調教師が必要かね

深夜に散歩している途中に小腹が空いたので何か食べようかと思いコンビニに入ったら突然名前を呼ばれた。
誰だこんな時間にこんな場所でわざわざ俺を呼び止めるのはと思って振り返ったら何と中学時代の同級生だった。
近所に住んでいるという話は聞いてたけど特別連絡取り合って会うほど中学の時に仲が良い訳でもなかったし
実際会った所で何をするかも思いつかなかったからスルーしてたんだけど偶然とはいえ久々に顔を合わせて見ると
嬉しくなって思わず立ち話しちゃった。去年もこんな事あったんだけど老けてたとはいえ面影があるからすぐに
解るもんだなぁ。声をかけてきた長谷川君もコンビニに入ってきた俺を見てすぐにピンときた（何だか犯罪者を
見た時みたいな表現だけど）らしく特別仲が良い訳でも無かっただけに何だか余計嬉しかったよ。ただ俺を見て
中学の頃より大分痩せた様に見えるとか言い出したのにはちょっとびっくり。最後に会った時より３０㎏近く
太ったのに何故なのかと気になって聞いてみたら、顔つきが当時と比べてすっきりしてるからパッと見だと
そんな太っている様に見えないという答えが返ってきた。確かに顎がしゃくれてるから顔に肉がついても目立たず
胴長短足なおかげか横幅がそこまで酷く見えないという喜ぶべきか悲しむべきか解らない利点があるせいで体重ほど
太っている様に見えない的な事はたまに言われるけども・・・よくよく考えたらば言うほど太って見えないから危機感を
感じず豚である事に甘んじている遠因にもなっている。というか俺も長谷川君に言われて「何だ俺痩せて見えるのか」と
一瞬安心してしまったのだから恐らく自分の胴長短足というフレームと顔に肉が付かない体質はとんでもない罠なのでは。
そんなんだから少しでも痩せようとする為にやっている深夜の散歩の途中に夜食食おうなんて考えになるんだよな。
こんな単純な事に気づかずナチュラルにコンビニに入っていた自分のアホさ加減に頭を抱えつつ気が付かせてくれた
長谷川君に感謝したのでありました。・・・で、問題なのは危機感をどう持続させるかかどうかなのであるが。