なっちゃん農園たより

ネコじいじが、都会に住む農園主のなっちゃんに、農園たよりと館山の花だよりを送ります。
お花好きな方もコメントどうぞ。

センニンソウ

2022年12月06日 11時03分32秒 | 野草

キンポウゲ科のセンニンソウです。

 北海道南部から本州、四国、九州に分布する多年草、半低木でつる性、林の縁や草地で見られます。

 葉は対生、葉柄は長く小葉5枚の奇数羽状複葉です。

 小葉は3枚から7枚の変化があり、先が細くなったハートに近い卵形、縁はなめらかです。

 夏に葉の付け根付近から円錐花序を出し多数の花がさきます。

 花弁はなく白色の顎が4枚十字に開きます。雄しべの花糸は多数、めしべの柱頭は8本あります。

 今の時期は花が終わって果実ができています、果実は2個から7個ほどで柱頭全部は受粉できません。

 果実の先端には花柱が残り、多数の毛がついています。

 果実の毛が山に住む「仙人」のひげに似ているので「センニンソウ」とよばれます。

 


ナンテン

2022年12月04日 10時44分22秒 | 樹木

メギ科のナンテンです。

 中国原産の常緑広葉樹、観賞用樹木として古い時代に輸入されたそうです。

 日本では茨城県以西の本州、四国、九州の温暖な地方で庭木として植えられ、また野生化したしたものが山野で見られます。

 高さは1メートルから3メートル、株から細い幹が立ち上がり先端に葉が集まって付きます。

 葉は互生、3回3出の羽状複葉、小葉は先のとがった卵型、葉柄側も細く絞れています。

 葉は皮質でつやがあり、縁は全縁でなめらかです。葉柄は茎を巻きます。

 初夏、茎の先端で円錐花序に多数の花をさかせます。

 花は白色の花弁6枚が開き、黄色の雄しべが6本目立ちます。

 今の時期は、紅色で球形の果実が多数付いています。

 中国名は「南天竹」、この「南天」の読みが日本名となったそうです。

 葉や果実には薬効があるそうです。

 ナンテンは「難転」と読んで「難を転ずる縁起物」とされてきました。

 屋敷の裏鬼門や玄関脇に植えられ、赤飯にナンテンの葉を乗せたりしています。

 


センダン

2022年12月02日 09時41分21秒 | 樹木

センダン科のセンダンです。

 伊豆半島以西の本州から四国、九州に分布する落葉高木、温暖な海岸沿いで見られます。

 成長が早く、高さは5メートルから15メートルにもなります。

 葉は枝先に集まり互生に付きます、2回から3回の羽状複葉、小葉は先のとがった卵形で縁には浅い鋸歯があります。

 初夏に葉の下側の枝に多数の花がさきます、薄い紫色の花弁は5枚、濃い紫色の雄しべは10本が筒状に集まります。

 今の時期は、果実が緑色から黄色に熟してきました。

 果肉は少ないのですが、食べるものが少なくなった秋の終わりには鳥が食べて分布を広げているようです。

 数珠のような珠が多数付くことから「千珠(せんだま)」から「センダン」と呼ばれるようになったそうです。

 


サネカズラ

2022年11月30日 15時39分57秒 | 樹木

マツブサ科のサネカズラです。

 関東地方異性の本州から四国、九州に分布する常緑の広葉樹、つる性で近くの樹木に絡まって登ります。

 林の縁などで見られます、冬に紅色の実がつくので庭や鉢植えで栽培されます。

 葉は互生、先のとがった卵形で縁は波打ち、まばらに鋸歯があり、厚めで光沢があります。

 夏に黄色から白色の花がさきます、花弁は8枚から16枚ほどで変化があります。

 今の時期は紅色の果実になっています。

 花はめしべが多数集まった集合花なので、果実も中心にある球形の花床の周りに球形の果実が多数ついた集合果になります。

 名前は実のつく葛なので「実葛(さねかずら)」とよばれます。

 茎や葉から取れる粘液は整髪料に持つかわれ、髪を結って美男になるところから「美男葛(びなんかずら)」ともよばれます。

 


マユミ

2022年11月27日 11時52分35秒 | 樹木

ニシキギ科のマユミです。

 北海道から本州、四国、九州に分布する落葉広葉樹、低木または小高木です。

 高さは3メートルから5メートル。

 林の縁や草地などで見られ、実がきれいなので庭木や盆栽に造られます。

 葉は対生する卵型、葉先はとがり周りには細かな鋸歯があります。

 初夏に薄い緑色ので花弁4枚の花がさきます。

 今の時期は果実になっています。

 果実は紅色の果皮で4本の合わせ目があり、種子が熟すと合わせ目が割れて赤色の種子があらわれます。

 材が丈夫で、この木で弓を作ったので、「真弓」と呼ばれるそうです。