ヒルトン姉妹をご存知でしょうか。
パリス・ヒルトンとニッキー・ヒルトン。
何かと話題の姉妹です。
彼女たちは大金持ちです。
なぜ大金持ちなのか。
それは、
ひいおじいさんが凄かったからなんです。
ひいおじいさんの名は、
コンラッド・ヒルトン。
ヒルトンホテルの創始者です。
ホテル王です。
コンラッド・ヒルトンは、
どうやってホテル王になったのか。
彼は、
ちょっとした工夫で
ホテルの売上を3倍に増やしました。
今日は、それを見ていきたいと思います。
ヒルトンは、
アメリカのテキサス州で生まれました。
学歴もなく、貧乏でした。
貧しいヒルトン少年はこう考えました。
「いつも現金が手元にあれば、どんなにいいだろう」
そこで思いついたのが「銀行」という仕事です。
ヒルトンといえば、
今でこそホテル王として有名です。
でも、
彼ははじめ、
銀行家をめざしました。
しかし、
そう簡単に
銀行家にはなれません。
ヒルトンはまだ
10代の少年でしたが、
十分な学校教育を受けることもないまま、
給仕、行商、事務員など、職を転々としました。
コツコツと努力を重ねたヒルトンは、
20代のとき、資金を集めてなんとか銀行を開きます。
しかし、1914年。
第一次世界大戦が勃発
ヒルトンは
せっかく手に入れた銀行を売り払って、
軍に入隊します。
やがて
戦争は終わりました。
でも…
ヒルトンには仕事がありません。
銀行を売ったので、
ヒルトンは無職になってしまいました。
彼はどこかの銀行を買い取って、
また銀行経営をはじめたいと考えました。
しかし、
お手ごろ価格の銀行がなかなかありません。
ちょうどそのとき、
お手ごろ価格のホテルが
売りに出されていました。
「ま、ホテルでもいっか」
ヒルトンはホテルを手に入れました。
銀行経営では
パッとしなかったヒルトンですが、
ホテル経営では
すさまじい才能を発揮します。
ここから
ホテル王ヒルトンの伝説が
はじまります
このとき、
テキサスでは油田開発がブームでした。
あちこちから人が集まって来るので、
どこのホテルもいつも満室だったのです。
そんな中、
ヒルトンはさらに
売り上げを3倍にのばす方法
を思いつきます。
つまりこうです…
当時のホテルは、
チェックインの時間、チェックアウトの時間がバラバラでした。
ヒルトンはそれを
1泊8時間に統一したんです。
1日24時間を8時間ずつに分け、
1部屋で客を3回転させたんです。
油田ブームのおかげで
客は町中にあふれていましたから、
この作戦は大成功!
売り上げは3倍になったといいます。