なっちゃん農園たより

ネコじいじが、都会に住む農園主のなっちゃんに、農園たよりと館山の花だよりを送ります。
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カラムシ

2020年09月17日 11時20分03秒 | 野草

イラクサ科のカラムシです。

本州から四国、九州に分布する多年草、道路わきや空き地などで見られます。

「苧麻(ちょま)」ともよばれます、古代から茎の繊維を取り出し衣料や寝具として使ってきました。

衣類で麻とよばれるのはこのカラムシがほとんどだったようで、人家の周りで栽培もされていたそうです。

江戸時代には綿が普及してきて廃れてきましたが、作業着などとして使われていたそうです。

国重要無形文化財に指定されている「越後上布」はこの苧麻で多数の手をかけて作られたものです。

高さは1メートルから2メートル、枝分かれして群生します。

葉は互生、葉柄があり卵形、先はとがりまわりには鋸歯があります、葉脈ははっきりします。

茎の上部に雌花がさきます。下の写真は茎の先端に集まる雌花穂です。

花穂の中にトゲトゲのイガ栗のように見えます、花が密着して球形となり花柱がイガのように見えるのです。

下は茎の中央部で、雄花が花穂になってさいています。

うすい緑色の花弁は4枚、雄しべ4本が付き出します。

 



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