【献本御礼】0円販促を成功させる5つの法則

2009年12月01日 | 本 - ノンジャンル
0円販促を成功させる5つの法則 (DO BOOKS)
米満 和彦
同文館出版


献本御礼。

著者の米満さまから、ご著書をお送り頂きました。どうもありがとうございます。

米満さんはこれまで「小さなお店」の販売促進を支援されてきました。お金をかければ誰でも大きな販促活動ができますが、できるだけお金をかけずにやろうとすると難しい。米満さんはその道のプロです。

「0円通販」とは、販促コストが0円、もしくは限りなく0円に近い形で、集客・増客をはかる手法です。広告宣伝費にはお金をかけられないが、それでも何とかしてお客様をたくさん呼びたい、という方のためのノウハウです。

効果のあった実例が豊富に載っています。その気になれば、すぐにでもマネできます。「できるか、できないか」ではなく、まさに「やるか、やらないか」の世界です。

ある居酒屋での事例をご紹介します。

座敷の中央の柱にフックがあり、そこに「ご意見ノート」と名付けられた大学ノートがかかっています。そこには、お客様からの感想や要望やわけのわからない落書きがつづられています。これだけだと、よくある「ご意見ノート」です。

このお店のすごいところは、お客様の書き込みの下に、かならず店主からの返事が書かれていることです。

店主とお客様との交換日記です。お客様は店主からの返事を読むために、またお店に足を運びます。

実例をもうひとつ。

あるパン屋さんでは、パンを購入してくれたお客様すべてに「血液型占い」を手渡します。

朝と昼に来店するお客様には「今日の運勢」を渡します。夜に来店するお客様には「明日の運勢」を渡します。

占いを楽しみにして、たくさんのお客様がやってきます。シンプルですが、とても効果的です。

占いの内容の入手方法や、手渡す紙の準備などについても、本書に詳しく載っていますので、興味のある方は参考にしてみて下さい。

ほかにもたくさんの実例が紹介されています。

・たった一言のキャッチコピーで大繁盛
・サービスを分割して大繁盛
・「感動」プロモーションで大繁盛
・「願掛け商品」で大繁盛

など。その他、多数。

やはり実例が豊富なのは、読んでいて楽しいです。そのまま使ってもいいですし、自分の状況に合わせてアレンジしてもいい。いくつかの手法をミックスさせてみても面白いかも知れません。

本書を読んでいて、源義経や楠木正成、三国志の曹操のことを思い出しました。

源義経や楠木正成は、思いもよらない奇策で多くの敵を撃破しました。三国志の曹操も、敵の食糧庫を襲撃するという大胆な作戦によって大軍に勝利しました。

武将たちは、少ない兵力で勝利をおさめました。

同じように、本書に登場する「小さなお店」の店主たちも、お金のかからない独自の発想で集客を成功させ、お店を繁盛させています。今も昔も、ちょっとした発想の転換で、いくらでも道が開けるんですね。


追記:

最後にもう一言。「口コミ」の生み方が紹介されています。「口コミ」は強力な「0円販促」です。

でも、「口コミ」は自然発生的なものなので、自分でコントロールするのが難しいと思われがちです。ぼくも本書を読むまで、そう思っていました。

本書では、「口コミ」を発生させる方法が解説されています。とても興味深く読ませて頂きました。