★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

ヘタウマのコピーは難しい

2023年09月19日 20時32分35秒 | ギター&ウクレレ
 引きこもり生活の手慰みのひとつは、YouTubeを観ながらギターのコピーをすることだ。
 昔のレコードコピーと違い、YouTubeの最大の利点は、音だけでなく運指が見られることだ。
 耳と目からの情報で、上達の速度は段違いだ。

 YouTubeには、有名ギタリスト本人の動画はもちろん、そのカバーやコピー、レッスン動画まである。
 まさに至れり尽くせりだ。

 その中で目を引くのが、半ば素人による有名ギタリストの完全コピーだ。
 やはり、YouTubeに上げるくらいだから、誰もが知るギタリストを選ぶのは当然だろう。

 クラプトン、ベック、ペイジの三大ギタリストの完コピなど、本人顔負けのテクニックで、その精度には感心させられる。
 本人と違うのは、オーラというか、ハートというか、オーディエンスに訴求する力だ。
 例えるなら、AIと生身の人間の演奏の違いとでも言おうか。

 いわゆる正統派のギタリストは、コピーするにしても本人に限りなく近づけるが、個性派というか、癖のある、あるいはアクの強いギタリストはコピーも難しい。
 そういうギタリストは、曲や奏法は結構単純だが、安定性に難があり、同じ曲でもコンサートのたびに演奏が微妙に異なる。

 ヘタウマの代表格のキース・リチャーズなどその典型で、コピーであのニュアンスというか、タイム感を出すのは至難の業だ。
 キースのコピーの場合、テクニックよりテイストをコピーする必要がある。
 見えたり聴こえたりするものではなく、感じるものなので、なかなか難しいのだ。

 試しにクラプトンの『いとしのレイラ』とキースの『ホンキ―・トンク・ウィメン』をコピーしたらいい。
 コピー自体は、後者のほうがはるかに簡単だが、完コピだと前者の完成度が高いはずだ。

 上手をコピーするより下手をコピーするほうが難しいとはこれ如何に。
 
 

ビートルズのジョージ、ストーンズのキース。どちらもヘタウマギタリストだ。キースに至っては、歳をとってその素人顔負けのヘタさに磨きがかかってきた。しかしそのサウンドには、他のギタリストには出せない独特な味わいがある。 そんな味わいの小説を、Amazon Kindle Storeに30数冊アップしています。★★ 拙著電子書籍ラインナップ・ここから買えます。
 読後のカスタマーレビューをいただけたら幸いです。

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