエン同様、ゆったりと揺れる、浮遊する、という感覚は共通する。だが直線路を走っていると飛行機が離陸のために滑走路を助走していく時の感覚に似たものを感じる。(当然ながら飛行機はその後離陸するがシトロエンはいつまでも路面から離れられない。)離陸しそうで出来ず、ひたすら滑走路を助走し続けているような感覚である。これはクルマ全体に感じられる「軽さ」から来るものかも知れない。

これまでのハイドロ・シトロエン同様、いつまでも走っていたくなるような楽しさに変わりはなかった。

※まだ300kmちょっとしか走ってません・・



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(今日は土曜日。ということで、前回の続きである。)

◆夜間のドライブ

ディレクショナル・ヘッドライトは、走行中にステアリングを切る早さと量に応じて、全くの直線路以外では絶えず照射点が移動する。動きはあまりスムーズではなく、微妙に震えながら若干、ぎごちなく光軸が左右に移動してゆく。地下の駐車場など低速でステアリングを切るときも作動し、ライトの動き自体は、周囲が暗い場所であれば常にはっきりとわかる。

このシステムの大きなメリットである「安全性」だが、実際に夜間走ってみて、カーブの連続する区間などでは道なりに前方が照らし出されるので、確かに視界は良くなる。ただ一方でクルマの動きが掴みにくくなる。というのは、今まで乗っていたクルマでは常に車両前方を一定の角度で照射するので、ガードレールに挟まれた狭いカーブなどでは光の反射している場所の変化や明るさで、無意識にクルマの位置を掴むことができた。しかし、光軸がカーブに沿って動くことによって、確かに前方進路の視界は良くなるのだが、クルマの位置というか車両感覚が微妙に狂うのである。

例えば、首都高などで結構なスピードで下りのカーブを走ることがあるのだが、今までよりも不安を感じる。ライトの照らし出す向き、場所が一定ではないからだと思う。

しかし、それでもメリットの方が多いとは思うし、これから馴染んでいけば解決する問題だろう。おそらく、一度これに完全に慣れると、普通のヘッドライトの方が不安に感じられるようになるのかも知れない。

◆コックピット

全体のフォルムや樹脂の質感などはそれほどグレードアップしていない。大きく違うのは、デザインである。デザイナーのセンスだけで、ここまでディテールも含めた印象が洗練されるものかと感心する。

色の設定、形、配置など制約のある中で最大限のデザイン的な改良・工夫を施している。本来旧型ではハザード・スイッチであった場所を、前席&後席のシートベルト警告表示に切り替えているところなどは秀逸なアイデアだと思う。コスト面の課題もあったのだろうが、旧型の特徴を出来るだけ活かしつつここまで印象を変えてくるとは、もう見事と言うしかない。クルマ版「ビフォー・アフター」というべきか?

機能面では、センターコンソールのオーディオ、ドライブ・コンピューター、エアコンなどのコントロールパネルは、実際に乗りはじめれば当初の印象よりも使いやすい。ただし似たような形のボタンが幾何学的に並んでいるので、やはり馴れを要する。

◆駐車時

前後のソナーはかなり正確に作動する。まだそれほどシビアに性能を確認する機会に恵まれていないが、バックソナーだけでなく、斜め前方/後方、前方のソナーを備えており、狭い駐車スペースから脱出する際には前方ソナーは十分機能すると思う。ただ前車では時折動作が怪しい時があったため、まだ全面的には信頼できない装備である。また駐車時には、やはり小回りが効かないのを痛感する。



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