★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

懐かしのバスターミナル

2024年07月08日 11時16分09秒 | 徒然(つれづれ)
 時は昭和30年代。
 田舎の交通手段はバスと汽車だった。

 汽車は1日数本、バスは1時間に1本くらいだっただろうか。
 国鉄の駅は遠かったんで、利用するのはほとんどバスだったね。

 田舎の道路はまだ舗装されてなくて、そんなデコボコ道を路線バスは走っていた。
 ほとんどがボンネットバスで、たまに直方体の新型バスが来ると、僕たちは歓声を上げていたものさ。

 バスには車掌が乗っていて、途中から乗ってくる客に切符を売っていた。
 国鉄の車掌は男だったけど、バスはすべて女車掌だった。
 親戚のおネエちゃんが、車掌をやっていて、たまに乗り合わせたこともある。

 自宅近くの停留所から、バスで30分ほどのところ、田舎町の中心地にバスターミナルがあった。
 月イチくらいのお出かけで、親に連れて行ってもらったものだ。
 
 バスターミナルは戦前からの建物で、鉄骨ドーム型の構造は、今にして思えば、映画『ブレードランナー』に出てくるような、核戦争後のエセ近未来風の雰囲気だった。
 行先掲示板は、手作業で木やプラスチックの札を入れ替えしていた。
 ターミナル内には、切符売り場、売店、靴磨き、噴水ドーム型のジュースの自販機があった。

 すぐそばに国鉄の駅もあり、田舎町で一番の、人々が密集する場所だった。
 その巨大さや雑踏は、子供心の記憶に焼き付けられて、今でも時々夢の中に出てくるんだよね。


ビートルズのジョージ、ストーンズのキース。どちらもヘタウマギタリストだ。キースに至っては、歳をとってその素人顔負けのヘタさに、磨きがかかってきた気もする。でも、そのサウンドには、他のギタリストには出せない独特な味わいがあるんだよね。 そんな味わいの小説を、Amazon Kindle Storeに30数冊アップしています。★★ 拙著電子書籍ラインナップ・ここから、またはプロフィールのQRコードから買えます。
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