なっちゃん農園たより

ネコじいじが、都会に住む農園主のなっちゃんに、農園たよりと館山の花だよりを送ります。
お花好きな方もコメントどうぞ。

コスミレ

2022年12月16日 12時06分01秒 | 野草

スミレ科のコスミレです。

 本州から四国、九州に分布する多年草、丈の低い草地などで見られます。

 葉は長い葉柄を持ち、株からロゼット状に広がってつきます。細長いハート型で縁には鋸歯があります。

 同じように株から長い花柄をのばして花がさきます。

 本当の花期は春ですが、房総では日当たりの良い場所でさいているのを見つけました。

 花弁は筒型で前方に大きく5枚開きます、下側で前に突き出した唇弁1枚が少し大きく紫色の線があります。

 筒の中に黄色く見えるのが雄しべの葯5本が筒型につながったもので、中心から雌しべの柱頭が出ています。

 名前は、スミレの仲間では小さなスミレなので「コスミレ」だそうです。

 上の写真では葉がよく見えません、下の写真でハート型がわかります。

 また、花の後ろに距が突き出しています。

 場所は草地です、草刈をされた後にのびてきたもので、野草がしっかり生きています。

 


クロガネモチ

2022年12月14日 11時50分24秒 | 樹木

モチノキ科のクロガネモチです。

 関東地方以西の本州から四国、九州に分布する常緑の高木です。当地では常緑樹林内や林の縁で見られます。

 高さは10メートルから20メートル、葉は互生で葉柄を持ち卵型、先端には小さな突起があります。

 葉は厚く光沢があり、葉の縁はなめらかです。

 木は雌雄異株です、初夏に本年枝の葉脇から花柄をのばして2個から5個の花がさきます。

 白色の花弁は4から5枚、雄花は雄しべの花糸が4ほんから5本長くのび、雌花は雄しべが退化して球形の子房があります。

 12月になって果実が熟し紅色になってきました。この木は雌株ですね。

 若い枝や葉柄が、紫色や黒紫色になるモチノキなので「黒金黐(クロガネモチ)」とよばれます。

 「モチノキ」の仲間は、野鳥を捕まえる「鳥黐(とりもち)」を樹皮から作るので「モチノキ」とよばれます。

 下の写真で、葉柄の付け根が紫色になっています、「モチノキ」と「クロガネモチ」の違いです。

 


タンキリマメ

2022年12月12日 10時21分56秒 | 野草

マメ科のタンキリマメです。

 千葉県以西の本州から四国、九州に分布する多年草、つる性で近くの樹木などによじ登ります。

 茎の長さは2メートル以上にのびます、日当たりの良い林の縁や土手などで見られます。

 葉は互生、小葉3枚の複葉、頂小葉が少し大きくなっています。

 小葉は葉柄側が少し細くなった卵型、縁はなめらかで葉柄や葉、茎のは短い毛が多くあります。

 夏に黄色の蝶形の花がさきます。葉の付け根から花枝をのばして総状に数個の花がさきます。

 今の時期は莢と種子が見られます。

 莢は紅色から茶色、趣旨は黒色で球形です、莢が開いても種子は莢の縁に着いたままです。

 茎と葉は鎮痛、解熱などの薬効があるとされ、「痰が切れる」ことから「タンキリマメ」とよばれるそうです。

 


お台所の必需品

2022年12月10日 11時57分47秒 | 日記

「お台所の必需品」 砥石について書いてみます。

 砥石の種類は、「天然砥石」と「人造砥石」に分かれます。

 天然砥石の仕上げ砥は、何万円から何十万円もしますので一般的ではありません。

 人造の砥石は、合成して作った研磨材料をつなぎ剤に混ぜて焼き固めたものです。

 砥石にはザラザラな「荒砥」から、滑らかな「仕上げ砥」まであり、番号で荒さを表示しています。

 お台所に砥石を1本といった場合には、1000番くらいの中砥石がよいと思います。

 1000番でしたら1000円台で求められると思います、お勧めは日本製の「キング」、「ナニワ」なら間違いありません。

 同じキングの1000番でも大きな砥石と小さな砥石など種類があります、大きな高いものを買う必要はありません。

 400番と1000番が合わさったものなども、使い方によっては良いかと思います。

 超仕上げ用キング6000番の「S-1」は¥3355もしますが、「ホーム用S-45」は少し小さいですが6000番で¥1680で求められます。

 予算と、どれだけの回数で砥石を使うか考えて決めてください。

 刃が欠けてしまった場合には、200番とか400番という荒い砥石が必要です。

 これは、大きな砥石を買うと高いので、鎌研ぎ用の小さな石が良いかと思います。

 安いですし、小さいのでお庭や菜園で使う鋏も研げます。

 1000番でも食材は切れます、しかしその上の切れ味をお望みなら3000番が良いでしょう。

 3000番では光沢が出て顔が映るようになります。

 板前さんは、もうひとつ上の6000番から8000番を使います。

 お刺身の光り方を見せるのに必要です、ほかにも包丁の表面を滑らかにして錆びにくくしたり、細菌が付きにくくするのだそうです。

 私の場合は、荒砥石400番で刃欠けを直します、これで刃の形をしっかり決めておきます。

 次は、800番の鎌砥石で荒砥石の傷を消します、その後1000番で表面を整えて、仕上げの3000番で顔が映るように磨きます。

 400番⇒1000番⇒3000番でもうまく行くと思いますが、800番を入れると1000番の作業が短く済みます。

 1000番で荒砥の傷をしっかり消しておかないと、3000番の仕上げ砥の効果がでません。

 ご家庭でも必要なら3000番があればよいと思いますし、6000番の小さいのを買えばもうこれ以上はいりません。

 刃欠けが無ければ、1000⇒3000⇒6000と研ぎあげれば、スーパーに出店している「研ぎ屋さん」とはくらべものになりません。

 3000でもかなりの仕上がりですが、6000を見てしまうとほしくなります、ご予算しだいです。

 荒砥や中砥の1000番などはすぐ減ってしまいますが、仕上げ砥石は柔らかくてもあまり減りません。

 研ぎの途中で、砥石を替えるときは、砥石と包丁は水で流して前の石の粒などが残らないようにしてください。

 荒砥を入れた水桶の中に仕上げ砥入れないでください、荒砥の粒が付着すると研いでも光らない状態になります。

 水桶の中に荒砥も仕上げ砥も一緒に入れるのは、ネットの世界だけです。

 こんな場面を見るとネットのいい加減さがわかります。

 刀の砥ぎ師は砥石を替えるときに、桶の水も替えています。

 もしも、砥石が割れてしまった場合は、後で使えるのでとっておきます。

 細長いものは剪定ばさみの受け刃が砥げますし、錆取りや小刃付けに重宝します。

 昔の砥石で白くて削れ易いものは、錆落しや剪定ばさみのヤニ取りに使えます。

 柔らかいので裏刃を擦っても傷がつきません。

 ご参考になりましたでしょうか。

 


イロハモミジ

2022年12月08日 10時51分47秒 | 樹木

ムクロジ科のイロハモミジです。

 福島県以南の本州から四国、九州に分布する落葉高木です。

 紅葉の代表種で平地から低山で見られ、高さは5メートルから10メートル以上になります。

 葉は対生、円形で手のひらのように5本から7本深く裂けます。

 裂けた葉を「イロハニホヘト」と数えたことから「イロハモミジ」とよばれます。

 春、若葉と同時に枝先の花枝をのばし、枝分かれして多数の花がたれてさきます。

 花は暗紫色で小さいので目立ちません、顎片5枚と顎より小さな花弁5枚がひらきます。

 花のあとにはできた果実には大きな翼がつき、秋から冬に風に乗って旅に出ます。

 葉は秋から冬にかけ紅葉してから落葉します。関東地方では一番最後になる房総でも紅葉して来ました。

 まだ緑色の木もあり、まだしばらく楽しめます、お出かけになれない方はお写真でお楽しみください。