★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

違いがわかる男の・・・

2021年11月16日 19時59分00秒 | 徒然(つれづれ)
 コーヒーが苦手な私と違い、家内はコーヒー党だ。
 焙煎した豆を通販で買って、コーヒーメーカーで淹れて毎日10杯近く飲んでいる。

 田舎で育った私が子供の頃初めて飲んだコーヒーは、ネスカフェのインスタント・コーヒーだ。
 砂糖やクリープをたっぷり入れた、甘くマイルドなコーヒーは、コーヒーというよりココアに近く、ぜんざいや汁粉の仲間みたいで、それなりに好きだった。

 大学生になって喫茶店で飲んだホンモノのコーヒーは、砂糖やフレッシュを入れるのは邪道と言われていたので、苦く焦げ臭く、どうにも好きになれなかった。
 あとで砂糖やフレッシュを入れても、それこそ、あとの祭りで、苦さや焦げ臭さのトラウマは消えなかった。
 社会人になってからも、取引先で出されたコーヒーは一応、飲んでも、喫茶店で自らオーダーすることはなかった。

 今、不思議に思うのが、ネスカフェやブレンディに代表されるインスタント・コーヒーが、まだ生存しているということだ。
 それもオシャレなテレビCMをやるくらい売れているということだ。

 昔は、それこそコーヒーは贅沢品で、インスタント・コーヒーはその代用品だった。
 今では喫茶店やファミレスはもちろん、家でも気軽に本物のコーヒーを飲める。
 また、巷では缶コーヒーという時代の寵児が幅を利かせている。

 インスタント・コーヒーの需要があるのが不思議なくらいだ。
 ネスカフェやAGFの屋台骨を支えるほどの量を、どこで誰が飲んでいるのだろう。


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嗅覚に紐づいた記憶

2021年11月16日 13時30分22秒 | 徒然(つれづれ)
 貧乏性なので、マスクの着用期間が人より長い。
 ひとつのマスクを2週間ほど着用している。
 汚れは目立たないが、色んな匂いのもとが染みついている。

 その匂いの中に、感情を刺激というか、揺らす匂いがある。
 嗅覚は、視覚や聴覚のようにより現実的な、眠っている記憶を呼び起こすトリガーではなく、もう少し曖昧な味覚と同じようなトリガーだ。

 ほのかなその匂いを嗅ぐと、懐かしいような、やるせないような、甘く気怠い気分に包まれる。
 記憶の奥底に沈殿している、郷愁というか、過去の出来事が、甦る一歩手前の、いわばエアポケット状態になるのだ。

 それは、記憶が感情の絵の具で着色され、凡百の言葉では言い表せない、懐かしい想い出 (凡百な表現だが) に昇華する瞬間なのだ。
 泣きたいような、笑いたいような、どこか痛痒いような、匂いによって醸し出される、そんな妙な浮揚感が私は好きだ。
 

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♪ やさしさに~包まれたなら~

2021年11月16日 12時02分50秒 | 徒然(つれづれ)
 骨折の指は、プレートを添えて包帯を巻くので、いかにも怪我をしましたみたいな大袈裟感が漂う。
 自分では大したことはないのに、まわりから見ると痛々しく見えるようだ。

 ファミレスでは、料理を運んできたウエイトレスが、卓上にセルフサービスの水がないのを見て、「お水取ってきましょうか」と言って、セルフの水を運んできてくれた。

 コンビニでは、買った商品をマイバッグに詰めていると、日頃は傍観しているオバちゃん店員が手伝ってくれた。

 ケンタッキーでは、食後のゴミをゴミ箱の所に運んでいると、アルバイトらしき女店員が「あとはやっておきます」と言ってゴミの載ったトレーを受け取ってくれた。

 世の中、まだまだ捨てたもんじゃないなぁ。
 ついつい、目頭が熱くなる私でありました。チャン、チャン。


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