元VSやんちゃ隊のスカウターのボログです(笑)

何故という疑問を持つことから始まる楽しさを知ろう(^_^)v
色々とご意見をお待ちしています

※ちーやん夜話集から※

2015-10-07 21:22:32 | さとぴょん

やんちゃ隊の諸君今回は、ちーやん夜話集からだよ(^^)v

スカウト象にさわる
「象でなく、像ではないのですか?」
「まァ、だまっておしまいまで読みなさい。結局同じことになるけど…。」
群盲触象---てな漢語がある。沢山の盲人が象にさわって、勝手な観察と推理をくだし、それぞれ自分が正しく、他人の説はマチガイだといい張る。けれども、誰か、その全貌をつかみ得ただろうか? という、ボエンである。

スカウト象---この象(像)の名を「スカウト」という。命名者はB-Pである。B-Pが描いた理想人の像である。幻像である。
「ははァ、足が4本あるネ。」
「それはネ…CS、BS、SS、RSという4本ですよ。」
「いや、それはネエ君、人格、健康、技能、奉仕の4本柱ですよ。」
これは理論派の盲人。
「この長い鼻ネ。これで食べたり、飲んだり、物をつかんだり、イキをしたり、ポンプになったり、ホースになったりするそうだが、してみると、スカウト象というものは、一般コドモ大衆に公開して、いっそうのことコドモ会にしてしまう方が、利用価値があるんじゃなかろうか?」
「君はバカだな。この象牙の方が金になるのを知らんのか?」
これは利用派、実利派の盲人。
「一ペン位さわってわかるもんか。継続観察をやりなさい。」
「僕は、和尚さんから白い象の話を聞きました。仏さまが乗るそうですネ。」
このような、声も聞かれる。けれども、スカウト象の全貌をつかむことは中々むつかしい。隊長を何年やったとか、実修所へ何回入所したとか、所長であるとか、コミッショナーであるとか、理事長であるとか、何であるとかいうても、この象の全貌をつかんだという証明にはならない。
将棋の升田は、九段と、王将位と、名人位の三つのタイトルを得たが、これは「実力」で勝ち得たものだ。我々は、少年に「実力」で初級、2級、1級、菊、隼、富士、をとるようすすめているくせに、指導者は果たしてご自分の実力で、理事や、コミッショナーになったであろうか?
「実力」以外のSomething を足場として、立っているのではあるまいか? 曰く年功、曰く年齢、曰く金力、曰く社会的地位、曰く情実、曰く強引に…。
折角つかんだ隊員を、1年か2年で逃してしまい、その補充に毎年何人かの新入者をいれて、1級以上の等級に進み、富士まで登った者は全国に20人もいない。何年たっても日本のBSは富士山の二合目か三合目あたりを登ったり降りたりしていて、それから上の方は雲で見えない。結果的に富士山の全容をよう見ず、二合目、三合目のみをもって、これ富士山なり、スカウティングなり、とわかったようなツラをしている。
これが現在の段階、こう考えてみると、ウヌボレの度が、きつすぎる。下手なゲームのやり方だ。
B-P描くところのスカウト像は、そんなヤスモノではない。安い評価をしなさんな。
スカウト像は生物だから、毎年大きく伸びつつある。像と書くと無生物と思われ易いから、私は象と書いた。ニンベンは、いいかえたらウヌボレヘンだから、ない方がよい。
本当に積みあげて出来た立派なローバースカウトよ出て来い。一体、幾人いるのか?
年令だけのローバースなら、スカウト以外の青年の中にも居る。
ジャンボリーのような、お祭りばかりに熱をあげるのが能じゃあるまい。事前訓練を欠いた野営大会、キャンポリー、ジャンボリーというものは、事前訓練という助走路を欠いているから飛躍がない。
結局は、“Scouting for Boys ”をよく読んでいないため、象がつかめない。 ローランド・フィリップス著「班別制度」を読んだら、いかに、みんなが現在やっている班制が、班制の擬態であるかにびっくりするであろう。大いにハンセイ(反省)すべき点あり、勝手に理解し、我流で押しとおし、狭い視野内で速断し、想像を過信し、自分自身を高く評価しすぎると、足もとの今まで雑に積んできた煉瓦はくずれる。
SS、RSと積みあげる頃になると、下の方がくずれる。
私は、象の全貌がまだわからない。そう考えると、ほんまに、ゾウとする!