のんびり日記

下手の横好きの釣り。割と本気のFX。たまにエレキギター修行中。その他もろもろ。のんびりと。

鹿島港(新浜岸壁) その14 2017年4月28日(金)  スミイチ?

2017年05月08日 22時45分41秒 | 釣行記
GWも終わり。
関東地方では桜の時期はすでに去り、新人たちはまだ新しい環境に慣れきっていないこの頃。
日本は全てがスタートアップの日々で慌ただしいが、海釣りの世界でも新シーズンに移行中。
根魚に遊んでもらえる機会は、もう残り少なし。

4月の釣行予定の中に、一回は沖釣り(シロギス)を考えていたので、4月最後の週末は久しぶりに船に乗ろうかと画策。
一週間前から天気予報を見守っていました。
鹿島地方は週末晴れ、風弱(南西~南南西)とほぼベストの状況。
ところが、東京湾は29日(土)の午後辺りから強風(7-8m/s、南)の予報が。
うーん。
船釣りの経験値低いので、この状況がよく分からないのですが、7m/s以上というのは相当な強風と考えます。
船なら出船は問題ないだろうけど、午後いちで早上がり、なんてこともあるかも、と考えると、今いち気分が乗り切らず。
結局、今回もまた沖釣りは見送ることとしました。

それに、なにしろシロギスのシーズンはこれからだけれど、根魚はそろそろ閉め。
しかも鹿島の風は良好。
ということで、あっさりと4月28日(金)の夜に新浜岸壁行き決定。

新浜岸壁の根魚といえば、前回までの釣況から、『ヘチ』と『底』というキーワードが頭に浮かんできます。
今冬季の釣果は、その多くがブラクリによるヘチ攻めから得られているという事実は、
私に戦略の大いなる見直しを要求しています。

そのような訳で、今回は以下のコンセプトを徹底して臨むことにしました。
(1) 主にヘチを狙う。
(2) 短竿を使う。
(3) 底を攻める。

今までは、強力な投げ竿に胴突仕掛けを付けて、少し沖目(といっても岸壁から5~20メートルくらいのところなのだが)
に投入していましたが、今回は岸壁際に仕掛けを落とし、胴突でなくブラクリ的な仕掛け(ようするに「ぶっ込み」)
で攻めてみよう、それを夜明けまで徹底してみよう、ということです。
最近、新浜岸壁でも「根」が後退気味で、根掛かりそのものが大分減ってきていることも、
底攻めにシフトする理由になります。

短竿を使うのは、できるだけ軽装備にしたかったということもありますが、
ヘチをせめるなら長い竿は少し使いにくいかなと思ったからです。

そんな訳で、今回のタックルは、
①竿:キャスティズム25号-365、リール:キャスティズム25QD06PE サーフベーシア25QDスプール、道糸:ナイロン8号
②竿:シーバスハンターX 100ML、リール:AR-CエアロBB 4000HG、道糸:PE1.5号(リーダー:フロロカーボン20ポンド)
③竿:ソルティストHRF 86XXHB、リール:HRF® PEスペシャル 7.3L-TW、道糸:PE2号(リーダー:フロロカーボン20ポンド)
を用意。
要するに、いつも使っているサーフランダー(4メートル、錘負荷30号標準)の代わりに、
シーバスハンターX(3メートル、錘負荷最大10号くらい)を登用した、ということです。

ただ、いうまでもなく後者は本来シーバスロッドであり、ヘチ狙いに適合しているとは言い難いのですが。
実績としては新浜岸壁で尺アイナメを釣り上げたこともあるので(2016年4月22日(金)新浜岸壁その3)、
まあ問題ないと。


18:10家を出発。途中、やはり大型GW前だからなのか、少し渋滞気味で、
早く家を出た割には現地に着いたのは20時半頃と少し遅めでした。

ビックリしたのは、いつもの岸壁下には車が8台くらい止まっていました。
乗っ込みの黒鯛狙いか?
この時期になると、冬季と違って夜でも釣り人は一気に増えてきます。
もっとも、その岸壁すぐ上を登ってみると、予想通り誰も見あたらず。
皆さん、別の場所で頑張っているようです。

私はいつも通り、上がってすぐ近くに釣り座を設置。
本日の潮回りは鹿島では23:26に干潮(64cm)で、21:50くらいまでが下げ潮の時合い。
最近、新浜岸壁での釣りも年季が入ってきたのか(?)、すばやく準備できるようになってきました。
スタートは意外に早く、21時少し前。
チャンスタイムは、短い。

三本の竿をセットしてそれぞれ仕掛けおよび餌を付け、キャスティズムから順番に投入。
キャスティズムには15号の中通し錘(亀の子)を道糸に通してスイベル(4号)に結び、
ハリスを15cm程にして丸セイゴ15号針をセット。
赤&青イソメを付けて、釣り座からケーソン2つ北側のヘチにするすると落とし、
釣り座に戻って糸ふけを取り、ロッドスタンドに立てかけました。
ハンターXとソルティストにはブラクリを付けて、釣り座付近のヘチに落とします。

その直後、最初に投入したキャスティズムに明確なアタリ。
すぐに大きく合わせて、巻き上げます。
強い。
ぐびぐびっという、特徴ある抵抗感。
岸壁上に上げると、開始直後のいきなり本命。
尺アイナメをゲットしました。


アイナメ君が暴れて、良い写真が撮れず。

実に久しぶりの快挙。

しかも、最近までの釣況を分析して、自分で考えた戦略(独自仕掛け、ヘチ&底狙い)が当たっての釣果なので、
うれしさもひとしお。
野球に喩えれば、先頭打者ホームラン。

当然に、二匹目のドジョウならぬ、根魚を求めて、「ヘチ・底」狙いを継続。
キャスティズムとハンターXは餌をチェックして再び同様に投入しました。
ソルティストは積極的にラン&ガンに使用。
できるだけ広い岸壁のケーソン繋ぎ目あたりを探り続けます。

ところが・・・。
アタリは最初の一発だけ。
当日は風はほとんど無かったものの、前日までのうねりが若干残っていて、
投下した仕掛けは結構波に揺すられ、当たってないのに鈴は鳴る。
しかし、竿を上げると、結構虫が食いちぎられていたりして、魚はいたのに、アワセ損なっていたのか?
それともヘチに潜む「カニ」の仕業か?

そして、前回まではアイナメ不在を嘆きましたが、今回はソイが出てきません。
結局、日付変わっても進展無し。

さらに、空は晴れていたのに釣具は露でびしょびしょ。
最初、岸壁に打ち付ける波飛沫が霧状になって岸壁上を濡らしたのかと思ったのですが、
拭き取った後の釣具に塩がふかなかった(後確認)ので、どうやらただの露だったようです。
しかし、それはそれとして、モチベーションは低下しました。

そんな訳で、この日は自分としては珍しく、0:30には一端仕掛けを引き上げて、
岸壁下の車で休憩することにしました。
本来新浜岸壁では、0時から2時までは狙いどころの時間帯なのですが、
この日は23時半ごろが干潮だったこともあり、しかもいつもと違ってこの日はやたら眠くなってきたので、
すんなり一時退却したのでした。

春とはいえ、海近くの深夜は冷えます。
空気に水分が多く含まれていたからなのか、非常に寒くなってきました。
が、そこそこ眠ることができました。


3:30。
iPhoneの目覚ましで起き、再びレインウェアを着用して岸壁上に再登壇。
ここから、5時過ぎまで最終決戦。

釣果は今のところ、開始早々の21時に上げた尺ナメ1尾のみ。
再び野球に喩えれば、「スミイチ」というやつです。

スミイチというのは、野球にまつわるある種の不可思議現象で、1回の表か裏で1点だけが入ったとき、
何故かそのまま最後まで0スコアが続いてしまうことをいいます。
一種のジンクスですね。

しかし、釣りでは、この後魚が1尾も釣れませんでした、なんてことはザラにあることです。
不思議でもなんでもなし。
そもそも、待望していた尺ナメを釣るというミッションをすでに達成しているので、
仮に「スミイチ」で終わったとしても、贅沢は言えません。
でも、新浜岸壁では、まさにこれからが最も期待できる時間帯なのです。


三本竿を休憩前と同様にセットしてヘチに投入。
ハンターXだけは、少しだけ沖目に投げておきます。
しかし、アタリはなし。

徐々に周囲は明るくなってきました。
そろそろアイナメタイムです。
置き竿を放置し、ソルティストを片手に再びラン&ガンを開始します。

岸壁中央部辺りに来たところで、ようやくアタリらしきものあり。
しかし。のらず。
再トライするも、二度と食ってきません。


9回裏ツーアウト。
後片付けのために釣り座に戻ります。
と、キャスにアタリあり。
あわせます。
重い。
岸壁上に持ち上げると、本日2尾目のアイナメが登場。



尺ナメです。
やりました。


昨年一度だけ尺ナメ2尾ゲットというのがありましたが、それ以来の釣果。
まあ、休憩した1時台も頑張っていれば、3尾以上の釣果もあったかもしれませんが。
贅沢は言えません。
サイズは31cmと33cmでした。
その日のうちにお刺身になっていただきました。



ちなみに胃内を調べると、小エビが多く入っていました。
根(海草)付きのエビが主食なのでしょうか。
根の後退により、主食が減って(?)、まもなくアイナメの時期は去ります。
次の釣行があるとしたら、あと一回くらい。
もしかしたらこれが今シーズン最後の根魚釣りかもしれません。