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シャクジョウソウ・4~大塚西公園

 太平洋高気圧の影響で昨日は各地で気温が上昇し都心では6月としては観測史上最高に並ぶ36.2℃を観測した。気象庁は今日、関東甲信、東海、九州南部の梅雨明けを発表した。関東地方の梅雨の期間は21日間(6/6~6/26)、九州南部は16日間、東海地方にいたっては13日間と各地で観測史上最短となった。
 写真は大塚西公園の林縁で見られる「シャクジョウソウ(錫杖草)」。ツツジ科(←ギンリョウソウ科・イチヤクソウ科)シャクジョウソウ属の多年性菌従属栄養植物で草丈は5~6センチ。今年は雨が少なく地面は乾燥気味でシャクジョウソウの株数は昨年よりも少ない。
 9月1日追記:気象庁は観測史上最も早いなどとしていた関東甲信など7つの地方の梅雨明けはおよそ1ヶ月遅い7月下旬と見直した。また北陸、東北南部、東北北部は梅雨明けが宣言されていたが、8月になっても曇りや雨の日が続いたため“梅雨明けが特定できない”と変更された。
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トケイソウ・2~開花

 境川沿いの民家で見掛けた「トケイソウ(時計草)」。トケイソウ科トケイソウ属のつる性常緑多年草で熱帯アメリカ原産。こうして時々民家の生け垣で見掛ける。萼片と花弁は5枚ずつだがほとんど区別がつかない。花弁の内側の糸状の“副花冠”がある。英名は“Passion Flower(パッション・フラワー)”でイエス・キリストの受難の花の意味。白い子房柱が“十字架”、3裂した雌蕊が“釘”、副花冠が“茨の冠”を意味し、花弁と萼片が“10人の使徒”と言われている。ちなみに最後の晩餐での使徒は12人だが脱走したペテロと裏切ったユダは数えられていないようだ。
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コクラン・5~花

 下柚木の雑木林に生育している「コクラン(黒蘭)」。ラン科クモキリソウ属の多年草でこの株は数年前の冬にランニング中に偶然道端で見つけたもの。その後、毎年開花を確認している。少しわかりにくい角度だが花の構造を確認しておこう。前面に暗紫色の面を突き出しているのが唇弁で中央が凹み反曲している。左右に開いているのが側萼片で一番下の細い紐状のものが側花弁。もう1本は写真では隠れている。後方に跳ね上がっているものが背萼片で距は無い。上部に立っている淡黄緑色の部分が蕊柱で雄蕊と雌蕊が合着したもの。そこに見える黄色い2つの点が花粉塊で訪れた昆虫の身体に塊のまま付着させる。
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