のんびり日記

下手の横好きの釣り。割と本気のFX。たまにエレキギター修行中。その他もろもろ。のんびりと。

夜釣りグッズ その3  その他(小物等)

2017年02月27日 21時24分52秒 | 釣り関連
夜釣りグッズの紹介もこれが最後です。
前回までは、夜釣りの必需品とはいえ、「釣り」とは直接無関係なものばかりでしたが、
今回はようやく釣具(プラスアルファ)の紹介になります。

とはいえ、夜釣りに必須の釣具は何か?といえば、
いろいろやってきて「特に必須のものはない」と言うのが私の意見です。
何も特別な道具を使っているわけではなく、日中の釣りと同じ釣具で良い訳ですね。
でも、やっぱりあると便利、無いと不便なものがあります。


①発光体
夜釣りと言えば、やっぱり化学発光物(chemiluminescent equipments)です。
ルミカのケミホタル等が有名ですね。
最も重要なのは、私の場合、竿先の鈴につける「ケミホタル37」。
これがないと、強風で鈴が鳴りっぱなしのとき、アタリが分からなくなります。

他によく使うのは、仕掛けのハリスなどに付けるいろいろな「ルミコ」シリーズ。
私は根魚やアナゴ釣りが好きなので、「ルミコイエロー」や「アナゴ天国」を愛用しています。
これら発光体は、集魚(効果があると信じて?使っている人が多い)やアタリの判別などの他、
漆黒(特に新月の夜)の世界で仕掛けの位置を教えてくれるというより重要な役割もあります。
仕掛けの位置を間違えてリールを巻きすぎてしまい、竿のガイドを痛める事態を防いでくれます。

以上は化学発光を利用したものですが、その他、
針、フロート、ビーズ、ゴムチューブなどに使われる夜光発光体もルミカ製品と同様の理由で良く用いられますね。
これらはUV(紫外線)照射ライトを当てることで、さらに強発光させることができます。
私はプロックス製の「根魚権蔵」というハンディなライトを愛用しています。



上州屋で千円くらいで売っていたので、安いと思い、購入してしまいましたが、
グローワームなどの強発光にも使えるので、すごく役立っています。
ただし、夜光発光の寿命はせいぜい5分くらいで、すぐに輝きは減退してしまうのですが。


②鈴
竿先に付けますね。特に夜釣りに限りませんが、置き釣りの必需品です。
でも特に夜釣りでは重要性が増します。
なにしろ、視覚情報が極めて限定されてしまう状況なので。
上記した通り、強風の日は役に立たなくなってしまうのが玉に瑕ですが。
竿用の鈴はいろいろなものがありますが、私は竿先にがっちりはめるタイプのものを使っています。
結構投げたときに飛んでいってしまうことが多いので。


③ラジオ
孤独な夜釣りのパートナー。そして、万が一のとき(大地震、雷発生時など)の重要な情報源です。
そもそも、夜釣りにラジオを愛聴されている方の話を聞いて、自分もラジオを愛用するようになったのですが、
どちらかというと最近は後者の理由で持ち歩いています(特に夜釣りに限らず)。
そういう意味では、必需品と言えるでしょう。
コンパクトで、チューニングしやすいものが良いと思います。


安価、コンパクト、軽量で持ち歩きが容易なソニー製ラジオ。音質はそれなり。


④イス
置き竿の釣りの場合、長い夜をやり過ごすにはイスがあった方が楽です。
夜釣りは、日中より神経を使うので、結構体力も消耗します。
必需品ではないですが、あるとないとでは大違いですね。
アウトドア用品のなかで座り心地の良いものを購入されれば良いかと思います。


⑤電池
夜釣りの必需品である照明器具やラジオは、途中で電池が切れたら大変です。
必ず予備の電池を持って行くことにしています。


以上、他にも夜釣りならではの逸品があるかもしれませんが、私の夜釣りグッズの紹介を終わります。

まだ夜釣りにトライしたことがない人には、是非この世界も覗いてみていただきたいと思います。

夜釣りグッズ その2  防寒装備

2017年02月26日 22時33分02秒 | 釣り関連
夜釣りにおける、照明器具と並ぶ重要なグッズは、やはり防寒着でしょう。

言うまでもなく、冬は防寒着が無いと釣りになりません。下手すると死にます

ただ、実際は真夏の夜釣りでも防寒対策は必要です。
日中がどんなに暑くても、夜の海は海風もあって結構冷え込んできます。
少なくとも長袖長ズボンに加え、薄手のレインウェア(又はウインドブレーカー)を用意しておいたほうが無難です。
もし必要なければ着なければ良いだけなので。
レインウェアは特にゴアテックス製のものが、夏でも快適でお勧めです(少し値が張りますが)。

しかし、問題なのは、なんと言っても冬の防寒対策ですね。
ポイントは重ね着です。

真冬の海(堤防など)、それも深夜(特に夜明け前)はどれほど寒いのか?
私の装備と体感で説明しますと。
すでに釣行記にもしつこく書いておりますが、トンでもなく寒いんですよ。

今の私の装備は、だいたい以下の通り。 
①トップ
・アンダー       ユニクロ ヒートテック(エクストラウォーム)長袖シャツ
・ベースレイヤー    スキー用のハイネック長袖シャツ
・ミドルレイヤー    モンベル フリース(クリマプラス100ジャケット)
・アウターレイヤー   スキー用ジャケット
②ボトム
・アンダー       ユニクロ ヒートテック(エクストラウォーム)タイツ
            冬用厚手ソックス
・ミドルレイヤー    モンベル フリース(クリマプラス100ライトスウェットパンツ)
・アウターレイヤー   スキー用パンツ
③その他
・厚手の帽子(キャップ)耳が隠れるもの
・スキー用フェイスマスク 
・フィッシンググローブ

下着はユニクロのヒートテック(エクストラウォーム)シリーズで固めています。
安価(上下で3,000円税別)でまずまずの性能。

ミドルレイヤーはモンベルのフリース(クリマプラス100)上下。
クリマプラス100はシルエットがタイトなので、重ね着がしやすいのでお勧めです。
これだけで外を出歩いても可笑しくないので、釣り場に着くまでは、このフリースで過ごせます。

私は釣り専用のアウター防寒着は持っていないので、スキー用で代替していますが、
防寒性能としては十分と考えていました。
しかし、ここまでやっても、真冬の朝4~6時の海は、容赦なく寒く、
我慢できなくなると、さらに貼り付けタイプの携帯カイロをあちこちに取り付ける羽目になります。

まあ、あまり動かない釣り(置き竿)になっていることも、問題かなとは思いますが。
もっとも、動き回っても暑くて汗をかいてしまうということもありません。
万一、暑ければ適度に脱いでいけばよいのです。

なお、12月の上旬(初冬)までなら、夜釣りでもアウターはスキーウェアの代わりに
ゴアテックス製のレインウェア等(私はモンベルのストームクルーザー上下を着ています)
で代替することができます。

夜釣りグッズ その1 照明器具

2017年02月25日 22時25分36秒 | 釣り関連
昨年早春の新浜岸壁での夜釣りを皮切りに、すっかり夜釣りマニアになってしまいました。

今日から、夜釣りならではの必需品を中心に、「夜釣りグッズ」について述べてみます。
夜釣りをやったことが無くても、どんな道具が必要か分かっていれば、不安なく取り組めると思います。
数が多いので、何回かに分けて紹介します。

(1)照明器具
ほとんどの釣り場所で、季節、気象条件にかかわらず、絶対に必要なものが照明。
中でも、一番の必需品がヘッドライトです。
漆黒の闇の中、仕掛けの取り付けなど、細かい手作業が必要な場面で、
両手が使えるヘッドライトは非常に重宝します。
いや、逆に無いと十分に身動きできず、危険であり、夜釣りは不可能といっても過言ではありません。
手持ちの懐中電灯では、両手での作業が難しくなるので、お勧めできかねます。

釣りのための作業以外に、さらに重要なのが、安全確保。
特に足場の悪い釣り場では、両手が使えることは必須です。

自分が使っているのは、定番のGENTOS製、GT-301D。
最大210ルーメンで連続6時間点灯。国際規格IP66(耐塵、耐水)準拠。
オートディマー(自動光量変更機能:暗いところでより明るく、明るいところでは照度を下げる。
この機能は夜釣りにおいては正直必要性は高くないかも)、フォーカスコントロール(手動)、
2メートル落下耐久、重量190グラム。

手ごろな価格(3,000円弱くらい)でありながら、定評ある日本製。
外国製品について、自分は使ったこと無いので正確なことは不明ですが、
粗悪なものも多いとのことです。
GT-301Dは実際一年近く使っていますが、不具合は全くありません。
電池(単3乾電池×3個、エネループも使用できます)の保ちも良く、連続6時間とは言っても、
6時間で切れてしまう訳ではなく、暗くはなりますがそれ以後もしばらくは使えます。
ただ、頻繁に電池交換の点滅サインが出るようになりますが。


GENTOS GT-301D

重要な道具なので、できれば良品がよいと思います。
日本製で国際規格に準拠した工業製品なら心配ないと思います。
 
その他、ランタンがあればさらに便利です。
キャンプなどで使うLEDのテーブルランタンが使いやすい。
地面においても良いし、クーラーボックスの上などに置けば、周辺が明るくなります。

自分はやはりGENTOSのEX-777XPを使っています。
安価で高性能。IPX4(防沫)準拠。通常使用では問題ありません。
280ルーメンでなんと72時間の連続点灯はすばらしい。
私の場合、電池交換1回のみで1シーズン以上使えています。
単1乾電池3個なので、電池入りだと817グラムと少し重いですが、置物なので問題ありません。

なお、釣り以外に家族キャンプなどアウトドアにも使えるし、
災害時に自宅が停電した場合の防災グッズとしても役立ちます。


GENTOS EX-777XP

ところで、夜釣りの照明関係では、照度が良く話題になるようなのですが、実際使ってみた感想では、
あまり明るすぎるものはかえって使いにくく、
ヘッドライトで200ルーメン程度が良いのではないかと思っています。

いろんな製品のカタログを見れば分かりますが、照度が高ければ当然に電池の持続時間も短くなり、
夜釣りの途中で電池交換を強いられるのは少々面倒であり、できれば避けたいこと。
もちろん高照度かつ長時間持続の製品もありますが、価格が一桁違ってきてしまいます。


良い照明器具は、夜釣りの最大の友。製品選択には是非とも拘っていただきたいと思います。

夜釣リノススメ

2017年02月20日 21時47分07秒 | 釣り関連
先週末の新浜岸壁では惨敗だったにも関わらず、やはり夜釣りは良いものだなあと思っています。

朝早く起きて朝マズメを狙うのもいいですが、昨年春に初めて海の夜釣りを体験して以来、
釣行の多くは夜釣りになってしまいました。
そんなわけで、今日はまだ夜釣りをやったことがないという方向けに、夜釣りの紹介記事を書こうと思います。

私は昨年、実に二十数年ぶりに釣りを再開したのですが、夜釣りというのはほとんどやったことがありませんでした。
正直、少し敷居が高いような感じもありました。
が、やってみると意外と簡単でおもしろく、朝~夕の釣りにはない良さがあることが実感できました。

「夜釣リノススメ」として、まずはそのメリットについて述べてみますと、第一に良く釣れるということです。
アナゴのように、そもそも夜でないと釣りにくい魚も多く、
特に夕マズメから夜の入り端は一日の中でも絶好の時間帯と言えるでしょう。
同じ装備、仕掛け、餌、釣技をもってしても、昼はさっぱりでも夜は爆釣というのは十分あり得ることです。
逆もまた真なり、です。
さらに、深夜に活性が高まる魚もいるので、油断できません。

メリット第二は、釣り客が昼よりもずっと少ない、ということ。
有名釣り場のシーズン休日は夜でも盛況だったりすることはありますが、その場合ですら、昼よりは人数少なく、
なんとか釣り座を見つけることくらいはできます。
私のように、ひっそりと落ち着いて孤独に釣りたい人見知りな人向きと言えます。

第三に、夏は涼しい
夏の夜釣りは雰囲気があります。
言うまでもなく、真夏の昼は釣りにならないほど日差しが厳しく、
釣りどころではない場合もあり得ますが、これは人間だけでなく、魚にとっても同様でしょう。
逆に涼しい夜に食いが立ってくる、ということはあり得るかと思います。


一方で、当然に夜釣りには特有のデメリットも存在します。

第一に、最も心することは、昼より危険性が高まると言うこと。
釣り人が少なくなることも危険性増大に拍車をかけます。
ちょっとした油断が命に関わる事態に陥ることもありますので、十分な注意が必要です。
また、キャスターによる錘や針にも用心が必要。
結構周囲を気にせず投げる釣り人も居るので。
自分が投げる場合は、なおさら周囲に気を遣うべきでしょう。
暗いので、結構人に気づきにくいのです。

また、夜目が利かないので、毒魚などにも注意。
毒が無くても、うかつに触ったらやばいやつもいますから。

第二のデメリットは、眠いこと。
私のように徹夜する人は朝帰りの居眠り運転には注意してください。

第三は、冬は寒い。強烈に寒いです。
真冬の場合、防寒態勢は十二分にととのえておかなければなりません。
夏でも、風が強い夜などは意外と気温が下がり、長袖でも十分でないことがあります。
そんなときは、ウインドブレーカーやレインウェアなどを持って行くと良いでしょう。

以上、まだ夜釣りをしたことがないという方も、
メリットとデメリットを良く理解した上で、是非夜釣りを楽しんでみてください。

次回は夜釣りに必要な道具類について述べてみます。

鹿島港(新浜岸壁) その10  2017年2月10日(金) 彼岸の壁・・・

2017年02月13日 22時26分21秒 | 釣行記
最初にお断りしておくと、2月10日(金)の新浜岸壁釣行は、
巨大なうねりのせいで開始わずか1時間余りで撤退を余儀なくされました。

記念すべき10回目は飾ることはできませんでした。

今回は会社から帰宅後に釣行の準備をはじめたので、出発は19時半と遅め。
でもこの日の干潮は22:08で、始めるとすれば23時以降が良い感じ。
早く着く必要は無かったので、ゆっくりと下道を使って鹿島に向かいました。
途中ファミレスで食事を摂り、いつもの岸壁下に到着したのは22時半頃。
予報通り風はほとんどありません。

実は、2月10日(金)の釣行場所として、当初外川港を選択していたのですが、
風強の予報だったため、またしても新浜岸壁に変更したのでした。
ただ、少し気になっていたのが、当日の注意報として、茨城県は波浪高波注意となっていたので、
それだけが懸念材料でした。
そして、岸壁上に荷物を積み上げ、自分も登ってみて仰天しました。

超うねっている・・・。

この日は満月で空もまずまず晴れていたため、新浜の海のうねりようがよく分かりました。
うねりのせいなのか、いつも停泊している作業船もこの日は一隻も見ることはありませんでした。

さすがにこれは、、、とも思いましたが、岸壁上は濡れていなかったので何とかなるか、と考え、
前回とほぼ同じ場所に釣り座を定めました。
通常鹿島港では北東よりの風が吹いたとき、うねりというよりは、
川の流れのような「海流」が北から南に向けて発生します。
しかし、今回のうねりは北堤と南堤(つまり沖)方面から、まともに岸壁に向かって高波が寄せてくるのでした。

50メートル程(?)先では、波頭に白波が立っていました。

しくじったか?

すでに虫餌(岩イソメと青イソメ1パックずつ)を購入してしまい、今更引きたくないので、
とりあえずつり具の準備をすることに。

この日のタックルは、
①竿:サーフランダー405CX、リール:スーパーエアロ サーフリーダーCI4+ SD35拙者スプール、道糸:ナイロン8号
②竿:キャスティズム25号-365、リール:キャスティズム25QD06PE サーフベーシア25QDスプール、道糸:ナイロン6号
③竿:ソルティストHRF 86XXHB、リール:HRF® PEスペシャル 7.3L-TW、道糸:PE2号(リーダー:フロロカーボン20ポンド)
結論から言うと、③は今回全く出番なしでした。

最初に三脚用意して、水汲みバッカンで海水を汲み上げます。
バッカンを投げ入れてみると、海面にバッカンが届くまで付属ロープの8割以上が投げおろされたにもかかわらず、
岸壁上から見下ろした海面は非常に近くに見えました。
もちろん、目の錯覚です。
が、それもうねりのせいだったのか。
その時点で干潮から1時間ほどしか経っていなかったのに、もう潮が満ちてきたかの様でした。

水を汲み終わり、三脚に水を入れたバケツを仕掛けて、少し脚を広げようと引っ張ったとき、事件が起きました。
バキッ。
左脚を根元からへし折ってしまいました。
なんてこった。

のっけから高波で不安なスタートに加え、事件も重なってモチベーションが損なわれます。
仕方なく、竿は岸壁の縁に直置きに。

それはそれとして、釣りを開始。
①及び②に自作のぶっ込み一本針仕掛けを取り付け、
まずサーフランダーの仕掛けに岩イソメを付けてヘチにそっと落としてみます。

前回の釣行結果から、今回は思い切って「ヘチ」を狙ってみようと思ったのでした。
名付けて「ヘチヘチ大作戦」です。

ところが、「ヘチヘチ大作戦」は開始わずか数秒で終了するのです。
仕掛けを底に落とした瞬間(というか約一秒後くらい)に、なんとまさかの根掛かり。
ウンともスンとも言わず、あっという間に仕掛けをロストしてしまいました。
うねりの強さが半端ではなく、ヘチでは新浜岸壁特有の「超吸引ケーソン」が仕掛けを翻弄し、
あっという間に岸壁の隙間に引き込んでしまうようなのでした。
ヘチヘチ大作戦は失敗というより、そもそもその作戦の効果を全く検証できないうちに終了しました。

仕方なく、両竿ともいつも通り十数メートル投げることに。
そして、予想したとおり、うねりのせいで竿は持って行かれそうになるわ、
風弱なのに鈴は鳴りっぱなしだわ。
アタリを感知することはほぼ不可能な状況。
様子見に竿を上げてみても、魚信はなく、たいてい根掛かり。

釣りを開始して30分もするとAMラジオが日付の変化を伝えます。
そしてこの日も南の空に不気味な輝き。
ジリッ、というノイズが禍々しく耳に障ります。

そして、とうとう早期撤退を決定づけた一際大きな波が岸壁に打ち付けました。

どぉうぅぉーーんという大音響と地響きに加え、岸壁上に届かん程の水しぶき。
自分のいた岸壁上を濡らすほどではありませんでしたが、さすがにもう危ない、と思い、
大量の餌を使い切らぬまま、撤退を決意したのでした。

時刻は0:30頃。干潮から2時間余り。
5時の満潮に向けて、潮が上がってくる訳で、もはや The end. 
ドアーズの名曲が頭の中に流れます。


それにしても、今回ほど新浜岸壁の凄さ、恐ろしさを感じたことはありませんでした。
以前から思っていたのですが、この岸壁はこの世の最果て。
「あちら側」と「こちら側」の境界線。
本来の(仏教的な)意味とは違うと思いますが、まさに「彼岸(壁)」という言葉が相応しい場所のように感じました。
厳密に言えば、沖側にある北堤と南堤が「彼岸」ですかね。
(ちなみに岸壁の向こう側=海に落ちたら、海が荒れてなくても本当に「あちら側」の住人になってしまいます。)

岸壁に当たった大波が砕けてケーソンが水しぶきをはき出したとき、鹿島の魔神が

立ち去れ。今宵は魔宴なり。

と叫んだように聞こえました・・・。

「ヘチヘチ大作戦」?
出直しです。

ま、生きてて良かった。

エクストラサーフT 30号-405・K レビュー

2017年02月06日 22時44分20秒 | 釣り関連
エクストラサーフはダイワ製ハイコストパフォーマンス投げ竿として人気が高く、
廉価竿からの買い換え(ステップアップ)、最初の一本、
そして二本目以降の投げ竿として考えている人も多いと思います。
今回は私もよく使っているエクストラサーフについて、
メーカーのカタログに載っていない情報も含めてレビューしてみたいと思います。

投げ釣り用の竿として、実勢1万5千円程度のエクストラサーフは、比較的購入しやすいモデルです。
もちろん、単なる廉価モデルだったら、それこそこれより安い竿はいくらでもあるのですが。
エクストラサーフはそれら廉価モデルとは一線を画す充実した装備が特徴。
とにかく、スペックの充実ぶりが信じられないくらいすごい。

ざっと挙げてみると、
・ロッドブランク :X45
・高密度カーボン(93-94%) :HVF
・ジョイント :Vジョイント
・ガイド :遊動Kガイド(オールSiC)、ファインピッチガイドロック
・リールシート :前進機構付ステンレスリールシート
・グリップ :リトルセンサータッチグリップ
となっています。

これらの技術は上位機種(ランドサーフ、キャスティズム)と比較しても(細部の違いを棚に上げれば)遜色なく、
下位のプライムサーフと比べてもKガイド、X45、Vジョイントといった投入技術の有無で大きく差別化されています。
つまり、エクストラサーフはダイワの振り出し投げ竿の中で、あくまでカタログ上ではですが、
エントリーモデルの価格で上位機種とほぼ同等の機能を保有しているという、非常にお得なモデルなのです。


竿袋はおまけのようなちゃちな作り。

個人的な感想としては、装備の中でガイドを守るトップカバーの出来が良く、気に入っています。
エクストラサーフのトップカバーは#2、#3の遊動ガイドを収める部分が遊動式になっていて、
ぐらぐらする遊動ガイドもしっかりと収納できるようになっています。


黄色の遊動ガイドカバーは可動式になっていて良い。

もっとも、私はちゃんとした振り出し竿についてエクストラサーフ以外知らないので、
実は当たり前のことなのかもしれませんが。

その他、使っているうちに遊動ガイドが回ってしまうという振り出し竿に特徴的な性質については、
ファインピッチガイドロック(FPGL)によって一度はめたガイドがずれないようになっており、
扱いやすくなっています。
ただ、気のせいかもしれませんが、このFPGLはどんなに慎重に調整しても、特に#2ガイドはトップガイドとは
わずかに向きがずれてしまうように感じます。
ま、実用上は何の問題もないのですが。

実釣での感想ですが、正直キスの引き釣りには使ったことが無く、根魚等の置き釣りにしか使っていないので、
偏っていることは否めませんが、少なくとも問題は感じません。
ただ、ガイドが5つしかついていないので、引き釣りの場合、
7ガイドの竿と比較すれば感度がやや劣る可能性はあります。
一方、根魚釣りなどの場合は感度はそれほど重要でなく、むしろバットパワーは十分で、
とりあえず根の深い岸壁での置き釣りには向いていると思います。

デザインは真っ黒で奇をてらったところは全くなく、シンプルそのものですが、安っぽさはなく、
個人的には気に入っています。


価格の割に高級感がある(と思います)。

さて、ここからは、やはり個人的な意見として、エクストラサーフのネガティブな面を述べてみます。
私が感じたエクストラサーフの弱点は、「ガイド周り」と「穂先強度」です。
やはりある程度値の張る竿と比べると、ところどころ作りが少々チャチなのではないか、と思います。

これは価格的に仕方ないと考えるべきか、価格の割にチャチなのではないかと考えるべきか、は判断が難しいです。

まず、ガイド周りですが、振り出し竿の特徴として、ガイド金具がブランクに接着剤で取り付けられているのですが、
これが結構外れ易い。
あまり良い接着剤は使っていないのでは?と思います。
私のエクストラサーフは、三番節(元竿の次の部分)に付けられた#5のガイドがスポッと簡単に外れてしまいました。
もっともこれは自分で再度押し込み直して元通りになりましたが。

次に、穂先ですが、以前記事にも書いたとおり、釣り場で穂先がポッキーのように折れました。
穂先の太さは先端で径2.5mmと、それほど細いものではないのですが、それよりも細いキャスティズム(25号-365W)
のがっちり感と比べると、ヤワな印象は免れません。これも低価格ゆえ仕方のないことと考えるべきか。

いずれにしろ、低価格な竿はそれだけ気を遣ってやらないと壊れやすいということは言えるのだろうなと思います。


以上まとめると、エクストラサーフは投げ竿のエントリーモデルとしては、価格の割に機能が充実しており、
まずまずお得なモデルとすることができます。
実際、大手釣具店で必ずといって良いほど店頭に並べられており、店員もお客に勧めやすいのだろうと想像できます。
そして、実際に売れているのでしょう。
それ故に、価格もリーズナブルなものになっているのだと思います。

ただし、これら評価はあくまでエントリー投げ竿として考えた場合であり、
実勢3万円以上の標準的な投げ竿と比較すると、細部の作りや耐久性に差があり、
その点を理解しておく必要があるように思います。

鹿島港(新浜岸壁) その9  2017年1月27日(金)

2017年02月04日 16時57分26秒 | 釣行記
二週間前に新浜岸壁を訪れたので、当初1月27日(金)は犬吠埼の外川港での夕マズメ釣行を企画していました。

ところが、あまりの強風、しかも南風の予報ゆえ、行き先を変更する必要に迫られました。
鹿島と異なり、外川港は南に開けた漁港であり、北風には強いが南風には弱い(と思われます)。
しかも予報では、当日の最大風速は12m/s。
とてもではありませんが、釣りなどできる状況ではなく。
というか、死にます。

一方、鹿島の予報は北西の風、風速2m/s。
やや北寄りの風というのが、少々気になりましたが、鹿島港は西からの風には強いのです。
風速もたいしたことなし。
釣行の順番を入れ替え、27日(金)は新浜岸壁行きを決定しました。

帰宅後、すぐに準備して出発。
潮回りが22:17干潮(5cm)だから、朝マズメも考えれば、23時以降にスタートすれば丁度良い感じ。
逆に早くから始めると、餌も体力も早く消耗してしまう。
そこで、行きは下道を使ってゆっくり車を走らせ、鹿島市内のファミレスでゆっくり夕食を摂って、
くつろいでから現場に向かいました。

22時前にいつもの岸壁下に到着。
当日は冬だというのに日中気温が高く、到着時でも8℃近くありましたが、
早朝に向けて冷え込む予報なので、防寒着をばっちり着込みます。

そしていつものように登壇。

釣り座を設定し、まずバッカンで海水を汲み、竿立てをセット。

本日のタックルは、前回の多数竿の失敗を反省し、少数精鋭で臨みました。
①竿:サーフランダー405CX、リール:スーパーエアロ サーフリーダーCI4+ SD35拙者スプール、道糸:ナイロン6号
②竿:エクストラサーフ30号-405、リール:スーパーエアロ スピンジョイSD35、道糸:ナイロン8号
③竿:ソルティストHRF 86XXHB、リール:HRF® PEスペシャル 7.3L-TW、道糸:PE2号(リーダー:フロロカーボン20ポンド)
久しぶりにキャスティズムはお休み。
置き竿は①と②の投げ竿二本のみ。

タックルを組み立て、仕掛けと餌を付けて岸壁からほど近いポイントに二本とも投げ入れたとき、
すでに時刻は23時を回っていました。
まだ干潮ですが、徐々に満ちてくる流れ。

しばらく置き竿二本のみ。
仕掛けは両方とも胴突二本針。
錘は丸環30号。そして、錘の上には上州屋で以前購入した「根掛かりガード」なる品を取り付けました。
これは八方に3cm程の長さの細いゴムが伸びたもので、
錘の真上に取り付けることでゴロタ石の隙間などに錘が入っていってしまうのを防ぐもののようです。

まったりとした時間が流れます。
まだ干潮から時間がそれほどたっていません。
海は、うねりは少ないものの、予報よりも風が強いと感じます。
もっとも、竿に取り付けた鈴を鳴らすほどではありません。

たまに魚信らしきアタリがあります。
竿を合わせてみると、根掛かり。
相変わらずの新浜岸壁スペシャル。
そして、開始後わずか30分くらいで、
両方の竿に付けた「根掛かりガード」はあっという間に根掛かりでロストしてしまいました。
魔の岸壁は、こざかしいギミックなど意にも介さず飲み込んだのでした。

そして、アタリはか細いのに、餌は結構とられました。
ただ、何故かこの日は定番のフグを1尾も見かけませんでしたが。

雰囲気は前回とよく似ていました。
なにしろ、鹿島上空は晴天(北斗七星が綺麗に見えた)でありつつ、南東の空は定時的に雷光が発生していました。

もっとも、空が輝いたときでも、この日はAMラジオにノイズが入らず、前回よりも遠いところで光っていた様でした。


0時。
日付変わって、ほどなく、サーフランダーに久しぶりの魚信らしい魚信。
といっても、それほど大きなものではなかったので、半信半疑で合わせると、乗りました。
26cmのまあまあサイズのアイナメ。



新浜岸壁では久しぶりのアイナメでした。
また、サーフランダーにとっても久しぶりの釣果です。

今回は割と早めの時間に釣果があったので、安心しましたが、それはそれとして、別の問題が持ち上がってきます。

寒い。

昼は穏やかで、夜間に急激に冷え込むという予報ではありましたが、体感的には前回以上の寒さでした。
2時過ぎには、携帯カイロを両腕と胸に貼り付けます。
風もだんだん強くなり(これは予報を裏切った)、風力発電装置も異音を発し始めます。
そして、岩イソメは弱ってきました。寒さのせいか。

3時過ぎ。最初のアイナメ以降、アタリはなし。
だんだんやばい感じになってきました。
そして、ただ座ってアタリを待っていても寒いので、特に意味はありませんが岸壁上を南北に歩き回り、体を少しでも温めます。
 
一往復もするとだいぶ体も温まって釣りのモチベーションが復活してきます。

そして、残り少ない岩イソメは、「アイナメタイム」用に温存することを考えます。
代わりに、家のおかず用だったが食べきれずに冷凍保存しておいたホタルイカを解凍して針に付け、
近めに投げ入れてみました。
すると怪しいアタリがあって、竿を上げてみますが、魚は無く、ホタルイカだけが無くなっていました。

5時前。

段差ブラクリに岩イソメを付けて放置していたソルティストを上げてみると、重くなっており。
上げてみると22cmの肝パンドンコが掛かっていました。


サイズは小さめだがお腹はパンパンだった。肝量も十分。

かなり前から針掛かりしていたようで、ドンコはすでにグロッキー状態。すぐにクーラーボックス直行。
しかし、ドンコが釣れたことは嬉しかったのですが、何故置き竿のサンマにきてくれず、
「置きブラクリ」に来たのか?前回のソイと同様、面白味はありません。

5時過ぎ。
いよいよ新浜岸壁の「アイナメタイム」。
空はまだ暗い。
しかし、全ての竿に取っておいた岩イソメと青イソメを付けて投げ込みます。

ラストスパート。

でもブラクリは誘っても来ないので、やはり投げ竿同様、置き竿にしておきます。

この時点では、投げ竿の二本に期待し、アタリを見逃さないようにしていたため、
放置したソルティストの怪しい動きには気がつきませんでした。

が、ふとソルティストを見ると、沖に向けてまっすぐ置いておいたハズの竿が、斜めになっています。
近づいてみると、ガガッと竿が引きずられ。
慌てて竿を持ち上げて合わせると、覚えのあるグビッグビッという魚信。
アイナメだ。

吸引ケーソンに引き込まれないうちにと、巻き上げてランディング。
31cmのアイナメを仕留めました。



新浜岸壁の標準的なサイズでしょう。
しかし久しぶりの尺越えに素直に喜びました。
やはり、新浜岸壁のアイナメタイムは今年も健在でした。

徐々に明るくなってきます。

そろそろ納竿を考えていると、最後にサーフランダーに明確な魚信。
喜んで巻き上げてみます。が、重みはない。
なんと、精進ガニでした(あまり嬉しくなかったのでリアルタイム写真は取り忘れた)。

そして、6時になり、納竿しました。

終わってみたら、感覚的にはショボい釣りだったものの、
アイナメ2尾(31cm、26cm)、ドンコ(22cm)、精進ガニ(甲幅8cmくらい)という釣果。
まずまずと言ったところ。

しかし、面白味は少ない釣行でした。
ヘチをさんざんブラクリで攻めてみたものの、アタリはとれず、
ヘチに放置していたら食ってきた、というパターン。

逆に言えば、釣り方を変えないといけないのかもしれません。

一つは、岸壁から投げて釣るというよりは、正にヘチに落として待つ方が効果的なのではないか。
それなら、重たい投げ竿の代わりに、チョイ投げのようなライトタックルで攻めた方が効率的か?

もう一つは、ブラクリの誘い方。
闇雲に動かしていてはいけない(止めて誘うことも必要?)

ともかく、いろいろなことを考えさせてくれた今回の釣行でした。

ちなみにカニを加えた集合写真は、



大きい方のアイナメの胃を開いてみると、小エビに混ざって、こんなものが。



ジグヘッドとワーム。
わかりやすいように取り外してしまっていますが、胃の中では当然接続されたまま。
胃の中で滞留していたのかも。

しかし、こんなものを飲み込むのですね。
おそらくアジングかメバリングのジグヘッドかと思いますが。

新浜でも小型のワームで攻めてみる価値ありそうです。

土浦新港(ワカサギ)  2017年1月20日(金)

2017年02月01日 21時33分23秒 | 釣行記
昨年の秋から、1月20日(金)の午後は土浦新港でワカサギ釣りと決めていました。
何しろ、茨城県内では21日(土)から2月末までワカサギは禁漁期。
つまり、この日が霞ヶ浦ワカサギの今期ラストチャンス。
禁漁期あけの3月以降はすでにシーズンオフとのこと。

今期に関しては、昨年末からワカサギ釣りに行くチャンスはいくらでもありました。
が、釣行予定の日が強風だったり、家の用事と重なったり、面倒くさくなったりして、
結局一度もワカサギの姿を拝まないまま。
それで、せめて最終日の1月20日は絶対ワカサギ釣りに行くと決心しておりました。

ところが、前後の日は快晴だったにもかかわらず、肝心の20日は曇りのち雨又は雪という予報。
すでにつくばでは午前中から雪→あられが降る始末。

そういうわけで、当日午後半休し、延べ竿持って土浦に進撃(おいおい)。

実は、午後は一時を除いて曇りの予報に変わってきていたのでした。
雨は降っても、レインウェアを着込んでいけば、特に問題はないかなと。
それよりも、ワカサギに会いたい、の思いの方が強かったということです。

そんなわけで、久しぶりに土浦新港の岸壁に立ちました。

いつもの台船が停泊している入り口に近い岸壁に釣り座を置き、早速準備開始。
この日の竿は延べ竿二本のみで、
①渓流清瀬 硬調53
②リバティクラブ万能小継 硬調43
道糸はそれぞれナイロン0.8号。
ウキ下に市販ワカサギ仕掛け(5本針)とナス錘1号を付け、二本とも投入したのは14:30頃。
昨年の例では、14~15時に一度時合いがあったのですが、この日は15時30分まで音沙汰無し。

別のところには居るのかと、南側の岸壁(この日は人っ子一人おらず)にも行って探ってみますが、やはり魚信無し。
結局元の釣り座に戻って時合いを待ちました。

すると、15時半過ぎになってようやく最初の当たり。
上げてみると、2尾掛かっていました。




すぐに多点(三尾)掛けも成功。

一年ぶりのワカサギ。
やはり嬉しい。
土浦新港だからボンゾはないと思っていたのですが、ワカサギの場合、時合いが大切ですから、
外すと釣果に影響します。

ところが、その後1尾追釣しただけで、再び当たりは遠のきました。
どうも今年は今一のようです。
というか、そもそも禁漁期直前はオフシーズンなのかも。

そして、曇りだった天候は雨模様に変化。
レインウェアを着込んだ私は何の問題もなかったものの、
防水仕様でないヒップバッグの濡れっぷりが気になり出します。

ワカサギはこないが、何故か餌の赤虫を狙って小鳥が一羽まとわりつきます。



何度追っ払っても帰ってくれないので、赤虫を捕られない位置に置きました。

その後、17時過ぎまで頑張りましたが、途中雨も本降りになり、当たりも遠のいたので納竿しました。

結局今年の釣果はワカサギ15尾、マルタに似た小魚1尾(調理のときに気づいた)、タナゴ1尾(リリース)でした。


霞ヶ浦はタナゴが多い。

ちょっと寂しいですね。 

今年の秋は少し早めにワカサギ狙いしてみたいです。
また、群馬、埼玉、栃木県境にある渡瀬遊水池の谷中湖ではこれからも釣れるかもしれないので、
機会があったら行ってみたいですね。