時は昭和30年代。
田舎の交通手段はバスと汽車だった。
汽車は1日数本、バスは1時間に1本くらいだっただろうか。
国鉄の駅は遠かったんで、利用するのはほとんどバスだったね。
田舎の道路はまだ舗装されてなくて、そんなデコボコ道を路線バスは走っていた。
ほとんどがボンネットバスで、たまに直方体の新型バスが来ると、僕たちは歓声を上げていたものさ。
バスには車掌が乗っていて、途中から乗ってくる客に切符を売っていた。
国鉄の車掌は男だったけど、バスはすべて女車掌だった。
親戚のおネエちゃんが、車掌をやっていて、たまに乗り合わせたこともある。
自宅近くの停留所から、バスで30分ほどのところ、田舎町の中心地にバスターミナルがあった。
月イチくらいのお出かけで、親に連れて行ってもらったものだ。
バスターミナルは戦前からの建物で、鉄骨ドーム型の構造は、今にして思えば、映画『ブレードランナー』に出てくるような、核戦争後のエセ近未来風の雰囲気だった。
行先掲示板は、手作業で木やプラスチックの札を入れ替えしていた。
ターミナル内には、切符売り場、売店、靴磨き、噴水ドーム型のジュースの自販機があった。
すぐそばに国鉄の駅もあり、田舎町で一番の、人々が密集する場所だった。
その巨大さや雑踏は、子供心の記憶に焼き付けられて、今でも時々夢の中に出てくるんだよね。
田舎の交通手段はバスと汽車だった。
汽車は1日数本、バスは1時間に1本くらいだっただろうか。
国鉄の駅は遠かったんで、利用するのはほとんどバスだったね。
田舎の道路はまだ舗装されてなくて、そんなデコボコ道を路線バスは走っていた。
ほとんどがボンネットバスで、たまに直方体の新型バスが来ると、僕たちは歓声を上げていたものさ。
バスには車掌が乗っていて、途中から乗ってくる客に切符を売っていた。
国鉄の車掌は男だったけど、バスはすべて女車掌だった。
親戚のおネエちゃんが、車掌をやっていて、たまに乗り合わせたこともある。
自宅近くの停留所から、バスで30分ほどのところ、田舎町の中心地にバスターミナルがあった。
月イチくらいのお出かけで、親に連れて行ってもらったものだ。
バスターミナルは戦前からの建物で、鉄骨ドーム型の構造は、今にして思えば、映画『ブレードランナー』に出てくるような、核戦争後のエセ近未来風の雰囲気だった。
行先掲示板は、手作業で木やプラスチックの札を入れ替えしていた。
ターミナル内には、切符売り場、売店、靴磨き、噴水ドーム型のジュースの自販機があった。
すぐそばに国鉄の駅もあり、田舎町で一番の、人々が密集する場所だった。
その巨大さや雑踏は、子供心の記憶に焼き付けられて、今でも時々夢の中に出てくるんだよね。
ビートルズのジョージ、ストーンズのキース。どちらもヘタウマギタリストだ。キースに至っては、歳をとってその素人顔負けのヘタさに、磨きがかかってきた気もする。でも、そのサウンドには、他のギタリストには出せない独特な味わいがあるんだよね。 そんな味わいの小説を、Amazon Kindle Storeに30数冊アップしています。★★ 拙著電子書籍ラインナップ・ここから、またはプロフィールのQRコードから買えます。
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