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なっちゃん農園たより

ネコじいじが、都会に住む農園主のなっちゃんに、農園たよりと館山の花だよりを送ります。
お花好きな方もコメントどうぞ。

ホテイアオイ

2022年08月30日 12時04分04秒 | 花たより

ミズアオイ科のホテイアオイです。

 南アメリカ大陸原産の水草、明治時代に花の観賞用として持ち込まれたそうです。

 関東地方以南で見られますが、これより北では冬の寒さに耐えられず枯れてしまいます。

 株から葉柄がのびほぼ円形の葉が広がります、葉柄に特徴があり中心が丸くふくらみます。

 葉柄のふくらみによって浮力を得て、株が浮き葉が上にのびます。

 葉の間から花茎がのび、総状花序に多数の花がさきます。高さは20センチから30センチ。

 うすい紅紫色の花弁は6枚、上側についた花弁1枚には中央に黄色、その周りに青紫色の模様が囲みます。

 雄しべ3本が前方にのび、雌しべの柱頭が立ち上がります。

 葉柄がふくらんでいるところが「布袋」様のお腹に似て、葉がアオイの葉ににているところから「ホテイアオイ」とよばれるそうです。

 


シラン

2022年05月06日 08時50分23秒 | 花たより

ラン科のシランです。

 北海道から本州、四国、九州に分布する多年草、草原などで自生していますが、栽培もされています。

 漢字では「紫蘭」と書き、紅紫色の花がきれいな蘭と名前がついています。

 地下に球茎があり、毎年新しいもの増えてゆきます。

 地下茎から葉が出ます、幅が広く細長い葉で先がとがります、葉の表面には縦の葉脈が先端に向かっています。

 葉の間から花茎がのびます。茎の先でいくつもの葉柄が分かれて、多数の花が総状に多数さきます。

 紅紫色の花弁は6枚に見えますが、上1枚と下側の左右2枚が「萼」だそうです。

 左右にのびた2枚と真下に下がった1枚が本当の花弁です。

 下側に下がった花弁は唇弁とよばれ、入り口に5枚のひだがあります。

 唇弁の付け根側は左右を囲うように筒状になっています、その中で上側に花弁のようなものがのびています、これが雄しべと雌しべが合着した蕊柱です。

 シランは、株分けでも増えますが、花が終わると莢の中に種子ができて、種子でもよく増えます。

 シランには白色の花もよく見かけます。

 


ハナミズキ

2022年04月20日 09時52分09秒 | 花たより

ミズキ科のハナミズキです。

 1912年東京から送られた桜の苗木のお礼に、1915年アメリカから送られたのが最初だそうです。

 バージニア州、ノースカロライナ州の州花とされているそうです。

 北アメリカ原産の落葉高木、日本のミズキより花が大きく公園などで街路樹として見られます。

 高さは5メートル以上に大きくなります、葉は対生する卵形で先がとがり、縁はなめらかですが少し波打ちます。

 葉の芽ぶきと同時に枝先に花がさきます。

 4枚の花弁にも見えますが総苞で、白色からうすい紅色まで変化があります。

 下の写真では総苞の中に20本ほどの棒状のものが本来の花のつぼみです、数個が開いているのが見えます。

 うすい黄緑色の花弁は4枚、雄しべ4本がのびます。

 下の写真は総苞が開く前です。総苞の中には小さなつぼみが待っています。

 4枚の総苞が開くと先端に凹みが見られます、これは総苞が開く時に先端がつながっていた場所で、紫色から褐色になっています。

 総苞は十字型につながっています。

 

 


ハナカイドウ

2022年04月10日 10時50分33秒 | 花たより

バラ科のハナカイドウです。

 中国原産の落葉高木、春にさく花がきれいなので公園や庭などに植栽されます。

 枝先で短い枝が分かれて葉が互生します。葉は細長い卵形で薄く先がとがり細かい鋸歯があります。

 葉の付け根で1か所から5個前後の花がさきます。花弁は薄い紅色で5枚または八重咲きです。

 花柄が長く花は下に垂れます、雄しべは多数あります。

 リンゴの仲間なので小さな果実のつくこともあります。

 名前は「カイドウ」とよばれる場合もあります。