なっちゃん農園たより

ネコじいじが、都会に住む農園主のなっちゃんに、農園たよりと館山の花だよりを送ります。
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コムラサキ

2022年07月06日 10時52分51秒 | 樹木

シソ科のコムラサキです。

 本州から四国、九州に分布する落葉低木、山林の縁や崖地で見られます。

 実付きが良いので庭園などにも植えられます。

 高さは1.5から2メートル、株から細い茎が株立ちに立ち上がります。

 あまり枝分かれせずに枝先がたれさがります。

 葉は対生、卵形で葉先は尾のようにのびて少し幅があります。

 葉の周囲には鋸歯がありますが、葉先側半分にあって葉柄側はありません、これはコムラサキの特徴です。

 下の写真でわかりますが、葉柄の付け根から少し離れた上側から花枝をだし、枝分かれして集散花序に多数の花がさきます。

 よくにた「ムラサキシキブ」は葉柄の近くから花枝を出します。

 花はうすい紅紫色で筒形、筒の先は4枚に開き、外側にめくれます。

 黄色の葯をつけた雄しべは4本、透明な雌しべは1本が花弁から突き出します。

 秋には紫色で球形の果実がつきます。

 庭などで見られるのは「コムラサキ」、山で見るのは「ムラサキシキブ」の方が多いと思われます。

 コムラサキは、ムラサキシキブより葉と実が少し小さいので「コシキブ」とよばれることもあります。

 下はコムラサキの変わり花で「シロシキブ」、花も果実も白色です。

 葉柄側半分に鋸歯が無いので「コムラサキ」の仲間です。