ブリキ屋

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菅総理が安倍晋三を見捨てる日

2020年09月14日 | 政治

歴代最長になった安倍政権が終わったら、やるべきは検証、分析をして改善すること。
臭いものにふたをしてきた菅さんが次の首相になって、できるわけがないでしょう。【田中真紀子さん談】

昨年秋、菅原一秀や河井克行といった「側近」を無理矢理入閣させたものの、菅さんは一気にスキャンダルに見舞われた。
自分が肩入れしてきたIR問題でも、10年ぶりの国会議員逮捕という騒動に巻き込まれた。

昨年末から、菅が安倍に呼ばれる機会が減ったもちろん、朝、官邸で顔は合わせるものの、安倍は視線を合わせない

要人との同席回数や接触時間は、かねてから菅との不仲が囁かれる今井尚哉秘書官のほうが格段に多くなった。

安倍総理との関係も決定的に軋みだした昨年末から、菅が安倍に呼ばれる機会が減った。
もちろん、朝、官邸で顔は合わせるものの、安倍は視線を合わせない。

このままでは、菅の政治家生命は終わる。頻繁に行っていた夜の会合も鳴りを潜めた。

1月21日、廃棄していたはずの「桜を見る会」の3年分の資料が、突然見つかった。

会場設営の契約書などが、内閣府総務課に残っていたというのだ。
これまでの説明とはまったく異なるが、これは菅を後押しする官僚の「反乱」だった可能性が高い。(官邸職員の証言。)

「桜の件は、けっきょく安倍さん自身の問題なわけです。安倍後援会が850人も招待され、昭恵枠まで膨大にあった。
すべて『廃棄』でウヤムヤにするつもりが、ここでわざわざ資料が出てくるというのは、菅さんに世話になった官僚が、菅復権のために、あえて出したとしか考えられない」

「菅さんにとっては、資料が突然出てきたのは大きな援軍でしょう。総理が追及されるきっかけになるし、『桜』対応を振り付けてきた今井氏にとっても失点となります」

菅が入閣させた前法相・河井克行と妻の案里についてはどうか。
すでに広島地検は家宅捜索だけでなく秘書をはじめ30名以上の事情聴取まで行っている。
しかし、もともと、河井夫妻は安倍総理との関係が深い。

「河井氏は『菅銘柄』と言われてきましたが、実際には河井さんは『安倍派』といっていい。
案里氏の出馬も、対立候補の溝手顕正元参院議員を、安倍総理が大嫌いだったことからごり押ししたもの。
菅さんは後から従っただけ」(自民党代議士)

だが河井が法務大臣を辞任する段になると安倍は「菅さんが大丈夫といったから」「菅さん自身が何度も選挙区に入ったでしょう。
だから問題ないと思っていた」と菅に責任転嫁している。

そのような事情があるからこそ、週刊文春が報じた「参院選前、15000万円が自民党から河井陣営に振り込まれていた」という事実は、菅にとっては有利に働く。
カネの主体は党なのだ。官房長官である菅には関係ない。
むしろ安倍銘柄であることがクローズアップされていくだろう。

次期検事総長と目されてきた東京高検検事長の黒川弘務氏が定年退官する可能性が高まってきた。
『官邸の門番』としてさまざまな政治案件を握りつぶしてきた黒川氏が消えれば、菅氏も『黒川がいなければ、私も手を出せません』と堂々と安倍総理に言える。

稲田(伸夫)検事総長は、『黒川がやめれば、8月の任期までバンバン事件をやる』と語っているため、河井夫妻の立件は確定的になるでしょう」(政治部デスク)

大臣経験者の逮捕となれば、政権への打撃は大きい。菅と安倍のどちらがダメージを受けるか?安倍のほうだろう。
IR問題についても、実は安倍のなかでは危ない時限爆弾がある。
逮捕された秋元司が、細田派の有力議員の名前を具体的に挙げ、カジノ企業との癒着を検察に話しているという。

「具体的に、安倍に近い現職大臣の名前と、その人物が受け取った2000万円という金額も話している」という噂で永田町は持ちきりだ。
「隠れ菅派」の議員は優に50人を超える。いまの菅を支えるのは、幹事長の二階俊博である。

そして予定通り時は満ち、ろくな側近のいない中、コロナで失点した安倍政権。
支持率も下げ、健康のためにやむを得ず退場となった。

もちろん前安倍政権の意思を引継ぎ、財界の意向をも尊重し、決して臭いものにしたフタは明けませんと約束しながらの政権禅譲だ。
だがそれを嗅ぎ出すのは検察の仕事。
現政権のTOPはそれを邪魔する様な事はしないだろう。
自ら外れた蓋をかぶせ直す理由はない。


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