マキ科のナギです。
関東地方南部、伊豆半島以西の本州から四国、九州に分布する常緑の高木で、海岸沿いの温暖な場所に自生します。
高さは5メートルから15メートル、葉は対生につきます、卵形で先は鋭くはとがりません。
葉脈は細かく、多数が葉柄から葉先に向かい、太い主脈はありません、ふちは滑らかです。
雌雄異株、春に枝の途中に黄白色で円柱から球形の雄花が数個づつさきます。
雌花は雄花と同じような形ですが、1個だけさきます。
風によって受粉した雌花は、今の時期うすい青紫の実になっています。
葉の幅はありますが、「マキノキ」と同じ「針葉樹」のなかまです。
名前は、水田などで見る一年草「コナギ」ににているので「ナギ」の名前が付いたそうです。
ナギは「凪(なぎ)」に通じるとされ、漁師や船乗りに信仰されてきたので、神社に植えられています。