Beautiful☆Life

ひとりごと

PS2Linux BlackRhino その2

2006年02月17日 | PS2というコンピュータ
 昨日のブログに引き続いてこれを読んでいる人がいたら,まんまと術中にハマったことになる.気になるよねぇ,あの終わり方じゃ.でも本当のことを言うと用事があって尻切れトンボになってしまったのが真相.

 さて,画面が真っ暗になったのは実はたいしたことではなかった.VGAモードからTVモードに切り替わっただけだったのである.つまりテレビの方の画面にはちゃんとブートアップ時に流れる文字群が表示されていた(様な)のである.VGAディスプレイの方ばかり見ていた私は呆気に取られてしまったというわけ.

 無事ブートが終わってログイン・プロンプトが表示されている様に見える.たぶんそうだったのである.良く見えないのだ.画面が垂直方向にダーダーに流れて文字が読めない.どうやらPALモードで立ち上がっている模様.何事も一筋縄ではいかないのが,私の人生である.こんなことは慣れっこだ.構わずログイン名「root」を打ち込む.画面は流れているものの素早くまばたきをすると一瞬静止画面が得られるのでそれを繰り返して確認する.passwordのプロンプト無しにいきなりログインしてしまう.説明文にもそう書いてある.因みにインストール手順の詳細はBlackRhinoのオフィシャル・ページにも掲載されている.さらにディスクにパーティション情報を書き込むためにPS2Linux用のfdisk

# ps2fdisk

を打ち込む.すると急に行数が増えた.ちゃんと稼働しているようである.が,
あーーーーっ もう限界だ,こんなことやってられるか!この画面の野郎止まりやがれ!!!
やっぱりこれじゃ駄目だ.他人から見るとさぞ滑稽なことだったろうと思ったり.
もしやと思い,SELECT+R1を押しながら起動しなおす.すると今までVGAディスプレイでしか見たことのなかった画面が最初からテレビに映し出される.しかもPALモードではなくちゃんと静止している.これはこれでちょっと感動した.いけるかもしれないとちょっとだけ期待した.が,ブート・アップの段になるとやはりPALモードになってしまう.万事休すか.

 ここで普通の人ならNTSCモードで同様のディスクイメージは無いかとネット上を探し回ったり,怪しげな掲示板で質問を投稿したり,あるいはあきらめたりするのだろう.正直そんな考えは全く浮かばなかった.私はいやしくも技術屋なのである.「そもそもどこでPALモードの設定がなされるのか」という一点に私の思考は集中していた.それでブート・ディスクの中のファイルを片っ端から調べてみた.そしたら,有るではないですか,SYSTEM.CNFとP2LBOOT.CNFの中に「VMODE=PAL」とか「crtmode=pal」の記述があちこちに.PALをNTSCに全部書き替えてしまえば良いわけです.

 書き替えたファイルでCDを焼き直せば良いのだが,実はPS1やPS2のCDやDVDは特殊なセクタ構成になっている様で,普通にライタソフトを使って焼いてもちゃんと起動するディスクは作れない.そこで登場するのが"CDGENPS2"なるソフトである.知らない人は知らないが知らなくていい人も知らないと言う超マニアックなソフトである.これを使ってディスク・イメージをリビルドする.

 こうやって苦労の甲斐があり,インストール用miniLinuxの静止したログイン画面まで行き着くことができたのである.そろそろ昼休みが終わるので続きは今度.