のんびり日記

下手の横好きの釣り。割と本気のFX。たまにエレキギター修行中。その他もろもろ。のんびりと。

鹿島港(新浜岸壁) その13 2017年4月14日(金) アイナメはどこに行った?

2017年04月22日 11時24分12秒 | 釣行記
前回(その12 4月7日)の新浜では尺ドン1尾のみという、釈然としない釣果のまま撤退を余儀なくされたので、
今回は復讐戦に燃えていました。
相当に気合いが入っていました。
その証拠に、釣り具の準備はなんと前日までにほぼ(冷却剤や虫餌などの準備を除いて)完了していたのです
(当たり前のことだろっ!)。

とにかく、今回の目標は他を差し置いて、
何よりも「アイナメタイム(新浜岸壁5時前後から30分間くらい)」に「尺アイナメ」を釣り上げること。
いや、それ以前に、そもそも久しくアイナメそのものにお目にかかれていないけど。
尺ナメさえ釣れれば、他の魚はゼロでも良い、という気分。

そんな訳で、この日のタックルも前回同様、置き竿2本にランガン用のソルティストという、「定番」装備です。
①竿:サーフランダー405CX、リール:スーパーエアロ サーフリーダーCI4+ SD35拙者スプール、道糸:ナイロン8号
②竿:キャスティズム25号-365、リール:キャスティズム25QD06PE サーフベーシア25QDスプール、道糸:ナイロン8号
③竿:ソルティストHRF 86XXHB、リール:HRF® PEスペシャル 7.3L-TW、道糸:PE2号(リーダー:フロロカーボン20ポンド)

いつも通り、会社が終わって帰宅途中、上州屋に寄って虫餌を所望。
ところが、
「岩イソありません。」
なんと。
上州屋で岩イソメが切れたのに遭遇するのは久しぶりのこと。
無いものは仕方ありません。
青イソメだけ購入して自宅に向かいます。

すでに準備済みの釣具を車に積み込み、18時半頃出発。
新浜への最短コースを外れますが、上州屋牛久店に向かいます。
この時点では、割と楽観的でしたが、牛久店にて
「すみません。岩イソ入荷できなかったので、、、」
えーっ?
さすがに、やばいか?
ドンコやソイを釣るつもりなら、岩イソメは特に必要ではありませんが、アイナメは別。
岩イソメ不在は、非常に、非常に、大きなディスアドバンテージです。
入荷が滞っているというのは、北朝鮮問題と何か関係でもあるのか?

それはともかく、いつもの近道ルートを外してまで牛久店に寄ったため、
現地到着が大幅に遅れることが懸念される事態に。
この日は月齢17日(大潮の後の中潮)と、なかなかグッドな状況でしたが、
鹿島の潮回りは24時前に干潮(59センチ)で、ちょうどアイナメタイムに満潮(124センチ)というタイミングの悪さ。
下げ潮の良い時間帯(20~22時半)に釣り始めたいと思っていたので、無駄足踏んだことを少し後悔。
自宅を出る前に、念のため牛久店に電話して虫餌状況を聞いておくべきでした。

もっとも、なんだかんだで20:40には鹿島のセブンイレブンに到着。
氷、おにぎり、お茶を仕入れ、新浜近くの24時間営業(金曜のみ?)の釣具店に飛び込み、おそるおそる尋ねます。

「赤イソメですね。ありますよ」

良かったぁー。
もちろんでも大歓迎です(たぶん同じ)。
値段は1000円(税込み)で、上州屋と同じくらいの量。
少し安いです。
活きは良し。
今後はこのお店で虫餌を買うことにしよう。

店を出るとき、店員さんに「お気を付けて」と行ってもらえたのも、なんか有り難い感じでした。


21時過ぎ。
岸壁下に到着。
先行車2台。よしよし(先客が居てくれて良かった)。

早速登壇。
登ってすぐ目の前の場所を釣り座と定めます。
海水を汲んでロッドスタンドをセット。
すぐに置き竿二本を組んで胴突二本針仕掛けの下針に赤イソメ、上針にサンマを付け、岸壁から投入。
キャスティズムの仕掛けは左手15メートル程移動して堤防際に落とし、そのまま釣り座まで戻って糸ふけを取ります。
周囲に誰もいないが故の、贅沢な釣り方です。
サーフランダーは岸壁から10メートル程のところに投入。

イスにどっかと座り、ようやく食事タイム。
時刻は21:20くらいか。
一応、時合いに開始することができました。

大体いつものパターンでは、仕掛けを投入後にゆっくり夕飯を食べようとするときに限ってアタリがあったりします。
ゆっくり食事できないものなのです(何故か?)
今回も同様でした。

最初何回か怪しいアタリがあって合わせても乗らなかったのですが、
ちょうど三個目のおにぎり(鮭ハラス)を食べている最中、強烈なアタリがキャスティズムに来ました。
ロッドスタンドに立てかけておいた竿ががたんと浮き上がって、いきなり海中に持って行かれそうな勢い。
ビックリして、おにぎりの具(鮭のカタマリ)を地面に落っことしてしまいました。

あわてて、キャスティズムを引っつかみ、大合わせ。
乗った。
巻いて抜き上げると、あれれ、意外と大きくない。
22.5センチのムラソイさんでした。



全長は大きくありませんが、重量とトルクは尺級。
ソイという奴は、スマートなアイナメと比べ、短いけど重く、馬力はありますね。
いきなり、嬉しい釣果でした。

しかし、明確なアタリはここまで。
この日も南南西の良風でしたが、岸壁上では強く、風発(風力発電装置)はビュンビュン回り、竿鈴は鳴りっぱなし。
何がアタリなのか、わかりにくい状況。
というか、アタリらしい明確なサインは認められず。
しかし、餌の確認のため、竿を上げると、なぜか餌(特にサンマ)は盗られている。
特にサンマは、餌取りにやられないようにかなり小さめにつけたのに。
餌取り名人の技術は、半端ではないです。

そして、この日も「根の少なさ」を感じました。
仕掛けロストの頻度はだいぶ下がりました。
が、もはや根は盛期と比較すると後退してしまったのか、お魚もかなり撤退した様子。
末期です。

しばらく置き竿二本を眺めつつ、三本目のソルティストはまだロッドケース内に温存。
実は、ここ数週間の疲れが積もって、イスに腰掛けたまま、ソルティ出動を躊躇っていたのでした。

しかし、意を決して自分にムチを入れ、HRFタックルを組み立てます。
今期のHRFタックルによって圧倒的な釣果(あくまで投げ竿に比較してですが・・・)が得られたという事実が、
今日も休むことを許さないのでした。

最初は段差ブラクリ6号を繋ぎ、岩(赤)と青のコンビネーションで釣り座から北(海に対して左手)方面に向かい、
ケーソンのつなぎ目毎にブラクリを投入。
あまり誘い過ぎず、静かに待つ時間を少し多めに。

すると、釣り座から4つ目あたりの継ぎ目(約25メートル程のところ)でアタリ有り。
しかし、アワセに失敗。乗りません。
再度誘いますが、二度と食ってきません。

しかし、これはモチベーション上がります。
次、その次と諦めずにケーソン継ぎ目を攻めていくと、
アタリ。
今度はわざとじっくり食わせてから合わせます。
抜き上げると、20.5センチのムラソイ。



この時点で日付変わりました。
アイナメはまだ来ませんが、そこそこ順調です。

再び釣り座に戻り、今度は南側(海に対して右手)を同様に攻めます。
が、こちらはアタリ無し。
また釣り座に戻り、少し疲れたのでソルティストを置き竿にして、イスで休みました。

この日は夜も気温はさほど下がらず、上下にレインウェアを着込むと最初は暑いくらいでしたが、
岸壁上で風にさらされているうちに、徐々に冷えてきました。
昼は夏日が続いていても、まだまだ春の夜釣りには、十分な装備が必要です。

そろそろ1時を回り、ソルティスト上げてみると重くなっており。
喜んで上げてみたらいつもの精進ガニでした。



ここで置き竿の二本も仕掛けを一時上げ、一旦車に戻って休憩しました。


3:45。再登壇。
よく眠れませんでしたが、割とリフレッシュできました。
いよいよ新浜岸壁の「アイナメタイム」に向けて、ラストスパートです。
残り時間はおよそ1時間半といったところか。

赤イソメの残りは十分すぎるほどあるので、置き竿二本には贅沢に赤イソメを付けて再び投げ込み。
ソルティストには胴突仕掛けを付けて探ってみます。
が、こちらは餌も盗られず。
そこで、休憩前と同様、ブラクリでランガンすることに。

移動先で反応無かったので、釣り座のヘチを探っていると、アタリ。
ちょっと小さいけどクジメでした(15センチくらい)。



アイナメではありませんでしたが、一応アイナメ属。許します。

さらに、同じく釣り座で、ソイの一種(ムラソイとは異なり、背鰭下にカラフルな紋様有り。クロソイでしょうか?)21.5センチを釣り上げました。



そして、夜が明けました。


新浜岸壁からの朝日。

納竿です。
残念ながら、尺どころか、アイナメそのものの姿も見ることはかないませんでした。
しかし、まずまずの型のムラソイ2尾、クロソイ(?)1尾、クジメ(ちび)1尾、
精進ガニ(ちょっと大きめ)1尾を釣ることができたので、まずまず満足です。

今冬の鹿島辺りの特徴は、ソイが多く、代わりにアイナメが少ないように思います。
なにしろ「アイナメタイム」でほとんど釣れていません。
ソイが増えすぎて、アイナメを追っ払っちゃったのでしょうか。

なお、ソイ3尾は刺身で、クジメとソイの中落ちはバター焼きにしていただきました。
カニは家に持ち帰ってジップロックを開けると、なんと元気だったので、
人工海水で飼おうと思いましたが、しばらくして死んでしまったので、味噌汁になっていただきました。

鹿島港(新浜岸壁) その12 2017年4月7日(金)  洗礼

2017年04月17日 21時28分15秒 | 釣行記
先月末は連チャンで、千葉県銚子は外川港にてオチビ釣り。
4月に入り、そろそろ関東の根魚シーズンは最終コーナー回ったかな、といったところ。
昨年は5月末まで楽しめましたし、今年は春なお水温低めな感じなので、
まだまだいけるかもしれませんが、チャンスは時々刻々と減っていくのは否めません。

そろそろ大きいのを拝んでおくか(拝みたい)。

大型根魚というと、レパートリーの少ない私の場合、「新浜岸壁」と決まっています。
あっさりと、4月最初の週末は、新浜岸壁深夜釣りで決定。

ただ、今回の新浜攻めは正直少し迷いました。
釣行を休もうかと思っていたのです。

その理由は
①先週(3月30日の外川港釣行)から睡眠不足気味で少々疲れていた。
②4月7日は若潮で良い潮回りとも言えない。
③翌4月8日の早朝は雨が降る予報。

通常、これらのうち、一つでも当てはまれば余裕でお休みします。
ところが、今回は「久しぶりの新浜岸壁」ということと、「大物(尺超え)を拝みたい」という思いが、
私にしては珍しくこれらネガティブ要因を全て吹き飛ばしました。

そうは言いつつ、今回も釣行準備は当日。
だらけています。
そんな不真面目な私に、鹿島の荒神はやがて試練をお与えになったのでした、、、


そんな地獄が待っていることもつゆ知らず、いつも通りの手順で、7日(金)の夕方、
会社からの帰りに上州屋で青イソメと岩イソメを一パックずつと、足りない仕掛け類を追加購入。

帰宅後、準備を終えて19時半前に家を出ました。

この日の潮回りは鹿島で
 19:47  30センチ
翌 2:54 110センチ
  8:41 60センチ
で、既述の通り若潮です。
ただ、潮の動きはそれほど悪くないように感じられます。
この潮回りだと、3時前後を避け、22時から2時、4時から5時半を狙ってみたいところ。


19時半前出発。
21時半頃、久しぶりの新浜岸壁下に到着。
先行車一台。
いつものように淋しい。
が、一台でもあれば、何故かほっとします。

久しぶりの登壇。
風無し。
うねり無し。というか、べた凪に近い。
滅多にないこと。が、これは果たして釣りにとっていいことか?

22時過ぎにスタート。
ここまでは順調。

この日のタックルもここ最近の定番パターン。
①竿:サーフランダー405CX、リール:スーパーエアロ サーフリーダーCI4+ SD35拙者スプール、道糸:ナイロン8号
②竿:キャスティズム25号-365、リール:キャスティズム25QD06PE サーフベーシア25QDスプール、道糸:ナイロン8号
③竿:ソルティストHRF 86XXHB、リール:HRF® PEスペシャル 7.3L-TW、道糸:PE2号(リーダー:フロロカーボン20ポンド)

③のショックリーダーはこのところ出番過多でさすがにボロくなってきたので、
新しいラインをFGノットで結び直しました。

早速、サーフランダーとキャスティズムを投入。
第一投は、あまり投げず、割とヘチに近いところです。
ところが、しばらく待ってもアタリ無し。
そこで、5~10メートルくらい遠目に投げ直します。

アタリを待つ間、ソルティストを組み立て。オーナーの段差ブラクリを付け、岩イソメと青イソメのミックスでヘチを攻めました。

ブラクリは全く反応なし。
投げ竿はたまに鈴が鳴りますが、単発。
割とよくあるパターンです。
リールを巻き上げてみても、乗ってません。
が、サンマはしっかり食われて無くなっています。
前回の教訓から、サンマは小さめにカットして針掛けしたつもりだったのですが、
まだ大き過ぎた様です。
しかも、投げ込んだ後、鈴がチリとも鳴らずに、サンマだけ盗られる始末。
予想を上回る餌取り名人です。
それにしても何で針掛かりしてくれないのか、よく分かりません。

23時頃。
キャスティズムにアタリ有り。
合わせると、強い重み。
やった。
と思ったが、巻いている途中で軽くなる。
痛恨のバラシ。
アワセが弱く、フッキングしなかった模様。
あーあ。

ゼロ・フィッシュ状態がしばらく続いているのですが、それでもアタリがあり、
餌も盗られるという状態はモチベーションを高めてくれます。

サンマ人気が高いので、置き竿の二本にそれぞれ付けた胴突二本針仕掛けには、
針合計4本のうち、3本はサンマにしました。

日付変更前。
ついに待望のアタリがサーフランダーにきます。
今度は思い切り仰け反って合わせます。
今度は乗りました。
重い。
でも、アイナメでない。
巻き上げ、上がってきたのは、
あれっ、ドンコ?



全長はぎりぎり30センチ。
尺ドンコ。
しかし、すごい肝パンです。
長さよりも重量がしっかりあり。
一応、本日の最低限の目標(尺を拝む)は達成されました。

この日の特徴として、根掛かりがだいぶ減ったことが挙げられます。
根が減少していることが感じられます。
シーズンはやはり末期です。

そして、次のアタリはなお遠く。
いつの間にか2時近くになります。
この日は2時から4時まで車で休憩しようと計画していたので、
予定通りに一旦切り上げ、車に戻りました。
念のため、出しっぱなしのケース類は仕舞い、サーフバッグのポケットはジッパーを閉じておきます。

車中、ラジオを聞きながらリクライニングを倒して横になっていると、
いつの間にか仮眠できていたようで、時計を見ると3時40分になっていました。

ふと、車窓をみると、妙にけぶっています。

ドアを開けると、なんと雨が降り始めているではないですか!
予報では6時以降の降雨となっていたのに!

急いでレインウェアを着込み。
再び登壇して釣り座を見ると、結構すごい状態に。
イスの上には水たまり。
道具はびしょびしょ。
とりあえず防水でない(防滴仕様の)ランタンをイスの下に避難。
その他小物入れ類をいつでも片付けられるようにまとめておき。
キャスティズムの仕掛けに岩イソメと青イソメを付けて、再び新浜の海に投げ込みました。

と同時に、雨ますます強まり、ほぼ無風から東風に変わった海風はさらに強くなって私の顔と体をたたきます。
竿の鈴は役立たずに。

仕方なし。
サーフランダーとソルティストは片付け、キャスティズム一本に望みを託し、撤退の準備を進めました。

4時過ぎ。
かすかに夜に白が混ざり始めます。
私は、完全撤収か、続行かの二者択一の時が迫ってくるのを感じていました。

どうせ釣具はみなびしょびしょだし、レインウェアは完全に体を防御してくれています。
そして、なにより、もうまもなく新浜名物の「アイナメタイム」。

しかし、結局夜が明ける前に撤収を決断しました。
雨だけでなく、東風が思ったよりも強く、釣り自体難しくなってしまいました。
そもそも、高かったモチベーションはほぼゼロレベルになっていました。


小雨なら、おそらくアイナメタイムまで頑張ったと思います。
しかし、このまま雨が強くなり、帰りの梯子下り(これが結構危険で、怖いのです)で脚を滑らせたら、、、、
4メートルの堤防からアスファルトの上に落っこちるのはごめん被りたい。

帰りの車中。
明るくなってきた車窓の外を眺めながら、
ああ、ちょうど今しがた、アイナメタイムなのだな、と名残惜しんだのでした。

鹿島の荒神、
新浜岸壁イニシエーション。

まだまだ魔の引き出しはたくさんありそうです。

ロックフィッシュ用タックル  ダイワ ソルティストHRF86XXHB、HRF® PE Special 7.3L-TWレビュー

2017年04月10日 22時52分23秒 | 釣り関連
「ロックフィッシュ(Rockfish)」というのはメバル等の魚の英名ですが、
日本では専ら「根魚」の意味で用いられているようです。
今回はダイワのロックフィッシュ専用ゲームタックル、「ソルティストHRF86XXHB、HRF® PE Special 7.3L-TW」
についてレビューしたいと思います。

ロックフィッシュゲームというのは釣りの中で比較的新しい概念ではないかと思うのですが、
それ専用のタックルはダイワに加え、がまかつ、Abu、メジャークラフト、タカミヤ等
いろいろなメーカーにラインナップされており、自分の好みのものが選べるようになっています。

少し不思議なことに、二大メーカーの一つであるシマノにはシリーズとしては存在しないようです
(ソルトルアーロッドの「ソルティーアドバンス」シリーズの中にロックフィッシュ用としてラインナップされているものはあります)。
シマノはあまりロックフィッシュゲームに興味がないのでしょうか。
それとも現在進行形で、新しいものを開発しているのでしょうか(だったら、楽しみではあります)。

それはそれとして、根魚好きな私としては、釣りを再開して以来、
この「ロックフィッシュ用タックル」は垂涎の装備であり、
特にダイワの上記製品を入手しようとだいぶ以前から画策していたのです。

でも、おそらく多くの釣り人にとって、「ロックフィッシュ用タックル」はあまりにマニアック過ぎて、
もしかしたら一生無縁のものかもしれませんね。


私が思うに、ロックフィッシュゲーム(特にルアーに限らない)は、繊細な釣りではありません。
「釣り」というよりは「狩り」のイメージに近いです。

まず、根魚、特に比較的大型のものは非常にパワーがあり、
かつその名の通り主に「根」の中に潜んでいますから、
ヒットしても根の中に潜られてしまったら抜き上げることは容易でなくなります。
ゆえに、いかにして掛けるかというよりは、いかにして掛けた根魚を根に潜られないようにぶっこ抜くか、
ということが専用タックルに託された性能ということになります。

そのような理由もあり、ダイワのHRF(Hard Rock Fishの意)シリーズにラインナップされているロッドは、
いずれもかなり強力なものが揃っていて、なかでも私の選んだ「86XXHB」は8フィート6インチ(2.59メートル)のレングスに、
ダブルエクストラヘヴィー/ベイトキャスティングリール仕様のシリーズ最強のロッド。

重いルアーを遠くのポイントめがけてぶん投げて、掛けた大型根魚を電光石火、根からぶっこ抜く、という武器であります。
ロッドは鉄棒の様に硬いのです。

ルアーの代わりにブラクリで攻める場合は、まず底を取る訳ですが、
5号(約19グラム)ではボトムを感じ取ることができません。
最低でも6号(22.5グラム)以上は必要。
それくらいティップはガチガチですが、逆にアタリは鋭敏に感じ取ることはできます。
竿のしなりを利用した向こう掛かりは期待できないので、アタリに即応した電撃フッキングが重要です。
硬いので、フッキングは少し難しいです。

私が何故、こんな少々扱いにくい「棒」を手に入れたかというと、
「強暴な根」に、「8メートルもの高岸壁」、一度引き込まれたら容易に抜き出せない「海水超吸引ケーソン」
で武装した鹿島の荒神、新浜岸壁での根魚釣りをイメージしていたからです。


実際、新浜岸壁ではシーバスロッド(ミディアムライト)でのブラクリは歯が立たず、
根がかりしやすくて特に岸壁際は攻略が難しかったのです。

一方86XXHBで攻めてみると、超硬ゆえ、手先のアクションが鋭敏かつダイレクトにブラクリやルアーに伝わり、
根を避けるのも容易になりますし、万一根掛かりしそうになっても、
強力なバットパワーによって仕掛けを引きはがしやすくなります。


もう一つ、リールについては同じくダイワのHRF® PE Special 7.3L-TWを選択しました。
PE2号が150メートル巻けて、トルクがあってギア比が7.3もあり、10センチもの大型ハンドルは、
いずれも根から急速に魚を抜き上げるのに十分な性能。
独特の「Tウイング(TW)システム」は、キャスト時にレベルワインダー(平行巻き取り装置)がT型の広孔径となって、
ルアー等の飛距離を稼ぎやすい一方、巻き取り時にはタイトなI型孔径に自動で変更してくれるので非常に良いです。

根の多いところではラインはフロロカーボンが基本で、PEは根ずれに弱いから不適との意見がありますが、
経験上、新浜岸壁に関しては根ずれは針(最下端)から1.5~2メートル程度までのところにできることが分かっているので、
ショックリーダーを2メートル以上に取っておけばとりあえず問題ないと考えています。

私は電撃フッキングに好適なPEの方を選択することしています。

何回か使用してみて、今の所PEが擦れて困る事態には至っていません。

デザインについては、リール(PE Special)は赤色系でなかなかカッコ良いのですが、
ロッドのソルティストの方は全体に真っ黒で、特に着目すべきところは無いかと。
ひたすらに質実剛健な見た目です。ま、ロッドの特質に合っているとは思います。





実釣での評価ですが、新浜岸壁のような「根掛かり多発地帯」でばっちりはまると思います。
とにかく根掛かり回避性能が高いので、自分ではこれしかない、という感じです。
実際の釣果も、もしこのタックルがなかったら、今冬はだいぶ寂しいことになっていました。
その意味で、大げさですが自分の釣り人生において最高にすばらしいタックルに出会えたと思っています。

外川港 その4 2017年3月30日(木) スモール、スモール、スモール

2017年04月09日 14時30分04秒 | 釣行記
新年度がスタートしました。

もう前年度の話ですが、私は期末、余った有休をここぞの一気消化。
30日(木)及び31日(金)を休んで4連休と洒落込みました。

それで、最初の30日(木)に、先週息子と行ったばかりの外川港に再度向かいました。
本当言うと、29日(水)の夜から新浜岸壁という手もあったし、実はそろそろ船でシロギスが始まっているので、
そちらにもかなり気が向いていたのです。

しかし、新浜岸壁は私の場合、徹夜釣行と決めているのですが、夜明けのアイナメタイムに満潮という、すこし残念な潮回り。
満潮では釣れないと決まった訳ではないでしょうが、少しでも可能性の高い条件で釣りたいのが人情というもの。
とりあえず新浜岸壁の線はなくなりました。

船釣りの方は、正直思い立ったときから釣行までの時間が少なく、十分な準備ができそうにありませんでした。
よって、船釣りもとりあえず延期。

そんな訳で、最終的に行き先は外川港に決定。
3月30日(木)の犬吠埼の潮回りは
11:37 (15cm)
18:04 (127cm)
23:51 (48cm)
月齢は2.0日です。

どちらかというと、朝マズメからの下げ潮を狙った方が良いような潮の動き。
でも、夕マズメからの下げ潮をやってみたかったので、この日は昼過ぎに出発することとし、
当日朝はゆっくりと準備して過ごしました。
一応、夕方日が暮れる前に現地入りして、21時過ぎあたりで納竿というスケジュールを立てます。

また、外川港の場合、釣り場所をどこに設定するかも重要なポイント。
今回も前回同様、最も実績があって釣れそうな東堤防先端を選択しました。
ただし、外川港東堤防は、漁港中央にある漁協側の駐車場から相当な距離を歩く必要がある上、
堤防は数々の段差(最後の最先端に入る段差はなんと1.8メートル!位かな)を乗り越えて進まなければならず、重装備では大変。
東堤防先端攻略は「軽装備」であることが必然となります。

本釣行の釣りものは、私の場合、シーズンでもあるし、根魚は外せないところです。
が、その他に、セイゴかフッコあたりを狙ってみたくなり、軽装備も念頭に以下のようなタックルを考えました。

①竿:インプレッサ 2-53M、リール:エアノスC3000、道糸:フロロカーボン20ポンド
②竿:ソルティストHRF 86XXHB、リール:HRF® PEスペシャル 7.3L-TW、道糸:PE2号(リーダー:フロロカーボン16ポンド)

本当は①のリールにはナイロンの3号を巻いておくべきでしたが、うっかりフロロカーボンのリールを持ってきてしまいました。
軽装備なので、予備のリールも無し。

その他、いつも持ち歩いているダイワのサーフロッドケース160PW(D)、
システマサーフバッグのリール収納部(バッグから分離できるようになっている)、
折りたたみイスなどは今回押し入れにしまってしまいました。
これで段差のキツイ東堤防も問題なしです。

少し昼過ぎゆっくり目に家を出たので、外川港に着いたのは16時前くらい。
平日なので釣り人はあまり見かけません。
当日は良い天気で風も弱く、暖かで、フリースの下にユニクロのヒートテック下着を着て、
さらにレインウェアを身につけると暑いくらいでしたが、夜が更けて少し冷えてくると、この装備で丁度良くなりました。
夜でも、もはや厳寒期対応でなくても良くなりました。
夜釣りもだんだんやりやすい、良い季節になってきましたね。

東堤防の先端に着くと、先客がいたので挨拶して入ります。
先端部の入り口付近でエビを狙っていた先輩師によると、この日は冷たい潮が入ってきて活性が低いようだ、とのこと。
いつも来ておられるようで、今日のような日は滅多にない、ということでした。
天気は良いのに。
いきなりピンチか?

それはそれとして、最初に磯竿のインプレッサ2-53M とエアノスC3000を組みます。
一応、市販のスズキ浮き釣り仕掛けを取りつけて、青イソメを房掛けにして流します。
テトラのある沖側、漁港側と両方やってみますが、全く反応無し。

そこで、1ヒロ半だったウキ下を2ヒロにしてみたところ、テトラの根本に掛かってあっさりロストしてしまいました。
慣れない浮き釣りで、いきなり厳しい洗礼を受けます。

そして、ロストした浮きは唯一の電気浮きだったため、次第に暗くなってきた漁港では、
これ以上の続行は断念せざるを得なくなりました。

浮き釣りは、場所を変えて再挑戦したいと思います。

仕方なく、困ったときのソルティスト登場。

いつも通りブラクリに青イソメを付けて、漁港側の堤防際を探っていきます。
ちなみに、青イソメは普段は上州屋で購入してから釣り場に向かうのですが、この日は外川港近くの釣り餌屋さんで購入しました。
上州屋の青イソメと違って少し黄色っぽく、やや安価。これはこれで、なかなか良いです。

ところが、しかし青イソメでは反応が全くなし。
現場はさらに暗くなり、お経を読む声が聞こえ始めます。
やばい感じです。

このとき、先輩師の連れの方が(水冷たくて銚子悪いけど)ドンコなら釣れた、ということを話していたのを思い出しました。
どうやら今日は通常の根魚はお休みのようだから、ドンコ仕様に餌を変更しよう。
ドンコと言えば、サンマです。

ブラクリにサンマの切り身を付けます。
前回、新浜岸壁でサンマの切り身を大きめにつけたため、ドンコに上手にサンマを持って行かれたことを学習していましたので、
今回はナイフで小さく2センチくらいにカットしたサンマを針に付けて再釣。

堤防先端部あたりで、ようやく反応有り。
人生最小のドンコをゲットしました(10センチくらい)。



リリースすべき大きさですが、一応ボウズ逃れの記念にキープ。

ただ、ブラクリは少し根掛かりしやすく、反応も今ひとつな感じだったので、市販のメバル用胴突二本針仕掛けに変更。
錘を10号にして、再度ヘチ攻め。
すると、短い時間にドンコを安定的に釣り上げられるようになりました。


こんどはサイズアップ。20センチ弱くらい。


もうちょっとアップ。しかし、キモは細し。




これも20センチくらい。


ちびソイ。


最後に再び極小。


潮も動き出す時間帯に当たったからでしょう。
やはり、潮回りは重要だということが再認識できました。

また、なんとなく堤防際の釣り方が少し分かってきた気がしました。
ヘチに仕掛けを落として、おとなしくしていると、ドンコが餌を軽くつついてきます。
アタリは、最初非常に微かですが、手元に何となく伝わってきます。
ここで迂闊に誘いを入れず、待っていると、本アタリが来るのでそこで合わせると効率よく釣れることができました。

最終的にドンコ6尾(2尾は超スモール10センチ)、ムラソイ1尾(スモール12センチ)の釣果でした。
ッ抜けは達成できず。
21:30頃納竿しました。

外川港は通い始めてそれほどでもないので、あまり分かったようなことを言うのは控えるべきですが、
根魚に関しては「そこそこ釣れるけどサイズが小さいのが特徴」という印象です。

そろそろ大物(せめて尺サイズ)を釣りたくなってきました。


外川港 その3 2017年3月25日(土) 久しぶりに息子と釣行

2017年04月03日 21時40分21秒 | 釣行記
久しぶりのアップになります。

前回、中央公共埠頭に出撃した翌週末の3月17日(金)は、鹿島方面でまだ若干のうねりが残っているようだったので、
あっさり「休釣日」と決めました。
実際には当日夕方以降は波浪注意報も消えたようだったので、少しだけ後悔しましたが。
顔だけ出して、だめそうなら帰ってくる、という作戦もありだったかも、などと考えつつ。
今週もまた、週の頭は荒れ気味。週末が少し思いやられていました。

実は先月末の2月25日に息子とは釣りに連れて行く約束をしていたのですが、
当日の風を気にして、キャンセルしてしまっていたのでした。
そして、3月25日(土)は、できれば子連れ釣行を達成したい思いでひと月を過ごしてきた訳です。
そして、願いかなって、当日は波も穏やかとなりました。

釣り場所に関しては、鹿島にするか、銚子方面にするか悩みましたが、
鹿島では少し北東からの風となっていることを気にして、北風に強いと思われる銚子市の外川港を訪れる事にしました。


当日朝4時起床。
最近は夜釣りがメインだったので、朝早起きは久しぶり。

4:30に車を発進させ、現地には6:45頃到着しました。

外川港の漁協前にある駐車場に着き、目指す東堤防先端を眺めると、すでに2組ほど先客が居る様子。
東堤防先端はそれほど広くありませんが、時間が早いのでまだ十分釣り座に余裕はありそうです。

堤防先端に着き、先行の釣り人に挨拶して空いている場所に座を置きます。

この日のタックルは
①竿:サーフランダー405CX、リール:サーフリーダーCI4+35拙者SDスプール、道糸:ナイロン8号
②竿:ソルティストHRF 86XXHB、リール:HRF® PEスペシャル 7.3L-TW、道糸:PE2号(リーダー:フロロカーボン16ポンド)
③竿:チョイキャス240M、リール:ジョイナス1500、道糸:ナイロン4号
③は息子用。
その他に、浮き釣りでスズキ(セイゴ)でも狙おうと思って磯竿も持って行きましたが、結局開封せずに終わりました。

この日は、メインが沖側テトラ周辺の根魚狙いで、①サーフランダーが担当。
その他、昨年11月末に成果があった漁港側を②でブラクる予定。

まず最初に息子の③チョイキャスに堤防メバル用胴突二本針仕掛けを付け、
岩イソメと青イソメを付けて沖側に投げさせます。

次に、自分のを用意。
サーフランダーは沖側30メートル程のところに30号丸環錘を付けた
同じく胴突二本針仕掛け(餌は最初は虫系)を投げ込みました。

ところが、投入後、仕掛けは徐々に手前に流されてきてしまい、糸ふけを取っても取っても無くならず、
ついに足下近くまで来てしまいました。
そして、あっさりテトラの餌食になり、根掛かり消失。
仕方ないので、同じ仕掛けを今度は少し遠目(50メートルくらい)に投げ込みます。

糸ふけが無くならないのは同様でしたが、今度は足下まで来ることなく。
だいぶ寄せ波が強いのか。
道糸も新浜岸壁仕様のぶっとい奴にしてしまった。
うっかりしてました。

結論を先に言うと、沖テトラ側は、この日は全くスカでした。
北風が予報通りやや強く、竿先の鈴は鳴りっぱなし。
全く役に立ちません。
餌も取られた気配ほとんど無し。
他の釣り人の話では、やはり同様に沖側は振るわなかった様でした。

息子には、最初沖側に投げさせていましたが、私のサーフランダーの道糸とお祭りしたり、
どうにもやりにくそうだったので、反対の漁港側を狙わせました。

漁港側も堤防周辺は根が深く、最初のうちは根掛かりましたが、テトラなどの障害物がなく、
息子もそのうちに要領を覚えて根掛かりせずにやれるようになりました。
習うより慣れろです。

私も沖に投げたサーフランダーを放置し、いつも通りソルティスト・ブラクリで漁港側ヘチをランガンします。
しかし、アタリはありません。

この日は月齢26.5日の中潮(新月の大潮前)で、銚子では8:46に干潮(63cm)。
釣り開始が7時半頃だったので、しばらくは我慢の時間帯です。

堤防から見ると漁港側は北であり、ブラクリながらも強い北風にさらされ続けます。

東堤防は先端にもテトラが積まれており、一番手前のテトラの穴にブラクリを落としてみると、
この日初めてアタリがありました。
ところが、リールのクラッチを戻しておかなかったため、アワセが遅れ、あっさりと取り逃がしました。
再度穴にブラクリを投入しましたが、二度と食ってくることはありませんでした。

しかし、これを機に、少しやる気が出てきました。

時間的には、そろそろ干潮という頃にさしかかります。

釣り座近くに戻って、漁港側でブラクると、明確なアタリ。
今度は上手く合わせて巻き上げます。
全長13センチくらいの小ムラソイを釣り上げました。



ようやくファーストフィッシュゲット。

しばらく頑張っていると、同じく小ムラソイ。



少し魚の活性が上がってきたようです。
しかし、外川港の魚は小さいです。
本来だったらリリースサイズだったかも。

一方、息子の方は未だノーフィッシュ。
そこで、自分と同じく、ブラクリに交換し、あらためて漁港側の堤防出口方向を探らせてみます。

そうすると、程なく息子もこの日最初の魚(クジメ)をゲットしました。


息子曰く、「今日一番の大物。」

ファミリーフィッシングとしては、自分はともかく家族が釣れたら成功です。
この日の目標は無事達成できました。

その後、息子がお祭りにしたラインを解くため、餌を付けたままのソルティストを堤防際に放置。
苦労して直し終わり、息子に竿を渡した後、ソルティストをみると穂先がぷるぷる震えています。
取り上げて巻いてみると、今年初のメバルが釣れました(これまたスモール)。


小さい春が来た、感じ。

そして最後に今までより少しだけ大きめなムラソイを釣り上げて、この日は納竿としました。



結局息子と合わせて小物5尾という釣果。

しかし、今年の冬もなかなかに厳しいですね。

まあ、前回が完全ボーズだったことを考えれば、息子も無事魚を釣ったし、まずまずだったかな、と思います。