バラ科のビワです。
中国南西部原産の常緑高木です。高さは10メートルほどになります。
日本へは古代に持ち込まれました、温暖な房総地方では内房の鋸南町、南房総市、館山市で栽培されています。
写真は山林の自生樹ですが、栽培されているものをカラスが食べて種子が蒔かれたようです。
幹は枝分かれして広がります、葉は枝の先に集まります。
葉は互生、長さ20センチから30センチの細長い卵形で先がとがります。
葉は厚く、葉脈が目立ち、周りには浅い鋸歯があります。
葉の表は光沢がありますが、裏側は褐色の細かい毛があります。
今の時期は、枝の先に花がさいています。花弁は白色で5枚、雄しべ多数がつきます。
花には短い花柄があり、多数の花が集まって穂状にさきます。
「ビワ」は古代の楽器「琵琶」に果実がにているので名前が付いたそうです。
ビワの栽培は手が掛かります、花の時期に花数を減らし、実が付くとさらに実を減らして良い実だけに袋をかけて大事に栽培するのです。
1個の実に対して15枚の葉がないと十分な大きさや甘みができないそうです。
果実の大きさに対して種子が大きくて食べにくいですが、園芸試験場で何年も前に種なしビワができたと新聞に載っていましたが、まだ食べたことが無いです。